ヒロシはゼミの課題に取り組んでいる最中です。色々な案はあるのですが、解決の方法の目処がたたず困惑しています。そんな状況をエミリーは察し、ヒロシに質問します。
エミリー:ヒロシ、最近、学校で会わないわね。
ヒロシ: うん、連日、図書館で調べ物をしたるんだけど、なんか行き詰まってる感じがしてさ。新しいアイデアが出ないというか、前に進めない気分なんだよね。
エミリー: そうなんだ。それは辛いわね。それが「行き詰まる」って日本語ではいうのね。具体的にはどんな状況なの? そんな状況で質問するのも迷惑かもしれないけど。
ヒロシ: いや、気分転換には良いかもしれない。
うーん、「行き詰まる」っていうのは、何かを進めようとしてるのに、それができなくなっちゃう感じかな。壁にぶつかったみたいに、何も進展がない状態っていう感じかな。
エミリー: なるほど、「行き詰まる」ってそういう意味なんだね。英語だと「hit a wall」とか「get stuck」が近い表現かな。どちらも、何かが進まなくなって、どうしたらいいかわからない状況を表す言葉よ。
ヒロシ: へえ、「hit a wall」って、文字通り壁にぶつかる感じだね。日本語でも「壁にぶつかる」は行き詰まると同じような意味合いで使われるよ。まさに、そんな気分なんだ。アイデアが全然浮かばなくて困ってる時には、ぴったりな表現かも。
エミリー: そうそう。たとえば、「I was making good progress on the project, but now I’ve hit a wall.(プロジェクトは順調に進んでいたのに、今は行き詰まってしまった)」って使えるわね。
ヒロシ: なるほど、英語でもそんな風に言うんだ。「get stuck」の場合は?
エミリー: そうね。「get stuck」も、似たような状況で使えるわ。たとえば、「I'm stuck on this homework assignment. I don’t know how to continue.(この宿題で行き詰まっている。どう続ければいいかわからない)」とか、「If you get stuck, don't hesitate to ask for help.(もし行き詰まったら、遠慮せずに助けを求めてね)」って感じで使うの。
ヒロシ: 「I'm stuck」ってシンプルだけど、すごくわかりやすい表現だね。他にもある?
エミリー: もう少し深刻な行き詰まりを表すなら、「I'm at a dead end」って表現もあるわ。たとえば、「I feel like I'm at a dead end with my research. I don't know what to do next.(研究で行き詰まっている感じがする。次に何をすればいいかわからない)」って使えるわよ。
ヒロシ: なるほど、「at a dead end」って言うと、もうどうにもならない感じがするね。
エミリー: そうね。あと、「After weeks of trying different approaches, they realized they were at a dead end.(数週間にわたり様々な方法を試した後、彼らは行き詰まっていることに気づいた)」みたいに、選択肢がなくなったりする状況でも使えるわ。
ヒロシ: いろんな言い方があるんだね。英語の表現を知ると、感覚的に状況をもっと細かく伝えられそうだよ。ありがとう、エミリー!これからは状況に合わせて使い分けてみるよ。
エミリー: うん、そうしてみて!行き詰まった時は無理に進めようとせず、少し視点を変えたり、こうやって私と話ししてみると気分が変わったりすると思うから、そんな時は声かけてね。
ヒロシ: 確かにそうだね。今日は少し気持ちが軽くなったよ、ありがとう!
解説
会話の中でエミリーが言及した"Stuck "には「stuck on you」というライオネル・リッチーの有名なラブソングで有名な曲があります。この曲での「stuck」は、ネガティブな「行き詰まる」ではなく、「誰かに夢中になる」や「離れられない」というポジティブな感情を表現しています。仕事や勉強での「stuck」とは違い、愛や執着の意味で使われています。興味があれば、ぜひ一度この曲を聴いてみてください!心温まるメロディと歌詞が印象的です。