エミリー: 最近、机の上がコードだらけで大変なのよ。スマホとかパソコンとか、ほとんどがUSBで充電するようになったでしょ?コードが絡まってしまって、片付けるのが本当に面倒で…。
ヒロシ: ああ、それはあるね。日本でも同じだよ。特にUSBケーブルがたくさんあると、机の上がまるでタコの足みたいになるんだよね。
エミリー: そうそう、こんな状況、日本語だと、絡むって言うわよね。だけど、日本語で「絡む」ってどう使うのかなと思って。他にもいろいろな場面で使われている気がするわ。
ヒロシ: そうだね、日本語で「絡む」っていうのは、物が物理的に絡み合うことだけじゃなくて、もっと広い意味で使われるんだ。たとえば、コードが絡むとか、糸が絡むっていうのは物理的な絡みだよね。だけど、たとえば誰かにしつこく付きまとうとか、何かに関与するって意味でも使われるんだよ。
エミリー: なるほど。英語だと "tangle" とか "entangle" に似た表現があるわね。
ヒロシ: そうだね。英語の "tangle" と "entangle" も、日本語の「絡む」と同じように使い分けがあるよね。
解説
スマホに始まり、パソコンや電気製品の多くがUSBによる給電が増え、いつのまにか机のまわりにはコードがタコの足のように散らかってしまいます。放っておくと、コードが絡んでしまい、始末におえなくなることもあるでしょう。糸が絡まるという場合も同様です。
では、この「絡む」は英語でどう表現するのでしょうか?
「絡む」は英語では tangle と entangle という動詞を使い、次のように表現されます。
例: The USB cords are tangled.
USBのコードが絡んでいます、という意味で、受動態として使われることが一般的です。
「tangle」と「entangle」はどちらも「絡む」という意味を持ちますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
Tangle
意味:
「tangle」は物理的に絡み合うことを主に指し、日常的な状況で使われることが多いです。また、比喩的に使われることもありますが、一般的には物理的な絡み合いを表現する際に使われます。
例:
- 糸が絡んでしまった。
The thread got tangled. - 彼はしばしば人と口論に絡む。
He often tangles with people in arguments.
Entangle
意味:
「entangle」は「tangle」よりもフォーマルで、より複雑な絡み合いや関与を示すことが多いです。特に、何かが他のものによって絡め取られたり、抜け出せない状態にあることを強調します。
例:
- 魚はネットに絡まった。
The fish got entangled in the net. - 彼はその危険なビジネスに絡んでいる。
He is entangled in that dangerous business.
「絡む」という日本語は、物理的に何かが絡むだけでなく、関係する、人に因縁をつける、関与するなどの意味合いでも使われます。これらの使い方を一緒に覚えてしまいましょう。
物が絡む - To get entangled.
例:糸が絡んでしまった。
The thread got entangled.
関係する - To be involved with.
例:このプロジェクトには多くの部署が絡んでいる。
Many departments are involved in this project.
口論や喧嘩に絡む - To get into an argument or fight.
例:彼は酒に酔って人に絡むことが多い。
He often gets into arguments with people when he's drunk.