ヒロシは自室でゼミの課題に取り組んでいます。
ヒロシ:あー、眠い。もう、明日にしちゃおうかな…。今日やる予定のタスクがまだ残ってるけど、どうしてもやる気が出ない。いつもこうやって先延ばししちゃうんだよな。すぐにやれば楽になるのに、気づいたらギリギリまで放置してしまって、結局焦ることになるんだよ。
やりたいこととやらなきゃいけないことが同じならいいんだけど、たいてい「やらなきゃいけないこと」っていうのはやりたくないことだ。これって、俺だけじゃないよね?(すいません、自分を慰めてます)
(次の日)
ヒロシは翌日、エミリーにこの悩みを話してみた。
ヒロシ: 昨日、タスクを先延ばしにしちゃってさ…。エミリー、英語で「先延ばし」って何て言うか知ってる?
エミリー: えっと…「先延ばし」って、どういう意味?具体的に何を指してるの?
ヒロシ: ああ、そうか。説明するとね、やればすぐ終わることを後回しにして、ずっと放っておいて、結局ギリギリになって焦ってやることだよ。例えば、宿題とか仕事を「後でやろう」と思って、ずっとやらないまま時間が過ぎちゃうって感じ。日本人だけじゃないと思うけど・・・・。
エミリー: ああ、なるほど!それなら英語では「procrastination」って言うわ。動詞だと「procrastinate」ね。どちらも、自分の意思でやるべきことを後回しにしてしまう状況を指すの。
ヒロシ: 「procrastination」か、なるほど。じゃあ、具体的にどう使うの?
エミリー: 例えば、「I tend to procrastinate on my homework.」(私は宿題を先延ばしにする傾向がある)みたいに使うのよ。ヒロシが言ってた状況にぴったりだと思うわ。
ヒロシ: そうだね、まさに俺のことだ(笑)。でも、「put off」とか「postpone」とはどう違うんだろう?
エミリー: 「put off」や「postpone」は何かを後に延ばす、という意味ね。けれど、必ずしも自分の意思で先延ばしするわけじゃなくて、外的な理由や状況によって何かを延期する時にも使えるの。「Let's postpone the meeting until tomorrow.」(会議を明日に延期しましょう)みたいにね。
ヒロシ: なるほど。「procrastination」は自分の意思であえて先延ばしにする感じで、「put off」は理由がどうであれ後回しにするってことか。
エミリー: そうそう!だから、ヒロシの「先延ばし癖」には「procrastinate」がぴったりね(笑)。
ヒロシ: ぐさっとくるけど、確かにその通りだな(笑)。自己管理ができれば、もう少し上手にタスクをこなせるんだろうけど…。
エミリー: 少しずつでも自己管理を意識していけば、きっと克服できるわよ!
ヒロシ: うん、頑張ってみるよ。
解説
1. procrastination と put off/postpone の違い
- procrastination: 「やればできるのに後回しにする」という、自分の意思であえてやるべきことを先延ばしにする意味があります。先延ばしを意識しているが、手を付けられない状況です。
- 例文: "I tend to procrastinate on my homework."(私は宿題を先延ばしにする傾向がある)
- put off/postpone: 外的な理由や状況によって、後回しや延期をすることを指します。意図的な先延ばしではなく、単にスケジュールの変更や都合により何かを後に延ばす場合に使います。
- 例文: "Let's postpone the meeting until tomorrow."(会議を明日に延期しましょう)
2. procrastinationのニュアンス
「procrastination」は、やるべきことを先延ばしにしてしまうことを意味し、後回しにすることが無駄な時間やストレスを生むことを含意しています。この言葉は主に、自分の怠惰や意志の弱さによる先延ばしを指します。重要とはいうものの、その自己管理ができないからこまっています。