pickup
「脛」を英語でどう表現する?体の部位に関する英語表現
脛は英語でなんていうのでしょう

エミリー:今日面白い言葉を覚えたわ。「弁慶の泣き所」っていうの。ヒロシは当然知っているわね。


ヒロシ:当然さ。弁慶の泣き所って「脛」のことだろ。脛はぶつけるとすごく痛いからね。強い弁慶でさえも痛がったってことからつけられたんだと思う。


エミリー:さすがね。でも、脛という足の部位の別名だけではなくて、たとえとして、普段は強く振る舞う人にも、どうしても避けられない弱点や苦手なことがあるという意味で使われるそうね。


ヒロシ:そうか、そういうたとえとしての使い方もあるのか、あまり僕は使わないな。ところで、脛って英語でなんて言うの?


エミリー:脛は英語では「shin」と言うわ。これは覚えておいたほうが良いわね。

アメリカにも、というか英語圏でも「弁慶の泣き所」という意味合いの言葉があるの知っている?


ヒロシ:いや、まったく思いつかない。それは何?


エミリー:それはね、Achilles' heelっていうのよ。この由来はギリシャ神話の英雄アキレスに由来するわ。アキレスは全身が不死身だったけど、母親がかかとを持って川に浸したから、かかとだけが弱点になったの。それで、Achilles' heelは人の唯一の弱点を指すたとえになったの。

ヒロシ:へぇ、そうなんだ。意味合いは確かに「弁慶の泣き所」と似てるね。

エミリー:面白いのが、人間にも「アキレス腱(Achilles' tendon)」ってあるでしょ。あのアキレスと「Achilles' heel」のアキレスは同じアキレスなの。でも、「アキレス腱」は身体の部位の名前で、「Achilles' heel」は「アキレスのかかと」って意味なのよ。ただし、かかとを「アキレス」と呼ぶわけじゃないわ。あくまで「Achilles' heel」はたとえの表現ね。

ヒロシ:脛のように直接痛いのではなく、ギリシャ神話から来る話から弱みのたとえになったというのが違いだね。

もう一つ疑問だけど、「弁慶の泣き所の泣き所」は英語ではなんていうの、crying spot と直訳で伝わるかな?

エミリー:crying spot という表現は使わないわね。 だから直訳しても意味が伝わらないんじゃない? わかるためには、 「Benkei's point of weakness」というべきね。私も「泣き所」という日本語のが初めイメージがわかなかったわ。

ヒロシ:なるほど、聞いて良かった。まだまだ沢山あるからね。

おすすめの記事