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「耳を疑う」を英語で?驚きを伝えるリアルな会話表現

ある日の放課後、ヒロシとエミリーは学食でおしゃべりをしていた。話題は、普段はとても温厚(おんこう)なある先生について。なんと、その先生が授業中に突然怒って、生徒を厳しく叱ったという。ヒロシはその場にいて、信じられない光景に「耳を疑った」そう。エミリーもその話を聞いてびっくり。そこから、自然と「耳を疑う」という表現の話になった——。


ヒロシ: 今日マジでびっくりしたんだけど、エミリーも知っている、あの高橋先生が、授業中に声荒げて生徒叱ってさ。

エミリー: えっ?あの先生?めっちゃ優しいじゃん。なんで?

ヒロシ: なんかね、ずっとスマホいじってた生徒にブチ切れて、「出てけ!」って。俺、正直…「耳を疑った」よ。

エミリー: 「耳を疑う」…?それって、多分「信じられない」って意味?

ヒロシ: そうそう。自分の耳を疑うぐらい、信じられないことを聞いた時に使うんだよ。

エミリー: そうなんだ。英語でも似た表現があるよ。 “I couldn't believe my ears” みたいな感じ?

ヒロシ: まさにそれ。ピッタリ。

エミリー: 例えば、“When she said she was quitting her job, I couldn't believe my ears.” とか?

ヒロシ: そうそう!「彼女が仕事辞めるって言ったとき、耳を疑った」ってことだよね。

エミリー: 面白い表現だね。英語にも似たのあるけど、日本語の方がちょっとドラマチックかも。

ヒロシ: 英語でも同じような表現があるのはちょっと驚いたな。日本語って、独特な言い回しが多いからさ、だいたいは文脈に合わせて言い換えるしかないんだけど、これはガチで似てるよね。

エミリー: うんうん、たしかに。たまにこういうピッタリな表現見つかると、めっちゃテンション上がる。

ヒロシ: でもさ、温厚な先生だからって、ちょっと甘くみてた生徒にも問題あるよな。

解説

耳を疑う(みみをうたがう)は、あまりにも驚いたり、信じられないようなことを聞いたときに、「本当にそう聞こえたのか?」と自分の耳を信じられない気持ちを表すときに使います。ニュースや会話の中で、予想外の事実や発言を聞いたときによく使われる表現です。

英語にも「耳を疑う」にかなり近い表現があります。

I couldn't believe my ears.
直訳すると「自分の耳が信じられなかった」ですが、意味はまさに「耳を疑う」。ショックや驚きで言葉を失うような場面で使われます。

例文:I couldn't believe my ears when she said she was getting married.
 彼女が結婚するって言ったとき、耳を疑ったよ。

Did I hear that right?
「今、正しく聞こえた?」という確認の形ですが、実際には「信じられない」という驚きの感情がこもっています。

例文:Did I hear that right? He got fired?
 本当に?あの人クビになったの?耳を疑うわ。

That can't be true!
「そんなの本当なわけない!」という意味で、聞いた内容に対する強い否定や驚きを表します。「耳を疑う」ほどの衝撃を受けたときによく使われます。

例文:He won the lottery?! That can’t be true!
 宝くじ当たったって?信じられない、耳を疑うよ!

このように、「耳を疑う」は英語にも似たニュアンスの表現がいくつか存在し、感情を込めたリアクションとして非常に使いやすい表現です。文脈に合わせて使い分けてみましょう。

「耳を疑う」を英語で説明する

“Mimi o utagau” means “to not believe what you hear” because the news or statement is so surprising or unexpected. It's like you think you misheard it.
「耳を疑う」は、聞いたことがあまりに意外すぎて「聞き間違いじゃないか?」と疑うような時に使います。


「耳を疑う(みみをうたがう)」は日本語能力試験(JLPT)N2に該当します。
※日本語能力試験(JLPT)では、出題語彙の公式リストは公開されていません。このレベル表示は、実際の試験問題や教材に基づいた目安として記載しています。

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