
エミリーは、日本人の友達が「山田さんって、したたかだよね」と言っているのを聞いた。しかし、その言葉のニュアンスがよく分からず、どんな人を指すのか判断できなかった。気になったエミリーは、ヒロシに聞いてみることにした。
エミリー:おはよう! ヒロシ、いきなりだけど、「したたか」ってどういう意味なの?昨日、日本人の友達が「山田さんって、したたかだよね」なんて言ってたんだけど、褒めてるの?けなしてるの?
ヒロシ: へぇ、どんな話の流れだったの?
エミリー: えっとね、その人は仕事ができて、交渉もうまくて、絶対に損しないらしいんだけど、なんか「すごいよね」って感じと「ちょっと油断できないな」って感じが両方あったんだよね。
ヒロシ: あー、それなら「したたか」は「賢くて負けない」って感じだね。でも、相手によっては「計算高い」とか「ずる賢い」って思われることもあるかも。
エミリー: なるほど。英語だと… "shrewd" が近いかな?この単語は「賢い」って意味があるけど、時々「ずる賢い」とも取られるんだよね。
ヒロシ: "Shrewd" か… なるほど、それって「ずる賢い」だけじゃなくて、「頭がキレる」って感じもあるの?
エミリー: うん、そう!例えば、"a shrewd businessman" って言うと、ビジネスの判断が早くて、成功するために頭を使う人って感じ。でも、人によっては「計算高い」とも思うかも。
ヒロシ: あー、それは「したたか」とすごく似てるね!場合によって、ポジティブにもネガティブにもなるんだ。 でもね、したたかには肯定的な表現もあって、彼は「したたかに生きる」っていうと、「賢く、たくましく生きる」っていう意味で使われて、「ずる賢い」って意味じゃなくて、「どんな状況でも負けずに生き抜く」っていうイメージだよ。
エミリー: じゃあ、英語なら "resilient" や "tough" が合いそう!「resilient」は「逆境でもくじけない」とか「しぶとく生き抜く」って意味があるし。
ヒロシ: へぇ、「resilient」って言うんだ!日本語の「したたかに生きる」と同じ感じだね。
エミリー: うん、ピッタリだと思う!でも、もし人に向かって「あなたはしたたかですね」なんて言ったら、失礼になることもある?
ヒロシ: そうだね。状況によるけど、「あなたはしたたかですね」って言うと、「計算高いですね」って取られることもあるから、ちょっと注意が必要かも。「賢いですね」とか「しっかりしてますね」って言ったほうが安全かな。
エミリー: 英語でも、「You're shrewd」って言うと、言い方によっては失礼に聞こえることもあるから、似てるね。
ヒロシ: へぇ、やっぱり似たようなニュアンスなんだね!
エミリー: うん!でも、ちゃんと文脈を考えれば便利な言葉だね。これで「したたか」の意味、バッチリ分かったよ!
「したたか」を英語で説明する
"Shitataka" is a Japanese word with multiple meanings depending on the context.
- Shrewd / Strategic / Tough – It describes a person who is intelligent, resilient, and not easily defeated. Sometimes, it can have a slightly negative nuance, implying that the person is cunning or calculating.
- Example: "彼はしたたかなビジネスマンだ。" → "He is a shrewd businessman."
- Severely / Strongly – It can also describe something being done to a great extent or with strong force.
- Example: "彼は転んで、したたかに頭を打った。" → "He hit his head really hard when he fell."
日本語訳:
「したたか」は文脈によって意味が異なり、
- 賢くて負けない(ポジティブにもネガティブにもなり得る)
- ひどく、強く(ダメージの大きさを表す)
という使い方があります。