エミリーは滞在先のホストファミリーの家で珍しい食べ物を知りました。ホストパパの具合が悪く寝ているところに、ホストママが食事で提供した「お粥」シンプルな料理に興味津々です。
エミリー:ヒロシ、「お粥」って知っている? ホストママがパパにあげていたのを見たんだけど、シンプルな料理ね、ママが「お粥」って教えてくれた。
ヒロシ:「お粥」か、懐かしいな。家でもおばあちゃんが作ってくれたよ、子どもの時に。ホストパパは具合が悪かったの? 僕のお粥のイメージは体調が良くない時とかに食べるという感じかな。ご飯を水だけで煮るだけの簡単な料理。味もしないから、後から、鰹節かけたり、梅干しや、醤油かけたりして味つけて食べた。消化が良いと言われるからなんだけどね。美味しいという記憶はないな。
エミリー:そうなの。ホストパパ、風邪なのかインフルなのかで寝込んじゃってね。そういう時に食べる料理なんだ。いわゆる、アメリカのporridge(粥状の食べ物)に似ているわね。
ヒロシ:お粥に似た料理で「オジヤ」っていうのもあってさ、こちらは、ご飯に出汁いれたりして、煮込むのでしっかり味がするし、よく、鍋料理の残った汁にご飯をいれて作ったりするね。
エミリー:なるほどね。「お粥」は消化に良いから病気の時に食べることが多いんだ。確かに、リゾットとはちょっと違う感じだったよね。リゾットはお米にスープを足して、クリーミーな状態になるまで混ぜ続けるんだよね。それに、チーズとかも入れるし、結構濃厚な味がする。でも、「お粥」はすごくシンプルで、水っぽいっていうか、味があまり付いていない感じだった。
ヒロシ:うん、リゾットとは全然違うね。「お粥」はご飯をたっぷりの水で煮込んで、柔らかくして作る料理だからね。基本は味付けがほとんどなくて、後から梅干しを乗せたり、醤油をちょっとかけたりして食べるんだ。ホストパパの具合が悪かったなら、ホストママが作るのも納得だよ。お粥は消化が良くて胃に優しいからね。
エミリー:なるほどね。ホストママも梅干しを乗せてたよ。梅干しってすごく日本らしいトッピングだよね。私、リゾットみたいに濃い味付けを想像してたから、ちょっとびっくりした。
ヒロシ:リゾットは出汁やチーズを使って濃厚な味を楽しむ料理だもんね。全然違うよね。エミリーが言うなら、リゾットよりも「オートミール」に近いかもしれないな。
エミリー:あ、確かにオートミールの方が近いかも!オートミールも穀物を水や牛乳で煮て柔らかくするし、シンプルだよね。でも、オートミールは甘いアレンジが多いから、お粥とはそこが違うかも。
ヒロシ:そうだね。お粥は基本的に塩味で食べるけど、オートミールはフルーツやシナモン、はちみつを加えて甘くすることが多いもんね。最近はオートミールを塩味にアレンジする人もいるみたいだけど。
エミリー:そうそう!例えば、チーズを入れたり、卵やほうれん草を加えたりして塩味にすると、ちょっとリゾットっぽい感じにもなるんだ。だから逆に、お粥を甘くアレンジするっていうのもアリじゃない?
ヒロシ:それは面白い発想だね。例えば、黒蜜とかきな粉をかけたら和風スイーツっぽくなるかも。でも、ちょっと冒険な感じだね(笑)。
エミリー:確かに(笑)。でも、どっちもシンプルな料理だからアレンジが楽しいね。そういえば、お粥に似た「オジヤ」っていうのはどんな感じなの?お粥とはどう違うの?
ヒロシ:ああ、「オジヤ」はお粥と似てるけど違う料理だよ。お粥はご飯と水だけで作るけど、オジヤはご飯を出汁で煮込むんだ。そこに野菜や卵を加えることが多いから、味がしっかりついてて、鍋の後の締め料理として作られることが多いんだ。
エミリー:へえ、オジヤは鍋の後に作るんだ!それなら味が濃くて満足感がありそうだね。お粥が病気の時の癒しの料理だとしたら、オジヤはみんなで楽しむ料理って感じがする。
ヒロシ:その通り!オジヤは鍋料理の後の楽しみだから、役割が全然違うよね。どちらも温かくてほっとする料理だけど、シチュエーションが違うって感じ。
エミリー:なるほど。リゾットやオートミールと比べても、それぞれ特徴があって面白いね。次にホストファミリーが鍋をする時に、オジヤを提案してみようかな。きっと楽しい締めになりそう!
ヒロシ:それはいいアイデアだね。エミリーもお粥やオートミールでアレンジを試してみて、どんな感じだったか教えてよ!
ヒロシ:うん、やってみるよ!どっちが面白いアレンジになるか楽しみだね。
解説
アメリカでは、似た料理に、porridge という穀物を水とか牛乳で煮て柔らかくする料理全般を指します。朝ごはんに食べることが多いです。お粥は Japanese rice porridge と説明するとイメージがつきやすいと思います。
お粥
→ ご飯と水だけで作るシンプルな料理。特に病気の時に食べられることが多く、胃に優しく、消化が良いのが特徴です。「消化が良い」は英語で easy to digest と表現します。
リゾット
→ イタリアのクリーミーなお米料理。ブロス(スープ)やワイン、チーズなどで濃い味付けがされていて、食事としてしっかりした満足感を得られます。日本語では「ごちそう」に近いイメージです。
オジヤ
→ 日本の家庭料理の一つで、ご飯を出汁や鍋料理の残り汁で煮た料理。味がしっかりしていて、野菜や卵などの具材も加えることが多いです。風邪の時にも食べられますが、通常の食事としても人気があります。
消化が良い
→ 英語では easy to digest。病気の時の食事や胃腸に負担をかけたくない時に、この表現がよく使われます。
風邪の時に食べる料理
→ 英語で food to eat when you’re sick や comfort food for when you’re unwell と表現できます。
例文
- お粥は消化が良いので、病気の時にぴったりです。
→ Rice porridge is easy to digest, so it’s perfect for when you’re sick. - リゾットはチーズやワインを使った濃厚な料理です。
→ Risotto is a rich dish made with cheese and wine. - オジヤは鍋料理の残り汁で作る家庭的な一品です。
→ Ojiya is a homestyle dish made with the leftover broth from a hot pot.
「お粥」を英語で説明する
Okayu, or Japanese rice porridge, is a simple dish made by simmering rice in a large amount of water until it becomes soft and soupy. It is typically plain, with light seasonings or savory toppings such as pickled plum, soy sauce, or seaweed. Often associated with recovery from illness, okayu is easy to digest and provides a comforting, gentle flavor.
A similar Japanese dish is ojiya, which is also made with rice but cooked in a flavorful soup stock (dashi). Unlike okayu, ojiya often includes additional ingredients such as vegetables, meat, or eggs, making it a heartier and more flavorful dish. Ojiya is commonly enjoyed at the end of hot pot meals, where the leftover broth is used as a base.
In comparison, oatmeal is a Western dish made by cooking oats in water or milk. It shares similarities with okayu in texture and simplicity, but oatmeal is often prepared as a sweet dish with toppings like fruits, nuts, or honey. Recently, savory oatmeal has gained popularity, with ingredients like cheese, eggs, or vegetables added for a different flavor profile. While all three dishes are comforting and adaptable, their cultural roles and typical flavor profiles differ significantly.
日本語訳
お粥は、日本の米をたっぷりの水で煮込み、柔らかくスープ状にしたシンプルな料理です。味付けは基本的に薄く、梅干しや醤油、海苔などの塩味のトッピングを加えて食べるのが一般的です。お粥は消化が良く、病気の時に体を癒すための料理として親しまれています。
おじやは、お粥に似ていますが、出汁を使ってご飯を煮込み、さらに野菜や肉、卵などを加えることが多い、より具だくさんで味がしっかりした料理です。鍋料理の後、残りのスープを使って作る締めの料理として人気があります。
オートミールは、西洋の料理で、オーツ麦を水や牛乳で煮込んで作ります。お粥と食感やシンプルさが似ていますが、オートミールはフルーツやナッツ、はちみつなど甘いトッピングを加えて食べることが多いです。最近では、チーズや卵、野菜を加える塩味のアレンジも増えてきました。これら3つの料理は、それぞれ異なる文化的役割や味付けの特徴がありますが、どれも温かくて安心感を与える料理です。