大学の図書館で、ヒロシとエミリーは課題を終えた後、休憩しながら話している。エミリーが家族について話し始めたところ、最近ホストマザーが書類で「旧姓」という言葉を使っていたことを思い出し、その意味をヒロシに尋ねた。
エミリー: ヒロシ、この前ホストマザーと話してて、なんか「旧姓」って言葉を聞いたんだけど、どういう意味?
ヒロシ: ああ、「旧姓」ね。うーん、どう説明するかな。えっと、たとえば女性が結婚する前の名字…名前?それが「旧姓」って言うんだ。
エミリー: あ、なるほど!結婚したら名字が変わる人の、前の名字ってことだね?
ヒロシ: そうそう。英語でなんて言うの?
エミリー: それは「maiden name」って言うよ。「maiden」って、昔の言い方で「若い女性」とか「未婚の女性」って意味があるんだ。だから、結婚前の名前をそう呼ぶの。
ヒロシ: へえ、「maiden name」か。ちょっとカッコいい響きだね。でも、今も普通に使うの?
エミリー: うん、フォーマルな場とか書類ではまだ使うかな。たとえば、銀行口座を作るときに「旧姓」を書かなきゃいけない場合もあるし。でも、日常会話ではあんまり聞かないかな。
ヒロシ: なるほどね。でも、「maiden」って…なんか昔の映画に出てきそうな単語じゃない?
エミリー: 確かに!ちょっと古風だよね。ヒロシも「旧姓」を使う場面ある?
ヒロシ: うーん、日本では結婚しても名字を変えない人も増えてるから、あんまり使わないかも。でも、結婚した友達の話をするときに「旧姓〇〇さん」って言ったりするね。
エミリー: それ面白いね!でも、名字を変えない人もいるって聞くと、日本も少しずつ変わってる感じがする。
ヒロシ: そうだね。エミリーは結婚したら名字を変える派?
エミリー: うーん、どうだろう。相手の名字がすごくカッコいいとか、書くのが簡単だったら考えるかも(笑)。でも、名前が変わるのってちょっと複雑だよね。
ヒロシ: 確かに。書類とか全部変えないといけないし、大変そう。
エミリー: そうそう!あと、名字が変わると自分のアイデンティティも少し変わる気がして、ちょっと不思議な感じがするかも。
ヒロシ: ああ、なるほど。名前って自分の一部だからね。「旧姓」っていう言葉も、そういう気持ちが少し入ってるのかもね。
エミリー: そうかもね!ありがとう、ヒロシ。おかげで「旧姓」のことがよく分かったよ!
ヒロシ: どういたしまして!次は俺が「maiden name」を覚えられるように頑張る!
解説
旧姓(きゅうせい)は、結婚前の名字を指す言葉です。英語では「maiden name」と訳されます。この言葉は主にフォーマルな場面や書類で使用されますが、日常会話ではあまり登場しません。以下は例文です:
- Her maiden name was Johnson before she got married.
(彼女の旧姓はジョンソンでした。) - Please write your maiden name on this form if applicable.
(該当する場合はこのフォームに旧姓を記入してください。) - She decided to keep her maiden name after marriage.
(彼女は結婚後も旧姓を使うことにしました。)
日本では結婚後に名字を変える場合が多いですが、近年では名字を変えない選択をする人も増えています。文化や個人の価値観によって異なるため、名前の話題はお互いの背景を知る良いきっかけになります。