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美しい景色が台無し?「目障り」の使い方と英語表現

大学の帰り道、ヒロシとエミリーは校舎の裏を歩いていた。春の風が心地よく、桜の花びらがちらちらと舞っている。だが、ヒロシの表情はどこか浮かない。ふと彼が立ち止まり、ある方向をにらむように見つめた。


ヒロシ: あー、マジであのビル「目障り」なんだけど。

エミリー: めざわり?それって、見た目が悪いってこと?

ヒロシ: うん、見てるとイライラするっていうか、景色の中でめっちゃ浮いてて邪魔なんだよね。せっかくここの雰囲気いいのに、あれのせいで台無し。

エミリー: へぇー…なるほどね。英語だとたぶん…"eyesore" が近いかも。
たとえば "That building is such an eyesore." って言ったりするよ。

ヒロシ: あー、そんなふうに言うんだ。

エミリー: うん。"eyesore" は「目が痛くなるくらいイヤな見た目」って意味だから、「目障り」とちょっと似てる感じ。景色を壊すものとか、古くてボロボロな建物にも使えるよ。

ヒロシ: なるほどね。まさにそれ。うちの学校の売りは景観だったのに、あんなの建てるなんてセンスなさすぎ。

エミリー: アメリカでもそういうのあるよ。歴史的な通りに突然ピカピカのモールとか建ててさ。町の雰囲気ぶち壊し。

ヒロシ: うわー、どこも一緒なんだな…。

解説

目障り(mezawari/目障り) は、見たときに不快に感じるものや景色を指す言葉です。「見る」という意味の「目」と、「妨げる・邪魔する」の「障り」が組み合わさった表現で、「目に障る」=見ていて気分が悪くなる、という意味合いがあります。

美しい景色や調和の取れた雰囲気の中に、不釣り合いなもの・建物・広告などがあるときによく使われます。


「目障り」にぴったり対応する英語は eyesore です。また、状況に応じて以下の表現も使われることがあります。

It’s such an eyesore.

eyesore は「見ていて不快なもの」「景観を損なうもの」という意味で、「目障り」にもっとも近い英語表現です。
例文:
That new building is such an eyesore.
(あの新しいビル、本当に目障りだ。)

That’s so bold of her.

「bold(大胆な)」を使って、場違いな行動や態度を皮肉る言い方です。外見や態度が周囲に合わず、不快感を与えるときにも用いられることがあります。
※これは「図々しい」とのニュアンスの重なりもありますが、調和を乱すという点で「目障り」に近い場面もあります。

It really ruins the view.

直訳は「景色を台無しにする」。視覚的に不快なものを説明する際、特に風景に関してよく使われる自然な表現です。
例文:
That billboard really ruins the view of the mountains.
(あの看板、山の景色を完全に台無しにしてるよ。)

「目障り」を英語で説明する

“Mezawari” refers to something that is visually unpleasant or disturbing to look at. It’s often used to describe objects, buildings, or views that spoil a beautiful or peaceful scene.
「目障り(めざわり)」は、視覚的に不快だったり、景観や雰囲気を壊すような対象に使う日本語の形容詞です。特に、美しいものや整った風景の中に不釣り合いなものがあるときによく使われます。

「目障り(めざわり)」は日本語能力試験(JLPT)N2に該当します。
※日本語能力試験(JLPT)では、出題語彙の公式リストは公開されていません。このレベル表示は、実際の試験問題や教材に基づいた目安として記載しています。

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