ヒロシはサブスクリプション契約をしている映画サイトで映画を見るのが趣味です。しかし、日本語吹替えの映画は見る気がしません。字幕であっても、英語で見たいのです。
そこで、アメリカではどうなのか疑問に感じ、翌日エミリーに質問してみました。
ヒロシ: 日本ではアメリカ映画が放映されると、日本語で字幕が出て、音声はそのままというのもあるし、日本人の声優が英語を日本語にした音声を流すものもあるんだ。これを「吹替え」って言うんだけど、アメリカではどうなの?やっぱり日本の映画とかは英語で吹替えたりするのかな?
エミリー: 「吹替え」って、初めて聞く言葉だけど、そういう意味なんだ。英語で言うと「dubbing」ね。でも、「dubbing」には他にも意味があるのよ。たとえば、録音することや音声の複製を作ることを指す場合もあるの。だから、文脈によって使い方が変わるのよ。
ヒロシ: そうだよね、日本でダビングというと、複製の意味が真っ先にくるな。「dubbing」は映画の吹替えというイメージはあまりないね。
エミリー: そうね。でも、映画やテレビの話をしているときに「dubbing」って言えば、ほとんどの場合「吹替え」のことを指すから、混乱することはあまりないわよ。映画を「吹替版」か「字幕版」に分けるとしたら、「吹替版」は「dubbed version」で、「字幕版」は「subtitled version」と言うの。
ヒロシ: そうなんだ。日本では映画館で吹替版と字幕版が上映されることがあって、それぞれ別々に分けて上映していることが多いんだ。アメリカではどう?
エミリー: アメリカでは、そういった分け方はあまりないかな。ほとんどの場合、外国映画は「subtitled version」で上映されるのが一般的なの。特にアートシアターや独立系の映画館では、オリジナルの音声で字幕をつけて上映することが多いわ。吹替え版が上映されることはほとんどないの。
ヒロシ: そうなんだ。日本とは違って、字幕がメインになるんだね。オリジナル音声を重視しているから、吹替え版を作ること自体が少ないってことかな。
エミリー: そうかもね。アニメや子供向け映画だと「dubbed version」が用意されることが多いけど、大人向けの映画だとあまりないわね。それに、吹替え版があるとしても、それをわざわざ上映する映画館はあまりないのよ。
ヒロシ: なるほどね。日本だと吹替えと字幕を選べるっていうのは、視聴者にとって便利だけど、アメリカでは字幕が普通で、吹替えの需要が少ないってことだね。
エミリー: そうね。でも、英語での「dubbing」には録音や音声の複製という意味もあるから、使う場面によって混乱することもあるかもね。だけど、映画の文脈で使われれば、だいたい「吹替え」のことを指しているわ。
ヒロシ: うん、それならわかりやすいね。その国の文化や考え方が反映されているから、言葉は面白いね。
覚えるのは大変だけどね。
エミリー: 本当にそうね。映画の楽しみ方にも文化の違いが見えるのが面白いわ。