
ヒロシは最近、中古車を購入した。今日はその車をエミリーに見せるため、大学の門の近くで待ち合わせをすることになっている。しかし、その前にガソリンを入れる必要があった。そこで、エミリーに「ガソリンスタンドに寄ってから行く」と伝えたところ、エミリーはまた「ガソリンスタンド」という表現に違和感を覚えたようだった。以前、彼女は「ペットボトル」という言い方も気になったと言っていたが、今回も同じような感覚があるらしい。
ヒロシ: エミリー、今から行くけど、その前にガソリンスタンドに寄ってくるわ。
エミリー:「 ガソリンスタンド」? うーん、なんかまた不思議な言葉だね。
ヒロシ: えっ? なんで?
エミリー: 前にも言ったけど、「ペットボトル」みたいに、日本語っぽいカタカナ英語が英語の感覚と違うことがあるんだよね。
ヒロシ: なるほど。じゃあ、「ガソリンスタンド」って英語っぽくない?
エミリー: うーん、ちょっと違うかな。英語だと普通は "gas station" って言うよ。「ガソリン」は "gasoline" だからまだ分かるけど、「スタンド」は英語の "stand" とは使い方が違う感じ。
ヒロシ: えっ? じゃあ、英語で "stand" って言うと、どういう意味になるの?
エミリー: たとえば "lemonade stand" みたいに「小さい売店」っていうイメージかな。だから、「ガソリンスタンド」って聞くと、小さな屋台でガソリンを売ってるような感じがしちゃうんだよね。
ヒロシ: あー、そういうことか! たしかに「駅の立ち食いそばスタンド」とかもあるしな。じゃあ、日本語の「ガソリンスタンド」は完全に和製英語ってこと?
エミリー: そうだね、ほぼ和製英語。でも、日本の英語教育では「ガソリンスタンド」って習うこともあるから、日本人にとっては普通の言葉なんだろうね。
ヒロシ: そうなんだよ。俺もずっと当たり前に使ってた。でも、こういう違いを知ると面白いな。
エミリー: でしょ? 日本語には英語由来なのに英語ネイティブが違和感を覚える言葉がけっこう多いよ。
ヒロシ: じゃあ、また気になるカタカナ英語があったら教えてくれよ!
エミリー: もちろん!じゃ、「ガソリンスタンド」寄ってから来るということね。早くヒロシの買った車見たいわ。

解説
今回の会話では、日本語の「ガソリンスタンド」と英語の "gas station" の違いが話題になりました。「ガソリンスタンド」は日本では一般的な言葉ですが、英語では "gas station" が一般的で、「stand」は「小さい売店」のイメージがあるため、英語ネイティブには違和感があるようです。
また、エミリーが以前話していた「ペットボトル」も和製英語の一例です。英語では "plastic bottle" が一般的ですが、日本語では「ペットボトル」という表現が定着しています。このように、カタカナ英語には本来の英語と意味やニュアンスが違うものが多く存在します。
例文:
- I need to stop by the gas station before heading to school. (学校に行く前にガソリンスタンドに寄らないと。)
- There’s a lemonade stand in front of the park. (公園の前にレモネードの売店があるよ。)
「ガソリンスタンド」を英語で説明する
Gasorin sutando(ガソリンスタンド)
This is a Japanese term for a gas station. In English, "gas station" is the common term, while "stand" is usually used for small kiosks or stalls, like a lemonade stand. The Japanese term "gasoline stand" is a type of Wasei Eigo (Japanese-made English), which sounds unnatural to native English speakers.
日本語訳:
これは日本語で ガソリンスタンド を指す言葉です。英語では gas station が一般的で、「スタンド」は通常、小さな売店や屋台(例:"lemonade stand")の意味で使われます。「ガソリンスタンド」は和製英語の一種で、ネイティブスピーカーには自然に聞こえません。
※「ガソリンスタンド」日本語能力試験(JLPT)N3に該当します。