今日は、エミリーが疑問に思っていた日本語、「同情、共感」その違いを確認したて、ヒロシに相談します。
エミリー:ヒロシ、「同情」と「共感」って、なんとなく意味はわかるけど、実際にどう違うのかを説明するのが難しいんだ。何か例を出して教えてくれない?
ヒロシ:お、いい質問だね!じゃあ、まず簡単に説明すると、「同情」は他人の苦しみや悲しみを「かわいそうだな」と思うこと。「共感」はその人の気持ちを自分のことのように理解することなんだよね。
エミリー:うーん、ちょっとわかるけど、もう少し具体的に教えてくれる?
ヒロシ:もちろん!たとえば、友達が大事な試験に落ちて落ち込んでいるとするよね。「かわいそうだな、大変だったんだな」と思うだけなら、それは「同情」だよ。一方で、「自分も試験に落ちたことがあって、その時どうしようもなく辛かった」という経験を思い出して、相手の気持ちを想像するなら、それが「共感」になるんだよね。
エミリー:なるほど。つまり、「同情」はその人の状況に対して感じる感情で、「共感」はその人の気持ちを共有するってこと?
ヒロシ:そうそう!まさにその通り。「同情」はある意味で外側から相手を見て感じる感情。「共感」は相手の立場に寄り添って感じる感情って言えるかな。
エミリー:それなら少しイメージができてきたかも。でも、それを英語で表現するとき、どういう言葉を使うの?
ヒロシ:英語では「同情」は "sympathy" だよね。「かわいそうだと思う」という意味が強い。で、「共感」は "empathy" かな。というように覚えているよ。相手の気持ちをもっと深く理解して、自分も同じように感じるニュアンスじゃないの?
エミリー:ああ、なるほどね!たしかに「sympathy」って、ちょっと離れたところから感じるイメージだし、「empathy」はもっと感情を共有する感じがするかも。
ヒロシ:そうだね。たとえば、「友達が辛い状況にいるときに同情する」なら、"I feel sympathy for my friend." って言うよ。一方で、「友達の気持ちを理解して寄り添う」なら、"I feel empathy for my friend." って表現するんだ。
エミリー:じゃあ、「同情」と「共感」って英語でも日本語みたいにしっかり区別されてるんだね。僕の記憶で正しかったんだ。でも、実際に使い分けるのって難しそう。
ヒロシ:うん、簡単じゃないよね。やっぱりさ、日本語で「同情」と「共感」の違いをしっかり理解していないと、それを英語で表現するのは難しいと思うんだよね。言葉の意味を正しくつかむことがまず大事なんだと思う。
エミリー:ああ、確かに。意味が曖昧なままだと、英語でもどう言っていいかわからなくなるよね。でも、ヒロシの説明のおかげで違いがはっきりわかったよ!
ヒロシ:それはよかった!エミリーも最初からいい線いってたから、あと少しで自然に使えるようになるよ。
エミリー:ありがとう。これで英語でもちゃんと「同情」と「共感」を使い分けられそう!
解説
「同情」 と 「共感」 は似たように感じられる言葉ですが、そのニュアンスには大きな違いがあります。以下にまとめます。
同情
- 日本語:相手の状況を見て「かわいそう」と思う感情。
- 英語:"sympathy"
- 例文:
- "I feel sympathy for my friend who is going through a tough time."
(辛い時を過ごしている友達に同情する。)
- "I feel sympathy for my friend who is going through a tough time."
共感
- 日本語:相手の気持ちを自分のことのように感じ、寄り添うこと。
- 英語:"empathy"
- 例文:
- "I feel empathy for my friend because I've experienced something similar."
(似た経験があるから、友達に共感する。)
- "I feel empathy for my friend because I've experienced something similar."
ポイント
- "sympathy" は他人の苦しみや不幸を外から見て「かわいそう」と思う感情を表します。
- たとえば、災害のニュースや悲しい話を聞いたときに感じることが多い。
- "empathy" は相手の気持ちを深く理解し、自分も同じように感じることを表します。
- 実際にその感情を経験したことがある場合や、強い想像力で相手の立場を考えるときに使われます。
- 英語では、この二つは明確に区別されますが、どちらも状況に応じて自然に使えると印象が良いです。
「同情と共感」共感の違いを英語で説明する。
Sympathy (同情) and Empathy (共感) are similar in meaning but have distinct differences in their nuances.
- Sympathy refers to feeling sorrow or pity for someone else's suffering. It involves recognizing someone’s pain but maintaining an emotional distance. For example, when you see someone struggling after losing a job, you might think, "That’s so unfortunate," and feel sorry for them. This is sympathy—a response that comes from outside the situation.
- Empathy, on the other hand, is about understanding and sharing another person’s emotions on a deeper level. It means putting yourself in their shoes and imagining how they feel. For instance, if you’ve experienced losing a job yourself, you might recall your own feelings of frustration or sadness, allowing you to truly connect with their emotions. This is empathy—a more personal and engaged response.
In short:
- Sympathy = feeling for someone.
- Empathy = feeling with someone.
日本語訳:
同情 と 共感 は似たような意味を持っていますが、そのニュアンスには明確な違いがあります。
- 同情 は、他人の苦しみや悲しみに対して哀れみやかわいそうだと感じることを指します。相手の痛みを認識するものの、感情的な距離を保った状態です。たとえば、友人が仕事を失って苦しんでいるのを見て「それは大変だね」と思い、気の毒に感じることが 同情 です。これは状況を外側から見るような反応です。
- 一方で、共感 は、他人の感情を深く理解し、共有することを指します。相手の立場に立ち、その気持ちを想像することで、より深い感情的なつながりを持つことができます。たとえば、自分自身も過去に仕事を失った経験があり、その時の辛さや悲しみを思い出して、相手の気持ちに寄り添う場合、これは 共感 にあたります。
要するに:
- 同情 = 相手のために感情を感じること。
- 共感 = 相手と一緒に感情を感じること。