ヒロシ: エミリー、このスマホ、落として画面を壊して修理に出したんだけど、なんか調子が悪いんだ。
エミリー: ヒロシが随分落ち込んでいたスマホね。でも、「調子が悪い」って、どういう意味?
ヒロシ: うん、 調子の悪いという「調子」って言葉にはいくつか意味があるんだよ。基本的には「状態」や「コンディション」を指すことが多いんだけど、他にもいろいろな使い方があるんだ。
たとえば、日本語では「調子のいい奴」っていう表現があるんだけど、これは状況に合わせて都合の良いことを言ったり、行動を変えたりする人を指すんだ。ちょっと軽薄な感じで使われることが多いかな。
エミリー: 「調子のいい奴」って面白い表現ね。つまり、状況に応じて態度を変える人のこと?
ヒロシ: そうそう、そんな感じ。「お調子者」なんて言い方もあるんだよ。あまり信用できない感じの人を指すことが多いね。
エミリー: なるほど、そういう使い方もあるんだね。「調子」って本当にいろんな意味があるんだね。
ヒロシ: そうなんだ。それから、「調子が出る」って言うと、リズムに乗って物事がうまく進んでいる状態を指すんだ。たとえば、「仕事の調子が出てきた」とか。
エミリー: そう言われると、「調子」って本当に多用途な言葉なんだね。じゃあ、スマホの調子が悪いっていうのは、状態が良くないってことなんだね。
ヒロシ: そうだね。画面の反応が遅いような気がするんだ。修理に出した後からこんな感じでさ。
エミリー: それなら、もう一度見てもらった方がいいかもね。
ヒロシ: そうだね。画面が壊れる前はこんなことはなかったから、ちょっと心配だな。でも、英語で「調子が悪い」ってなんていうのかなう?「works bad」なんて感じかな?
エミリー: 「works bad」って言わないわね。「badly」という副詞を使って「works badly」とは言えるけど、それでもあまり自然じゃないわ。もっと一般的には、「not working well」とか「not working properly」を使うことが多いわね。
ヒロシ: なるほど、もっと自然な表現があるんだね。他にも何かある?
エミリー: そうね、状態が良くないって意味で使える表現をいくつか紹介するわね。
- Not working properly
- 「My smartphone is not working properly.」
- スマホが全体的に正常に機能していないときに使えるわ。
- Having issues
- 「My smartphone is having issues.」
- 具体的な問題がわからないけど、何かおかしいと感じるときに使うのに適しているわ。
- Acting up
- 「My smartphone is acting up.」
- スマホが時々おかしくなる場合や、突発的に問題が発生する場合に使うのがいいわね。
ヒロシ: なるほど、色々な言い方があるんだね。ところで、身体の調子が悪いときも同じ表現でいいのかな?
エミリー: そうね、身体にも使えるわよ。たとえば、「I'm not feeling well today.」(今日は体調が良くない)とか、「I've been having issues with my health recently.」(最近、健康に問題がある)みたいに使えるの。
ヒロシ: なるほど、調子が悪いって、機械でも身体でも同じ表現が使えるんだね。
エミリー: そう、大体同じように使えるわね。言い回しがちょっと違うだけで、基本的な意味は同じよ。
ヒロシ:「調子」は幾つかの意味があるので、今回は状態という意味での調子に限定したから別の機会にまた教えてもらうよ。
1. 「調子」の多義性についての深掘り
- 解説: 「調子」という言葉は日本語で非常に多義的で、さまざまな状況で使われます。例えば、機械の状態や身体のコンディションだけでなく、音楽のリズムや人間関係における状況を指すこともあります。「調子が悪い」とは、単に物理的な機械の不具合だけでなく、精神的な状態や仕事の進行具合なども含めて幅広く使われる表現です。
2. 「お調子者」の文化的背景
- 解説: 日本語で「お調子者」という言葉は、周囲の雰囲気に過度に影響されやすく、軽々しく振る舞う人を指すことが多いです。この表現には、相手を軽んじたり、真剣さが欠けていると感じた場合に使われる否定的なニュアンスがあります。英語の「Yes-man」や「people-pleaser」に近い表現ともいえますが、より軽薄な印象を与えることが多いです。
3. 「調子が出る」表現の類似語
- 解説: 「調子が出る」は、物事がうまく進み始め、スムーズに運ぶ状態を表す言葉です。英語で言うと「getting into the groove」や「getting the hang of it」などが近い表現です。また、スポーツや仕事の場面で「on a roll(調子に乗って)」という言い回しも同じように使われることがあります。
4. 英語の「acting up」について
- 解説: エミリーが紹介した「acting up」という英語表現は、特に機械や子どもが時々問題を起こすときに使われます。この表現は軽い不具合や、予測できない問題が断続的に起こる際に使うことが多く、日本語の「不調」と同じようにカジュアルな会話でよく使われます。例えば、「My car is acting up again.」(また車の調子が悪い)という風に使われます。
5. 機械と身体の「調子」の共通点
- 解説: 日本語では、機械や身体の状態に対して「調子が悪い」と同じ表現を使いますが、これは英語では状況によって異なる言い回しを使うことが多いです。機械に対しては「not working properly」を使い、身体の状態には「not feeling well」などが一般的です。このように、英語では具体的な対象に応じて異なる表現を選ぶ必要があります。