エミリー: ヒロシ、「深堀りすることが大事です」ってテレビのニュースで言ってたんだけど、「深堀り」ってどういう意味なの?「掘る」は穴を掘るの掘るでしょ?
ヒロシ: おっ、「深堀り」ね。簡単に言うと、何かについてもっと詳しく調べたり、考えたりすることだよ。「表面的な理解で終わらせないで、その物事の本質や背景を探る」ってニュアンスがあるんだ。別の言い方だと「掘り下げる」なんて言い方もあるよ。意味は大体同じだけどね。
エミリー: あぁ、それって英語だったら「dig deeper」とか「delve into」に似てるわ。具体的にはどんな場面で使うの?
ヒロシ: 例えば、研究や勉強のときによく使うね。例えば、「このテーマについてもっと深堀りして、どうしてそうなったのかを考えよう」みたいにね。他にも、会話や議論の中で「もっと詳しく知りたい」ってときに「深堀りする」って言うこともあるよ。
エミリー: なるほど。じゃあ、「深堀りする」ってポジティブな意味が多いの?
ヒロシ: 基本的にはそうだね。何かを理解するために真剣に取り組むイメージだから。でも、使い方によっては「ちょっとしつこい」みたいなニュアンスを持つ場合もあるかも。「あの人、いつも細かいところまで深堀りしすぎる」って言うと、少しネガティブに聞こえるかな。
エミリー: そのニュアンスも面白いね。英語でも「dig deeper」はポジティブだけど、もし「delve too much」とか言うと、「やりすぎ」ってニュアンスになるかもね。じゃあ、「深堀り」と「分析する」は違うの?
ヒロシ: いい質問だね!「分析する」は、データや情報を整理して、意味やパターンを探ることを指すことが多いよ。一方で「深堀り」は、もっと幅広く、興味のあるテーマについて探求すること全般を指すと思う。だから、「分析する」は「深堀り」の一部かもしれない。
エミリー: 確かに。「分析」はデータや事実に焦点を当てるけど、「深堀り」はもっと全体的な探求を含むってことね。じゃあ、もし英語で「深堀りする」って言いたいときは、「dig deeper」とか「delve into」を使えばいいかな?
ヒロシ: 英語でも「掘る」という表現は一緒なんだね。エミリーの英語の感覚だと、どっちが適してるの?
エミリー: 文脈によるけど、「delve into」は少しフォーマルで学術的な感じがするかな。例えば、“We need to delve into the historical background of this issue.”(この問題の歴史的背景を深堀りする必要がある)みたいな感じで使うね。一方で、「dig deeper」はもっとカジュアルに使えるよ。例えば、“Let’s dig deeper to find the real cause of this problem.”(この問題の本当の原因を探るためにもっと深堀りしよう)みたいにね。
ヒロシ: なるほど。「delve into」のほうがちょっと堅い印象なんだね。でも、どっちも「深堀り」の意味に合ってるから便利だね。
エミリー: そうだね。あと、「go in-depth」も場合によっては使えるかも。例えば、“This article goes in-depth about climate change.”(この記事は気候変動について深堀りしている)みたいに使えるよ。
ヒロシ: それもいいね!日本語の「深堀り」と同じで、英語にもいろんな表現があるんだね。エミリー、英語の感覚を教えてくれてありがとう!
エミリー: こちらこそ、日本語での「深堀り」の使い方がよく分かったよ。次に何かテーマを深堀りするとき、ぜひ一緒にやろうね!
解説
- 深堀り(ふかぼり)
- 物事を表面的に終わらせず、その背景や本質を探ること。ポジティブな意味で使われることが多いが、時には「やりすぎ」のニュアンスを持つこともある。
- 例文: このテーマについてもっと深堀りしよう。
(Let’s dig deeper into this topic.)
- dig deeper
- 「もっと深く掘る」という意味のフレーズで、物事をさらに詳しく調べたり考えたりすることを指す。カジュアルな表現。
- 例文: We need to dig deeper to understand the root cause of the problem.
(問題の根本原因を理解するためにもっと深堀りする必要がある。)
- delve into
- 「~を掘り下げる」「深く入り込む」という意味。フォーマルなニュアンスで使われることが多い。
- 例文: She delved into the history of her family.
(彼女は自分の家族の歴史を掘り下げて調べた。)
- go in-depth
- 「深く踏み込む」「詳細に扱う」という意味で使われる表現。特に記事やレポートなどでよく使われる。
- 例文: The professor went in-depth on this subject during the lecture.
(教授は講義中にこのテーマを深く掘り下げて解説した。)
- analysis(分析)
- データや情報を整理し、意味を見出すための作業を指す。深堀りと関連するが、より具体的で論理的な行為を示す。
- 例文: The analysis revealed some surprising trends.
(分析によりいくつかの驚くべき傾向が明らかになった。)