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「当分」「糖分」「等分」を英語でどう言う?:同じ音で違う意味の言葉を知る
等分は英語でなんていうのでしょう。

ヒロシ:エミリー、僕さ、ダイエットしようかなと思って、「当分」の間、「糖分」は控えようと思うんだ。いつも食べている甘いパンも「等分」に切って、3回に分けて食べるようにしているのさ。

エミリー:へぇー、ダイエットったって、ちっとも太ってないじゃない。それより、「とうぶん、とうぶん、とうぶん」って、同じ音に聞こえるけど、なんだか微妙にイントネーションが違うのね。これって、発音の違いで意味が変わるの?

ヒロシ:お、よく気づいたね!そうなんだ。日本語では、同じ音でもイントネーションや文脈で意味が変わることがよくあるんだ。今日はその「とうぶん」の3つの使い方を教えたくて、この話をわざと作ったんだよ。運動をしているからね、今のところ、ダイエットはするつもりないよ。

じゃ、「とうぶん」のそれぞれの意味を説明するね。

まず、「当分」は「しばらくの間」という意味で、何かを一時的に続けたり控えるときに使うんだ。たとえば、「当分の間、旅行は控える」みたいにね。この前教えた当面の間というのと似ているね。

エミリー:英語では「for the time being」が一番近いかな。for a while でも良いかもしれないけど、「for the time being」が合うかな。

ヒロシ:次は「糖分」。これは食べ物に含まれる甘味のことだよ。お菓子やジュースにたくさん入ってる。糖分の摂りすぎは健康に良くないってよく言うよね。

エミリー:これは「sugar」とか「sugar content」でぴったりね。

ヒロシ:最後の「等分」は、均等に分けること。たとえば、「ケーキを等分に切る」というふうに使う。みんなが同じ量をもらえるようにするって意味だね。

エミリー:「equal portions」や「divide equally」って感じね。それぞれの「とうぶん」がわかったわ。じゃ、ヒロシの創作話を英語にすると、こんな感じかな。

エミリーによるヒロシの話の英訳

I was thinking about going on a diet, so for the time being, I’ll avoid sugar. I even cut the sweet bread I usually eat into equal portions and eat it in three parts.

エミリー:どう?こんな感じで合ってる?

ヒロシ:うん、完璧だよ。3つの「とうぶん」をちゃんと使い分けられてるし、イントネーションにも気づいたのはすごいね。

エミリー:同じ音なのに意味が違うのって、日本語の面白いところね。それに、英語ではそれぞれ違う単語を使わなきゃいけないから、もっと具体的に表現しないといけないのね。

エミリー:ヒロシ、日本語の「とうぶん」って、本当に不思議よね。同じ音に聞こえるのに、漢字と意味が全然違うんだから。

ヒロシ:うん、日本語の面白いところだよ。

エミリー:英語にも「bat」とか「bark」とか、同じ音で違う意味の単語があるけど、アクセントの違いで意味が変わるわけじゃなくて、文脈で判断するのがほとんどなのよね。

ヒロシ:他にもあるの?

エミリー:たとえば「right」と「write」、「lead」と「lead」なんかもあるわね。英語には同じスペルでも発音が違うものもあるけど、日本語の「とうぶん」みたいにイントネーションだけで意味が変わるのは少ないわ。

ヒロシ:そうか。日本語は漢字があるから、書けば違いがはっきりするけど、発音だけで伝えるのは難しいところもあるね。

エミリー:でも、こういう違いを知るのは楽しいわ。言葉の違いを学ぶと、英語も日本語ももっと奥深く感じるものね。

解説:日本語の同音異義語と英語表現の違い

「とうぶん」のような同音異義語は、日本語の特徴の一つです。同じ音で発音されても、文脈によって意味が異なります。英語ではそれぞれに異なる単語を使うため、具体的な言葉を使い分ける必要があります。

当分(for the time being):
For the time being, I’ll avoid traveling.(当分の間、旅行は控えます。)

糖分(sugar / sugar content):
Too much sugar is bad for your health.(糖分の摂りすぎは健康に良くない。)

等分(equal portions):
Divide the cake into equal portions.(ケーキを等分に分けてください。)

まとめ

この会話では、「とうぶん」という同じ発音ながらも異なる漢字と意味を持つ日本語の言葉を、エミリーとヒロシが一緒に学んでいます。「当分」「糖分」「等分」のように、同じ音が文脈やイントネーションで異なる意味を持つことは、日本語特有の面白さです。一方で、英語でも「bat」「bark」「lead」など、同じ発音やスペルを持つが意味が違う単語があり、文脈で使い分ける必要があります。

このような違いを理解することは、日本語と英語の両方の学習において重要です。特に、日本語のように漢字を使った区別がある言語と、英語のように文脈や発音の違いで意味を判断する言語では、学習者が異なる力を養う必要があります。

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