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「暇つぶし」を英語で言えば、時間を壊す?

ヒロシが大学のカフェでスマホを見ていると、そこへエミリーがやってきました。ヒロシは講義の時間が空いてやることがなさそうです。


エミリー:どうしたの? 午後の講義は? サボったの?

ヒロシ: いや違うよ。次の講義が休講でさ、時間空いちゃったんだよ。「暇つぶし」にSNSを見ているところ。

エミリー:え?「ひま…つぶし」?初めて聞いたよ。それ、どういう意味?

ヒロシ:うーん、時間が余ってるときに、その時間を何かで埋めること、かな。「暇」って時間が空いてることを言うんだよ。まさに今の状態。

エミリー:ああ、「ひま」は知ってるよ!時間が余っているときのことだよね。「つぶし」はどういう意味?

ヒロシ:「つぶす」は、英語で言うと…"crush"とか"kill"かな。でも、「暇つぶし」では「暇を消す」とか「なくす」みたいな意味になる。

エミリー:面白いわね。英語にも"kill time"という表現があるわ。

ヒロシ:へぇ~。ニュアンスは似てるかも。でも日本語では「暇つぶし」ってひとつの言葉としてよく使うんだ。エミリーたちの英語だと、"killing time"ってそんなにカジュアルに使う?

エミリー:うーん、カジュアルだけど、日本語の「暇つぶし」みたいに名詞っぽくは使わないかも。「I'm just killing time.(ちょっと時間をつぶしてるだけ)」って言う感じ。

ヒロシ:なるほど。日本語だと「暇つぶし」って具体的に何をしてるか話さなくても、「時間を埋める行動」って伝わるんだよね。

エミリー:それ、便利だね!でもちょっと疑問なんだけど、「つぶす」って壊すとか無駄にするってイメージがあるけど、いい意味でも使えるの?

ヒロシ:いい質問だね!たしかに「つぶす」自体は、あんまりポジティブな感じじゃないよね。でも「暇つぶし」はニュートラルな言葉かな。例えば「暇つぶしに本を読んだ」って言えば、ただ時間を過ごしたっていう意味で、悪い印象はないよ。

エミリー:なるほど!じゃあ、たとえば勉強することにも「暇つぶし」って使う?

ヒロシ:うーん、勉強みたいにちゃんと目的があることにはあんまり使わないかな。「暇つぶし」はもっと軽い行動に使うことが多いかも。

エミリー:そっか。じゃあ逆に、「暇つぶし」ってちょっとネガティブに聞こえることもある?

ヒロシ:そうだね。たとえば「どうせ暇つぶしでしょ?」って言うと、「本気じゃなくて適当にやってるだけでしょ?」みたいな意味になることもある。

エミリー:それは気をつけなきゃいけないね。でも、日本語って本当に言葉のニュアンスが豊かだね。

ヒロシ:そうだね。英語もきっとそうだと思うけど、日本語は一つの言葉が色々な意味を持つから、使い方次第で印象が変わるんだよ。

エミリー:じゃあ、私も「暇つぶし」という言葉、使ってみたいな。どう言えばいい?

ヒロシ:「暇つぶしに散歩した」とか「暇つぶしで映画見た」とか、そんな感じで自然に使えるよ。

エミリー:わかった!それじゃあ、今日のランチタイムも「暇つぶし」になったね(笑)。

ヒロシ:いやいや、それは違うよ!エミリーと話すことができたんだし、勉強にもなったし。これは楽しい時間だから、「暇つぶし」じゃなくてちゃんとした過ごし方だよ(笑)。

解説

暇つぶし」は、日本語で「時間が余っているときに、それを埋めるために行う行動」を指します。この言葉はニュートラルな意味で使われることが多いですが、文脈によってポジティブにもネガティブにも感じられることがあります。興味深いのは、英語にも「暇つぶし」に相当する言葉や行動が存在する点です。

  1. ポジティブな使い方
    • 特に目的がなくても、時間を埋めるためにリラックスして行う行動を表す言葉として使われます。
    • 「暇つぶしに本を読んだ。」
      • "I killed time by reading a book."
    • 「暇つぶしに公園を散歩した。」
      • "We walked around the park to kill time."
    • どちらも、単に時間を過ごすための行動を表しており、悪いニュアンスは含まれていません。
  2. ネガティブな使い方
    • 適当に時間を埋めるだけの行動を指摘するときや、本気で取り組んでいないことを批判するときに使われます。
    • 「どうせ暇つぶしでしょ?」
      • "You're just doing it to kill time, right?"
      • 英語の"kill time"も、文脈によっては「適当にやっている」という否定的なニュアンスを持つ場合があります。
  3. 英語における暇つぶし
    • 英語では「暇つぶし」に相当する表現として "kill time" がよく使われますが、このほかにも具体的な行動を表す言葉があります。
      • "I was just browsing the internet to pass the time."
        • 「時間をつぶすためにインターネットを見ていただけだ。」
      • "We played a quick game to keep ourselves entertained."
        • 「楽しむために軽いゲームをした。」
    • また、「暇つぶし」の行動として、以下のようなものが挙げられます:
      • Scrolling through social media (SNSを眺める)
      • Watching short videos on YouTube or ikTok (短い動画を見る)
      • Doing a quick crossword or Sudoku puzzle (クロスワードや数独を解く)
  4. 「暇つぶし」という言葉の背景
    • 日本語では「つぶす」という言葉自体に「壊す」「消す」というニュアンスがあり、「暇つぶし」もその一環として「余った時間を消化する」イメージを含みます。
    • ただし、「暇つぶし」は一般的にニュートラルな言葉として使われ、気軽な行動やリラックス目的の活動に使われることがほとんどです。

ポイント

  • 日本語の「暇つぶし」と英語の"kill time"には似たニュアンスがあるものの、英語ではより具体的な行動にフォーカスする傾向があります。
  • 「暇つぶし」をポジティブに使う際には、「楽しいことをして時間を過ごした」という文脈を示すと、より自然に聞こえます。

暇つぶしの英語の説明

"Himatubushi" (暇つぶし) is a Japanese term that refers to activities done to pass time when you're not busy or have spare time. It can describe both the act of filling idle time and the means or tools used to do so. For example, scrolling through your phone, reading a book, or taking a walk are all common ways of "暇つぶし."

Unlike in English, where you might say "killing time" or "passing the time," Japanese condenses this concept into a single word, making it versatile and easy to use.

  • As an action: "I read manga to kill time." → 「暇つぶしに漫画を読んだ。」
  • As a means: "This game is a great way to kill time." → 「このゲームは良い暇つぶしだ。」

The term "暇" (hima) means "free time," and "つぶし" (tsubushi) comes from the verb meaning "to crush" or "to get rid of." Together, the word conveys the idea of "getting rid of spare time."

It’s a neutral expression, often used casually, but depending on the context, it can carry slightly negative nuances. For example, saying, "You're just doing it to kill time, right?" (どうせ暇つぶしでしょ?) might imply that the action isn't meaningful or serious.

"Himatubushi" is an integral part of Japanese daily life, where balancing leisure and productivity often involves finding small ways to make use of free time.

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