
ヒロシは、住んでいるアパートの近くに住むお婆さんから「確定申告ってどうやるの?」と聞かれた。しかし、ヒロシ自身「確定申告」という言葉は知っていたものの、具体的に誰が何のためにするのか、よく分かっていなかった。そこで、色々調べてお婆さんに説明してあげたが、その過程で「自分に関係ないと思うことでも知っておくことは大切だ」と改めて感じた。そして、「確定申告」を英語で何と言うのか、アメリカにも同じような制度があるのか気になり、エミリーに聞いてみることにした。
ヒロシ: エミリー、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、「確定申告」って英語で何て言うの?
エミリー: 確定申告? それって何?
ヒロシ: えっと、1年間の収入とか支出をまとめて税務署に報告する手続きのこと。払いすぎた税金が戻ってきたり、逆に足りない分を払ったりするんだよ。
エミリー: ああ、なるほど! それならアメリカにもあるよ。英語では “tax return” っていうかな。申告の手続きそのものを言うときは “tax filing” って言うこともあるよ。
ヒロシ: へえ、アメリカにもあるんだ。日本では、会社員は普通しなくていいんだけど、自営業の人とか、副業してる人は確定申告しないといけないんだよね。
エミリー: そうなんだ。アメリカでは、会社員でも確定申告しないといけないよ。会社が税金を天引きしてるけど、それでも毎年自分で申告して、計算し直すんだよね。控除とかを適用して、払いすぎたら返してもらうし、足りなかったら追加で払うの。
ヒロシ: えっ、それって全員がやるの? 大変じゃない?
エミリー: うん、大変だよ。だから税理士に頼む人も多いし、確定申告の時期になるとみんな大騒ぎになるよ。
ヒロシ: なるほどね。日本では会社員なら「年末調整」っていう仕組みがあって、会社が税金を調整してくれるんだよ。でも、副業してたり、医療費がたくさんかかった人とかは、自分で確定申告しないといけない。
エミリー: そうなんだ。じゃあ、日本では会社員のほとんどは確定申告しなくていいんだね。
ヒロシ: そう。でも、今回お婆さんに聞かれて初めてちゃんと調べたけど、意外と知っておいた方がいいなって思ったよ。
エミリー: うん、こういうのって、自分に関係なくても知っておくと役に立つよね。それに、英語で説明できるようになったのもいいことじゃない?
ヒロシ: たしかに! “I learned about tax returns in Japan today.” って言えばいいのかな?
エミリー: うん、それで伝わるよ!
ヒロシ: よし、覚えた!
解説
今回のテーマは「確定申告」。日本では、会社員の多くは確定申告をしなくてもよいですが、自営業者や副業をしている人、医療費控除を受ける人などは必要になります。アメリカでは、日本と違い、会社員でも毎年確定申告をしなければなりません。
英語では「確定申告」を “tax return” または “tax filing” と言います。
- “tax return” は確定申告の書類や、申告の結果による払い戻し・追加納税を指す。
- 例: "I filed my tax return and got a refund."(確定申告をして、還付金をもらった。)
- “tax filing” は確定申告の手続き全体を指す。
- 例: "Tax filing season starts in February."(確定申告の時期は2月に始まる。)
日本では会社が税金を調整する「年末調整」があり、多くの会社員は確定申告をする必要がありませんが、アメリカではすべての人が確定申告をしなければならない点が大きな違いです。今回の会話では、ヒロシがこの違いを知り、英語で説明できるようになったことがポイントでした。いがちですが、将来的に役立つ知識なので、英語とともに理解しておくとよいでしょう。
「確定申告」を英語で説明する
Kakutei shinkoku(確定申告)
This refers to the process of filing an income tax return in Japan. People who are self-employed, have additional sources of income, or qualify for certain tax deductions must submit a tax return to the government. Unlike in the U.S., many salaried employees in Japan do not need to file a tax return because their employers handle tax adjustments through a system called "nenmatsu chousei" (year-end adjustment).
日本の確定申告とは、所得税の申告手続きのこと。自営業者や副収入がある人、特定の控除を受けられる人が行う必要がある。アメリカと異なり、日本では会社員の多くが年末調整で税金を清算するため、確定申告をしなくてもよい。
「確定申告」は日本語能力試験(JLPT)N2に該当します。
アメリカには、日本の「年末調整(ねんまつちょうせい)」に直接対応する制度はありません。
日本では、会社員の税金は毎月の給与から天引きされ、年末に会社が「年末調整」を行うことで、税金の過不足を調整します。これにより、多くの会社員は確定申告をしなくても済む仕組みになっています。
一方、アメリカでは年末調整のような制度はなく、会社員も毎年自分で確定申告(tax return filing)をしなければなりません。会社が給与から税金を天引き(withholding tax)している点は日本と似ていますが、最終的な税額の計算や還付の手続きは各自が申告する必要があるのが大きな違いです。
アメリカの給与税と確定申告の流れ
- 給与天引き(Withholding tax)
- 会社が従業員の所得税を天引きし、政府に納める。
- ただし、あくまで概算なので、多めに取られていることもあれば、不足することもある。
- 確定申告(Tax return filing)
- 毎年1月~4月の間に自分で確定申告を行い、正しい税額を計算する。
- 払いすぎていれば**還付(tax refund)**が受けられ、不足していれば追加で支払う。
まとめ:日本とアメリカの違い
項目 | 日本(年末調整) | アメリカ(確定申告) |
---|---|---|
会社員の税金調整 | 会社が「年末調整」を行い、税額を確定 | 会社は税金を天引きするが、最終的な計算は個人が行う |
確定申告の義務 | ほとんどの会社員は不要 | 会社員であっても必要 |
税金の過不足の調整 | 年末調整で完了 | 確定申告で計算し、払いすぎた分を還付・不足分を支払い |
つまり、日本の「年末調整」のような仕組みはアメリカにはなく、アメリカでは会社員でも毎年確定申告が必要というのが大きな違いです。