ヒロシがミドルネームに対して疑問を持っており、エミリーに詳しく説明を求める場面。会話の中で、エミリーのミドルネーム「Rose」をヒロシが初めて知ることになります。
ヒロシ: ねえ、エミリー。アメリカでは「ミドルネーム」っていうのがあるって聞いたんだけど、みんな持っているものなの?日本にはそんなのないし、なんでわざわざミドルネームを持つのか不思議なんだ。
エミリー: いい質問ね。アメリカでは確かにミドルネームを持つ人が多いけど、全員が持っているわけではないの。ミドルネームは親の選択でつけるかどうかが決まるのよ。持たない人もいるけど、持っている人が一般的ね。
ヒロシ: ふーん。じゃあ、エミリーもミドルネームを持っているの?
エミリー: 実はね、私のフルネームはEmily Rose Harringtonなのよ。「Rose」っていうミドルネームがあるの。
ヒロシ: えっ、そうなんだ!ずっとエミリーって呼んでたし、ハリントンというラストネームも知っていたけど、ミドルネームのこと知らなかったよ。どうして「Rose」なの?
エミリー: 私の母が花が大好きで、特にバラが一番のお気に入りだったの。それで、私のミドルネームに「Rose」を選んだのよ。家族の絆や思い出を込めて、ミドルネームをつけることがよくあるの。
ヒロシ: なるほど。そういう風に家族の名前や好きなものをミドルネームにするんだね。でも、日常ではあまり使わないの?
エミリー: そうなの。日常生活ではほとんど使わないことが多いわ。友達や家族との会話では「エミリー」だけで十分。でも、パスポートや免許証みたいな公式書類では、必ずフルネームを使うから、その時に「Rose」が出てくるの。
ヒロシ: ふーん、じゃあ、書類には必ず「Rose」を書かないといけないんだね。でも、普段使わないのに手間がかかりそうだな。
エミリー: そうね、確かに手間がかかることもあるけど、個人の識別として役立つことが多いのよ。たとえば、「Emily Harrington」という名前が他にいたとしても、「Emily Rose Harrington」とフルネームで区別できるから、公式書類や登録の場面では便利なの。
ヒロシ: ああ、そうか。同じ名前の人がたくさんいたら、確かに混乱しそうだよね。それにしても、アメリカだとミドルネームを持つことに特別な意味があるの?
エミリー: そうね、ミドルネームには家族の伝統を受け継ぐ意味があったり、個性を加えるためにつけることもあるの。私の「Rose」みたいに、家族の思い出を反映したりするのが一般的よ。あと、フォーマルな場面ではフルネームを使うことで、より格式高く見えることもあるの。
ヒロシ: そういうことか。日本だとミドルネームなんてあんまり聞かないけど、家族の名前や思い出を反映させるなんて素敵だね。でも、アメリカだけのものなの?他の国でもミドルネームって使うの?
エミリー: アメリカだけじゃなくて、イギリスやカナダ、オーストラリアでもミドルネームは一般的よ。あと、スペイン語圏だと、ミドルネームの代わりに2つの名前を持つことが多いの。たとえば「Juan Carlos」みたいにね。
ヒロシ: そうなんだ!でも、アジアの国々ではあまり聞かない気がするけど。
エミリー: そうね、日本や中国、韓国みたいなアジアの国々では、ミドルネームはほとんど使われていないわ。日本では「姓」と「名」の2つだけが一般的で、ミドルネームの概念がないのよ。国際結婚や帰化のケースではミドルネームが出てくることもあるけど、戸籍にはミドルネームを登録できないの。
ヒロシ: 確かに、日本だと名前の中間部分を入れるっていうのはちょっと馴染みがないよね。でも、エミリーの話を聞いて、ミドルネームって個性的だし、家族の絆を表す大事なものなんだってわかったよ。
エミリー: そう、名前の一部として使わないことも多いけど、私にとっては大切な家族の思い出が詰まっているのよ。だから、公式書類で「Emily Rose Harrington」って見ると、少し誇りに思うわね。
ヒロシ: そうか、それはいいね。アメリカと日本では名前のつけ方にも文化の違いがあるんだな。ミドルネームについてもっと知れてよかったよ。ありがとう、エミリー!