エミリーはある日、ホームステイ先のおばさんから、エミリー、「もしいらない雑誌や本があったら束ねていおいてね、ゴミを出す時には紐で縛らなければならないの」と、言われました。
エミリーは「ハイ」といったものの、あとで、「束ねる」ってなんだろうと気付きました。早速、ヒロシに電話します。明日、学校に行って聞くまで待っていられませんでした。
エミリー:ヒロシ、忙しかった?今、電話できる?
ヒロシ:OK。今、ユーチューブ見ていただけだから。
エミリーはホームステイのおばさんに言われたことをヒロシに伝えました。
エミリー:急ぐことじゃないんだけど、興味があって明日までまてなくて。
ヒロシ: 「『束ねる』かあ。それは、何かを一つにまとめて整えるっていう意味があるんだよ。例えば、髪の毛を束ねるとか、新聞を紐で束ねるとかね。」
エミリー: 「なるほどね。でも、どういう場合に使うの?」
ヒロシ: 「『束ねる』は、特に細長いものや同じようなものを集めて一つにするときによく使うんだ。例えば、髪の毛をゴムでまとめて一つにすることを『髪を束ねる』って言うし、木の枝を束ねるときにも使うよ。それから、花束を作るときにも『束ねる』って言葉を使うんだ。たくさんの花を一つにまとめて束にするでしょ?それが『花束』だよ。」
エミリーは考えながら、言葉のニュアンスを理解しようとしました。そして、いくつかの例文を考え始めました。
エミリーは「束ねる」が何かをまとめて一つにする行為を指すことを理解しましたが、英語では束ねる対象によって使う表現が変わることに気づきました。
エミリー: 「日本語だと、何を束ねるかに関係なく『束ねる』が使えるのね。でも、英語では対象によって表現が変わるわね。」
彼女は例を挙げながら、それぞれの使い方を説明しました。
エミリー: 「例えば、『髪の毛を束ねる』の場合、『束ねる』にあたる部分は髪を一つにまとめて整える行為よね。英語だと 'tie' や 'put up' という表現を使うのが一般的なの。だから、こういうふうに言えるわ。」
- 彼女は髪の毛を束ねてポニーテールにしました
- 英語: "She tied her hair into a ponytail to keep it out of her face."
エミリーはさらに続けました。
エミリー: 「次に、新聞を束ねる場合、『束ねる』は新聞を紐でまとめて一つの束にすることを意味するわ。英語ではこの場合 'bundle' を使うのが自然よ。」
- 彼は古い新聞を紐で束ねてリサイクルに出すためにまとめました
- 英語: "He bundled the old newspapers together with a string for recycling."
ヒロシは、エミリーの理解の速さに感心しました。
エミリー: 「それから、花を束ねるときには『束ねる』が花を集めて束にするという意味になるわね。英語では 'gather' や 'bundle' を使うことができるわ。」
- 彼女は庭の花を集めて素敵な花束を作りました
- 英語: "She gathered flowers from the garden and made a beautiful bouquet."
ただ、「花束」ということばなら、英語では「bouquet」
使うわね。bouquet(ブーケ)はフランス語に由来する言葉だけど、英語でも一般的に使われてるわ。たとえば、英語で「彼女は花束を持っています」と言う場合は、「She is holding a bouquet」となるわね。
ヒロシ: そうなんだ、ブーケはフランス語が由来か。
『束ねる』はいろんなシーンで使われるんだ。
エミリーはさらに例を続けました。
エミリー: 「それに、書類を束ねるときも『束ねる』を使うわよね。この場合、英語だと 'clip together' なんかが適しているわ。」
- 彼女は会議のために書類をクリップで束ねて整理しました
- 英語: "She clipped the documents together to keep them organized for the meeting."
ヒロシはうなずきながら、エミリーが「束ねる」の使い方をしっかりと理解していることを感じました。
エミリー: 「わかってきたわ!それなら、庭の木を切ったあとに枝をまとめる場合も『束ねる』を使うわね。英語だと 'tie into a bundle' という表現になるかしら。」
- 庭掃除の後、彼は拾った枝を束ねて一つにまとめました
- 英語: "After cleaning up the yard, he tied the branches into a bundle."
ヒロシ: 「そうだね、エミリー。英語では束ねるものによって表現が変わるけど、日本語では同じ『束ねる』を使えるから面白いよね。」
最後に、束ねるの概念的な使い方があるんだけど、何か物を束ねるんではなくて、 「チームを束ねる」っていう使い方があるんだ。
これは、チームを1つにするために、リーダーシップを発揮するって意味なんだ。例えば、リーダーがメンバーを一人一人の力を集め、力を合わせて目標に向かって進むことを表しているんだ。
エミリー: 「なるほど。だから、ただ集めるだけじゃなくて、みんなを一つに導くっていうニュアンスがあるのね。良いリーダー、ということね。」
ヒロシ: 「そうそう、単に人を集めるんじゃなくて、みんなが同じ方向に進むようにリードするって感じかな。」
エミリーは少し考えた後、英語でどう表現するかを考えます。
エミリー: 「英語だと、『lead the team』とか『unite the team』が近い表現になるかしら。例えば、『He is leading the team towards a common goal.』という感じかな。」
- 英語: "He is leading the team towards a common goal."
- 日本語訳: 「彼は共通の目標に向かってチームを束ねている。」
ヒロシ: 「なるほどね。英語では 'lead' や 'unite' を使って、その意味を伝えるんだね。」
エミリー: 「そうなの。でも、日本語の『束ねる』って言葉は一つにするってニュアンスが強いから、そこが少し違う感じかもね。」
ヒロシ: 英語の場合はリードするという感じになるんだね。
エミリーは束ねるを意味をヒロシと話し、予想以上に様々な使い方があることを知りました。
最後にエミリーはヒロシに言います。
エミリー: 要するに、おばさんは、If you have any magazines or books you don't need, please bundle them up. We need to tie them with a string when we take out the trash. と言ってたわけね。
理解できたわ。電話で長々と相談してごめんなさいね。
ヒロシ:いや、そんなことないよ、いつでもウエルカムだよ。