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ホワイトカラーの「カラー」は白い色?英語の意味を再確認

大学の中庭で、エミリーとヒロシは次の授業の前にコーヒーを飲みながら雑談している。エミリーは最近、日本人の友達が「ホワイトカラー」という言葉についてちょっとした勘違いをしていたことをヒロシに話すことにした。


エミリー: ヒロシ、この間ちょっと面白いことがあったんだ。日本人の友達と「ホワイトカラー」って言葉について話してて、彼女、「白いシャツとか白い色の服を着ている仕事の人」って思ってたみたいで。

ヒロシ: そうなんだ!僕もね、カラーが「」じゃなくて、「」という意味なんだよね。カラーを色だと思っている人、結構いるんじゃないかなぁ。「ホワイトカラー」って言葉、日本語にもそのまま入ってきて、カタカナで見てるだけだからさ、てっきり「色」かと思ったよ。

エミリー: そうなの。それで気になったんだけど、ヒロシの理解だと「ホワイトカラー」ってどういう職業とか仕事を指してるの?

ヒロシ: うん、たぶん日本で「ホワイトカラー」って言うと、事務仕事とか、デスクワークをしてる人たちのことだと思う。スーツを着てオフィスで働く人、みたいなイメージ。対義語として「ブルーカラー」もあって、そっちは工場とか現場で働く人を指すよね。でも「ホワイトカラー」って元々どこから来た言葉なんだろう?

エミリー: そうだね、じゃあ私が説明してみるよ!英語で「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の区別はだいたい同じだけど、語源を考えると面白いよ。「ホワイトカラー」っていうのは、昔のオフィスワーカーが本当に白いシャツを着て働いてたことから来てるんだよ。

ヒロシ: あ、じゃあ服装に由来してるのは間違いじゃないんだね。でも、今は服装に関係なく使われるんだよね?

エミリー: そうなの。今では「知識労働」って言ったほうがニュアンスが近いかな。頭を使う仕事っていう感じ。たとえば、会社の経営とか、技術者とか、法律や医療の専門職も「ホワイトカラー」に含まれることが多いよ。

ヒロシ: なるほどね。服装が白いシャツとか関係ないっていうのは、時代が変わったからかな。でもエミリー、もし「ホワイトカラー」を説明するなら、どんな英語を使うの?

エミリー: いい質問だね。私ならこう言うかな。「White-collar jobs refer to professions that primarily involve mental or administrative work, as opposed to physical labor. Examples include office workers, managers, and professionals like lawyers and doctors.

ホワイトカラーの仕事とは、主に精神的な作業や管理的な業務を伴う職業を指し、肉体労働とは対照的です。例としては、オフィスワーカー、管理職、弁護士、医師のような専門職が含まれます。って感じ?

ヒロシ: なるほど!「mental or administrative work」っていう言い方がポイントだね。日本語にするなら「精神的または管理的な仕事」みたいな感じ?

エミリー: そうだね!「管理的な仕事」って表現は特に分かりやすいと思う。あと、仕事の例を挙げるのも大事だよね。

ヒロシ: エミリーの説明、すごく分かりやすいよ。ありがとう!ところで、「ブルーカラー」も同じ感じで説明できるの?

エミリー: もちろん!「Blue-collar jobs involve physical labor, often in industrial or manufacturing settings, such as construction workers, factory employees, and maintenance staff.」ブルーカラーの仕事とは、肉体労働を伴う職業であり、主に産業や製造業の現場で行われることが多いです。たとえば、建設作業員、工場労働者、メンテナンススタッフなどが該当します。って言えるね。

ブルーカラーをイメージした画像です。

ヒロシ: おお、それもシンプルで分かりやすいね。エミリー、英語の表現は具体例が多いから、イメージしやすいね。

エミリー: そう言ってもらえてうれしい!でもヒロシの日本語の説明もすごく分かりやすかったよ。日本語では「ホワイトカラー」とか「ブルーカラー」っていうカタカナ表現があるから、最初の理解はしやすいけど、深い意味を考えるのはまた別の話だね。

ヒロシ: うん、まさにそうだね!また新しいことを学んだよ。ありがとう、エミリー!

解説

「ホワイトカラー」や「ブルーカラー」という言葉は、もともと英語に由来しています。それぞれの仕事の特徴を服装の襟(カラー)の色で象徴的に表現したものです。「ホワイトカラー」は、昔のオフィスワーカーが白いシャツを着て働いていたことに由来し、知的労働や管理業務を行う職業を指します。一方、「ブルーカラー」は、作業服の青い襟に由来し、工場や建設現場などでの肉体労働を指します。

日本ではこれらの言葉がそのままカタカナ英語として使われていますが、特に「カラー」という部分を「色」と解釈する人もいます。そのため、「ホワイト=白」「ブルー=青」というイメージから、「白い色の服、」「青い色の服」を具体的に連想することがあります。しかし、ここでの「カラー」は「襟」を意味しており、服装に関連する比喩として理解するのが正しいです。この背景を知ると、「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」という言葉の本来の意味をより深く理解できます。

ブルーカラーという言葉とそのニュアンス

アメリカでは、「ブルーカラー(blue-collar)」という言葉自体は中立的で、主に肉体労働を伴う職業を指します。そのため、基本的には蔑視的な意味はありません。しかし、文脈や使い方によっては、「ホワイトカラー」と対比されることで、職業や階級に関する偏見やステレオタイプを含むと受け取られる場合があります。特に、「単純労働」や「教育水準が低い仕事」という誤解が伴うことがあるため、注意が必要です。

一方で、近年ではブルーカラーの仕事が社会や経済において不可欠な役割を果たしていることが再評価されています。特に高度な技能を要する職業が多いことが広まり、偏見は減少しつつあります。このように、言葉自体には否定的な意味合いはないものの、使う際には文脈や相手への配慮が大切です。

もし「ブルーカラー」という表現を使うとき、特定の文脈で「階級的な優劣」を暗示してしまう可能性があるなら、別の言葉を選ぶことも検討されます。たとえば「skilled trades(技能職)」や「manual labor(手作業の仕事)」といった具体的で中立的な表現が、職業に対する敬意をより明確に示せる場合があります。

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