先日、「セミは英語でなんて言う」でわかったcicada。
ジョギングをしていて公園を通りかかると、アスファルトの上を、のそのそと歩く虫のようなものを発見。
ん、なんだこの虫は?
よく見るとセミの抜け殻が歩いてます。
正確にはセミの抜け殻に似たものが歩いていたのです。
生きているセミの幼虫を見たことがなかったので、驚きました。
これから木の幹に張り付いてセミになるのかと思いましたが、そのまま進んでいても車にひかれるのは目に見えているので、お節介かとは思いましたが、近くの木につけてあげました。
朝にはセミに変わるのでしょうか?
抜け殻になる前は幼虫なんだな。幼虫?
幼虫は英語で何ていうのだろう?
セミ以外にも幼虫は様々な昆虫の成長過程の状態を表します。
で、幼虫は英語でlarvaと言います。
そこで新たな疑問が。
幼虫と似たものに蛹(さなぎ)というものがありますが、幼虫と蛹の違いは何か?
まず、蛹は英語でChrysalisといいます。
セミの幼虫はlarvaではなく、「ニンフ(nymph)」と呼ばれます。それはセミは不完全変態をする昆虫であるからです。
幼虫(ニンフ)から直接成虫に変態します。つまり、蛹の段階を経ないで成虫になる昆虫なのです。せみ以外にも、バッタ、トンボ、ゴキブリなども不完全変態です。
セミの成長過程
- 卵(Egg):セミの成長は卵から始まります。
- 幼虫(ニンフ、Nymph):卵から孵化した後、幼虫(ニンフ)として地中で数年間過ごします。ニンフは地中で樹液を吸って成長します。
- 終齢幼虫(Last instar nymph):地中での成長を終えた幼虫(終齢幼虫)は地上に出てきて、木の幹や草などに登ります。
- 成虫(Adult):終齢幼虫が脱皮して成虫になります。この脱皮の際に残されたものが「セミの抜け殻」です。
例文:
- 英語:The cicada nymph spends several years underground before emerging as an adult.
- 日本語:セミの幼虫(ニンフ)は成虫になる前に数年間地中で過ごします。
このように、セミの幼虫は「ニンフ」として地中で成長し、最終的に成虫になります。
一方、完全変態と言われる蝶などの成長過程は
蝶の成長過程と用語
- 卵(Egg):蝶の成長は卵から始まります。
- 幼虫(Larva / Caterpillar):卵から孵化した幼虫は、一般的に「キャタピラー」と呼ばれますが、正式には「larva」として分類されます。
- 例:The larva of the butterfly, also known as a caterpillar, eats a lot of leaves to grow.(蝶の幼虫、つまりキャタピラーは、成長するためにたくさんの葉を食べます。)
- 蛹(Pupa / Chrysalis):幼虫が成長すると、蛹(クリサリス)になります。
- 例:The caterpillar forms a chrysalis during the pupal stage.(キャタピラーは蛹の段階でクリサリスを形成します。)
- 成虫(Adult / Imago):蛹から成虫が羽化します。成虫のことを「イマゴ」とも呼びます。
- 例:The adult butterfly emerges from the chrysalis.(成虫の蝶がクリサリスから羽化します。)
完全変態の昆虫には、ハエ、カブトムシ、蚊、蛾、などがあります。
虫、全てが蛹を経るものではないというのは、驚きでした。完全変態、不完全変態というのがポイントです。
セミは蛹にはなりません。よく見る抜け殻は、終齢幼虫の抜け殻です。
おまけ、卵から孵る、幼虫になるのは孵化と言いますが、英語ではhatchingと言います。