ヒロシ:エミリー、エミリーは日本ではどうやって寝ているの?ベッド?布団?
エミリー:それがね、ホスト先の家族がアメリカから来るんだからって、わざわざベッドを買ってくれたの。だから、今はベッドね。
ヒロシ:そうなんだ、僕は昔から布団なんだ。寝る時だけ使うからスペースも有効に使えるしね。
エミリー:そうそう、フトンってアメリカでも使われる言葉よ。だけど、日本の布団とイメージが違うわ。アメリカでfutonと言ったら、簡易ベッド、つまり折りたたみの一時的に使うものなんだけど、あれを指すのよ。 ベッドの上に布団は敷くわねって、ホストのママに言われて、意味がわからなかったわ。
ヒロシ:えー!、確かにフトンが外国でも使われているとおもっていたけど、違うんだ。折りたたみベッドをfutonというのは初耳だな。
エミリー:日本の布団って、敷布団と掛け布団、敷布団を敷いてその上に、シーツ、そして毛布、掛け布団っていう順番でしょ。
ヒロシ:そうだよ。ベッドを使っていたら、敷布団は敷かないで、マットレス、シーツカバー、毛布、そして掛け布団という順番かな。敷布団を直に敷いても、ベッドを使っても、順番は大体同じだね。
エミリー:そこがアメリカと違うのよ。アメリカではまずマットレスの上に「フィットシーツ」を被せるの。それから、体に直接触れるように「フラットシーツ」をかけるわ。毛布を使うこともあるけど、アメリカだと毛布は体の上じゃなくて、フラットシーツと掛け布団の間に挟むのよ。そして最後に「comforter」か「duvet」っていう掛け布団をかけるの。
ヒロシ:えっ、シーツが2種類もあるんだ!フラットシーツと掛け布団の間に毛布を挟むって、ちょっと不思議な感じだね。日本では、毛布を体の上に直接かけるのが普通だから。
エミリー:そうでしょ?だから、初めて聞いたときは「ベッドの上に布団を敷く」って言われても混乱しちゃったのよ。アメリカでは、毛布もcomforterも体には直接触れないようにするのが一般的なの。
ヒロシ:なるほど、それで「comforter」がアメリカの掛け布団にあたるわけか。でも、duvetっていうのはどう違うんだ?
エミリー:duvetは、カバーをつけて使う掛け布団なの。comforterとは違って、カバーを外して洗うから清潔に保ちやすいのよ。日本の掛け布団もカバーをつけて使うから、使い方はduvetに近いかもね。
ヒロシ:へえ、comforterとduvetの違いってそんなところなんだね。じゃあ、futonが日本の布団じゃなくて、折りたたみベッドのことだっていうのは、布団の「片付けられる機能」に注目したからかな?
エミリー:たぶんそうだと思うわ。日本の布団は毎朝畳んでしまえるでしょ?アメリカでは、そういう省スペースな発想が、「昼はソファ、夜はベッド」というfuton家具に応用されたんじゃないかしら。
ヒロシ:なるほど、そういうことか。でも、日本の布団って、使い終わったら畳んで片付けるから部屋を広く使えるんだよね。あれが僕は好きなんだ。
エミリー:私もそれ、いいと思うわ。アメリカはベッドを置きっぱなしにするから、部屋のスペースが限られちゃうのよね。
ヒロシ:それにしても、フトンのイメージが日本とアメリカでこんなに違うとは驚きだな。これからは、外国人に説明するときにはフトンだけでは、正確に日本の布団を伝えることができないな。
「Japanese-style futon」ってちゃんと伝えないとね。
エミリー:そうね。それに、シーツの使い方も違うから、ちゃんと説明した方がいいかも。
たとえば、
日本とアメリカの寝具の違い |
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In Japan, we sleep with a blanket directly on the body, with a comforter on top. 日本では、毛布を体に直接かけ、その上に掛け布団をかけます。 |
But in America, the blanket goes between the flat sheet and the comforter. アメリカでは、毛布はフラットシーツと掛け布団の間に挟まれます。 |
The term "futon" is used differently in Japan and America. In Japan, futon refers to a traditional bedding set, including a thin mattress and comforter, which can be folded and stored daily. However, in America, "futon" usually refers to a foldable sofa bed that serves both as a couch and a temporary bed. 「Futon」という言葉は、日本とアメリカで異なる意味を持ちます。日本では、布団とは薄いマットレスと掛け布団を含む寝具セットのことで、毎日畳んで収納することができます。しかし、アメリカでは「futon」は通常、ソファとベッドを兼ねた折りたたみ式の家具を指します。 |
ヒロシ:うん、それならちゃんと日本の寝具スタイルが伝わりそうだね。でも、慣れるまではちょっとややこしそうだな。
エミリー:そうね。でも、文化の違いを知るのって面白いわね。
こういう話題をシェアすると、もっと理解が深まると思うわ。
ヒロシ:本当だね。これから「futon」って聞くたびに、日本の布団とアメリカのソファベッドの違いを思い出しそうだよ(笑)。
解説:日本とアメリカの寝具の違い
毛布の使い方:日本では体に直接毛布をかけるが、アメリカでは毛布はフラットシーツと掛け布団の間に挟む。
日本の布団:敷布団と掛け布団で構成され、毎朝畳んで片付けるのが特徴。
アメリカのfuton:折りたたみ式のソファベッドとして使われ、多用途家具として定着。
シーツの違い:アメリカではフィットシーツとフラットシーツの2種類が使われ、寝具が直接体に触れないようにする。