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「負け犬の遠吠え」は英語でどう言う?文化背景を交えた説明
負け犬の遠吠えは英語でなんて言う

ヒロシ: この前さ、友だちとテストで競争したんだ。結果的には僕が勝ったんだけど、そしたらその友だちが「バイトで忙しかったから勉強ができなかった」とか、言い訳をしてね。まさに負け犬の遠吠えだよ。

エミリー: ふーん、「負け犬の遠吠え」って面白い表現ね。どういう意味なの?

ヒロシ: 直訳すると、「負けた犬が遠くから吠えている」ってことかな。実際の犬の行動から来た表現でね、犬は戦いや縄張り争いで負けると、その場から逃げ出して安全な場所に隠れるんだ。そして、遠くから相手に向かって吠えることで、自分の存在を示したり、悔しさを表現したりすることがあるらしいよ。この行動が、「直接対決せずに文句を言う」という意味合いにつながり、人間の行動を比喩的に表現する言葉として使われるようになったらしいよ。最も、今は犬が外でうろついている光景はあまり見ないけどね。

エミリー: ああ、なるほど。それって、日本語では結構よく使われる表現なの?

ヒロシ: うん、割と使うかな。特に、負けた後に悔しそうに言い訳をする人に対してね。似たような言葉では「負け惜しみ」なんて言葉でも言うよ。

エミリー: 英語で考えると、それに近い表現がいくつかあるわね。一つは「sore loser」っていうのがあるわ。これは負けた後に相手を非難したり、不満を言ったりする人のことを指すの。まさに負け犬の遠吠えをする人を指しているわ。

ヒロシ: 「sore loser」か、それは確かに近いね。「負け犬の遠吠え」と同じように、負けたことを受け入れずに不満を言う人のことだね。

エミリー: そうそう。それと他にも、「sour grapes」という表現もあるけど、これは少し違って、欲しかったものが手に入らなかったときに、その価値を下げて言い訳するって意味かな。直訳すれば、酸っぱい葡萄だけどイソップ物語の寓話から来ているの。狐が手の届かないブドウを見て「どうせ酸っぱいブドウに違いない」というあれよ。

ヒロシ: なるほど。「sore loser」は、もっと直接的に負けた人が悔しさを隠せない感じがあるけど、「sour grapes」は手に入らなかったものを軽視するニュアンスなんだね。

エミリー: それなら、「cry over spilled milk」っていう表現もあるよ。これは、過去に起きたことについて後悔しても意味がない、っていう感じで使われるの。でも、「負け犬の遠吠え」とは少し違うかもしれないね。

ヒロシ: へえ、「cry over spilled milk」か。確かに、過去の出来事に対して文句を言っても仕方ないってニュアンスは似てるね。でも、「負け犬の遠吠え」のほうがもっと直接的に、負けた人が悔しさを表に出している感じかな。

エミリー: うん、微妙にニュアンスが違うけど、それぞれの言葉が持つ感情の表現の仕方が面白いね。

ヒロシ: そうだね。じゃあ、今話していた僕の経験を英語で言ってみるよ。


"I had a competition with my friend on a test. In the end, I won, but then my friend started making excuses, like he was too busy with his part-time job to study. That's exactly what a sore loser would do."

エミリー: おお、いいじゃない!ちゃんと状況を説明していて、"sore loser" の使い方もバッチリね。特に、「making excuses」って表現がその友だちの態度をよく表しているわ。

ヒロシ: ありがとう、エミリー。これで合ってるんだね。

エミリー: うん、いいわ。そういう感じで、実際に覚えた表現を使ってみると覚えやすいし、もっと自然に使えるようになると思うよ。

ヒロシ: そうだね。やっぱり実際に使ってみることが大事なんだね。エミリーも是非、「負け犬の遠吠え」使ってみれば。ただし、自分が負け犬にならないようにね。

エミリー: そうね、負け犬にならないように注意しなくちゃ。

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