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「顔が立たない」の状況を英語で説明しよう。

大学の中庭で休憩中、ヒロシとエミリーは最近読んだ本や観た映画の話をしている。途中でヒロシが「顔が立たない」という日本語表現について話題にする。エミリーがその意味を聞いて、二人で深掘りしていく。


ヒロシ: この前さ、ゼミで発表した時、先生が「これだと君の顔が立たないよ」って言われちゃってさ。。ちょっとショックだった。でも、言ってることはあっているんだよね。エミリー、初めて聞くでしょ? 「顔が立たない」なんて言葉。

エミリー: 知らないわ。「顔が立たない」?うーん…直訳だと「Your face doesn’t stand」みたいになるけど、それじゃ意味が通じないわ。どういう感じの意味なの?

ヒロシ: なんかね、発表の内容がまだ甘いってこと。でも、「君が恥ずかしい思いをするよ」みたいなニュアンスがあるんだと思う。エミリー、わかる?この状況。英語にもこういう表現あるのかな?

エミリー: ああ、たぶん「lose face」に近いと思うよ。例えば、誰かが失敗して、そのことで信用を失いそうな時に使うの。だけど、「顔が立たない」はちょっと違う気もする。具体的に相手の立場を守るために何かする、ってことかな?

ヒロシ: おお、なるほど。「lose face」か。立たない、失うの違いはあっても、似た意味を持つんだね。逆に、「顔が立つ」っていうのもあって、それは良い意味なんだ。「君の顔を立てる」とか。

エミリー: あ、そうなんだ!それはどういう時に使うの?

ヒロシ: 例えば…会議とかで上司が正しい決定をしてない時に、みんなの前で指摘すると、その人の「顔が立たない」んだよ。でも、上手にフォローしたら「顔を立てる」ことになる。上司を尊重しながら問題を解決する、みたいな。

エミリー: なるほどね。だから「顔」ってただの見た目じゃなくて、信用やプライドみたいな意味も含んでるんだね。日本人ってこういうニュアンスにすごく敏感だよね。

ヒロシ: うん、特に仕事の場面では大事だよ。エミリー、アメリカではこういうプライドを守るとか、気にすることある?

エミリー: うーん、あるけど、そこまで強くはないかも。たとえば、チームで何か間違いがあった時、「誰が悪いか」をはっきりさせることの方が多いかも。でも日本では、チーム全体の「顔」を守るために、誰が悪いかは言わないこともあるんだよね?

ヒロシ: そうそう!日本だと、みんなの前で恥をかかせないことがすごく大事。だから、発表とかの準備をちゃんとしないと、自分の「顔が立たない」し、先生にも迷惑かける。

エミリー: なるほどね。面白い文化の違いだね。次の発表では「顔を立てる」ように頑張らないとね!

ヒロシ: うん、次はもっと準備する!エミリーも日本語で発表したら、みんな「エミリーの顔が立つ」よ!

エミリー: え、私の顔が立つ?それ嬉しいけど、まだまだ練習が必要だよ~!

解説

「顔が立つ」「顔が立たない」は、主に人間関係や社会的な場面で使われる日本語表現です。信頼や立場を守ること、またはそれを失うことに関係しています。この表現を理解することで、日本の人間関係の微妙なニュアンスを深く知ることができます。

  1. 「顔が立つ」
    例文:
  • 上司の顔を立てるために、みんなの前で問題を指摘しなかった。
    (I didn't point out the problem in front of everyone to save my boss's face.)
  • 彼女のために頑張ったので、私の顔が立った。
    (I worked hard for her, so I gained recognition.)
  1. 「顔が立たない」
    例文:
  • 会議で間違いを指摘されて、彼の顔が立たなかった。
    (He lost face when his mistake was pointed out in the meeting.)
  • このままだと、みんなの顔が立たない。
    (At this rate, everyone will lose face.)
  1. 類似表現「lose face」
    英語の「lose face」は、日本語の「顔が立たない」に似ていますが、ニュアンスが微妙に異なります。「lose face」は主に個人のプライドや信用を失うことを指しますが、日本語の場合は、人間関係の中でお互いの立場を守ることが強調されます。

「顔が立たない」を英語で説明する日本語とその英語訳

日本語での説明

「顔が立たない」は、日本語の表現で、自分の体面やプライド、信頼が損なわれたり、恥ずかしい思いをしたりすることを指します。特に、他人との関係において自分の立場が悪く見られるような状況で使われます。また、自分だけでなく、他人の「顔」を守ることを意識することが多く、日本社会では重要な概念です。例えば、会議中に誰かを公然と批判することで、その人の「顔が立たない」状況を作り出すことがあります。

英語訳

"顔が立たない" is a Japanese expression that means losing face, dignity, or credibility. It often refers to situations where one's social or professional reputation is damaged, leading to embarrassment or loss of respect. Unlike "lose face" in English, which is often personal, "顔が立たない" can also apply to protecting or harming others' dignity in a group or social setting, which reflects the importance of harmony in Japanese culture. For example, publicly criticizing someone in a meeting might result in them "losing face" or being in a situation where their "顔が立たない."

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