※ヒロシは自分の持っている教科書を「めくり」ながらエミリーに訊ねます。
ヒロシ:エミリー、この動作、日本語でなんて言うかわかるかな?
エミリー:うーん…思い出せないけど、英語なら turn a page かな。
ヒロシ:そうなんだね。日本語では「めくる」って言うんだよ。
エミリー:あ、そうだ、思い出した。「めくる」だ!でも、この「めくる」って本以外にも確か使われるわね。
ヒロシ:その通り。カレンダーやトランプでも使うよ。「カレンダーをめくる」とか「カードをめくる」って言うんだ。
エミリー:カレンダーに、カードってトランプなんかのカードよね。英語で言うと、本とは違う言い方ね。
ヒロシ:あ、そうなんだ。
エミリー:カレンダーの時は flip a calendar page、カードは flip a card ね。カレンダーはページをめくる感じだけど、カードは少し勢いをつけてひっくり返すから、動きが違うかもしれないわね。
ヒロシ:確かに、物によって細かいニュアンスが変わるのは面白いね。めくるには他にも、服とか布団にもつかうんだよ。
エミリー:服や布団にも「めくる」って使うの?
ヒロシ:そう。「袖をめくる」っていうのは、袖をこうやって上げたり、布団をめくるっていうのは、布団に入る時に、引張り上げたりするでしょ。あの動作。
エミリー:へぇー面白いわね。じゃ、「袖をめくる」なら roll up your sleeves、「布団をめくる」なら pull back the blanket かな。英語では対象ごとに動詞が変わるわね。でも、日本語の「めくる」は何でも表現できるから便利ね。
ヒロシ:そうだね。たとえば、「ページをめくる」「袖をめくる」「布団をめくる」って、全部同じ言葉で言えるけど、対象が違うから、どこに「めくる」を使うか混乱しちゃうよね。
解説:「めくる」の使い方と英語表現
日本語の「めくる」は、ページやカレンダー、カード、衣類、布団など、ひっくり返したり、まくり上げる動作に幅広く使われます。使う対象が異なっても同じ動詞で表現できるのが特徴です。
英語表現の違い:
- ページ:turn a page
- カレンダー:flip a calendar page
- カード:flip a card
- 袖:roll up your sleeves
- 布団:pull back the blanket
このように、英語では対象に応じて異なる動詞が使われます。たとえば、カードをめくる場合は flip が使われるのに対し、布団は pull back という異なる表現になります。日本語の「めくる」は、一つの言葉で多くの場面を表現できるのに対し、英語ではより具体的な動詞を使い分ける必要があります。こうした違いを理解することで、より正確な表現ができるようになるでしょう。