エミリー: ヒロシ、どうぞ入って。お母さん、こちらがヒロシです。
ヒロシ: あ、こんにちは!…えっと…お、「おじゃまします!」
エミリー: (笑いながら)ヒロシ、大丈夫だよ!じゃまじゃないよ!
ホストマザー: (微笑みながら)エミリー、それ、日本では普通に使う表現なのよ。「おじゃまします」は「邪魔する」という意味だけど、挨拶として丁寧に使っているだけだから。
エミリー: えっ、そうなの?私、"邪魔する" を直訳して「迷惑じゃないよ」って言ったつもりだった!
ヒロシ: (笑いながら)そうだよね。ちょっと不思議な表現に聞こえるかも。でも日本では他人の家に入るときに「おじゃまします」って言うのがマナーなんだ。
「おじゃまします」は、「あなたの家や時間を邪魔しますが、よろしくお願いします」という気持ちを込めて言うんだよ。あいさつの一種ですね。
エミリー: なるほど!じゃあ、「邪魔」という言葉はネガティブな意味だけじゃないんだね?
ヒロシ: そうそう!挨拶になるとポジティブな意味で使われるよ。で、帰るときは「おじゃましました」って言うんだ。
エミリー: え、過去形になるの?なんで?
ヒロシ: うん、「今まで邪魔しました、ありがとうございました」みたいなニュアンスなんだ。これで訪問の始まりと終わりをちゃんと挨拶で締めるんだよ。
ホストマザー: ヒロシさんは説明が上手ね。エミリー、日本語のこういう文化的なあいさつも覚えたらいいわね。
エミリー: そうだね!これからは「おじゃまします」と「おじゃましました」をちゃんと使うよ。
ヒロシ: (笑いながら)ぜひ!それに、エミリーの「じゃまじゃないよ」も、ちょっと可愛かったけどね。
エミリー: (笑いながら)ありがとう!でも、日本人に「じゃまじゃないよ」って言ったらびっくりするかな?
ヒロシ: まあ、ちょっと笑われるかも。でも、気持ちは伝わるよ!
ホストマザー: 今日は日本語の勉強になったわね。ヒロシさん、ありがとう。
ヒロシ: こちらこそ、ありがとうございます。おじゃましますと言ったけど、本当におじゃまじゃないように気をつけます!
解説
- 「おじゃまします」
- 他人の家に入る際に使う丁寧な挨拶。「邪魔します」という言葉が含まれているが、謙虚な表現として使われる。
- 例文:
- 「友達の家に遊びに行くときは必ず『おじゃまします』と言います。」
- (When visiting a friend’s house, you always say, "Ojamashimasu.")
- 「おじゃましました」
- 帰るときの挨拶。「今まで邪魔しました」という感謝とお詫びの気持ちを表す。
- 例文:
- 「今日は楽しかったです。おじゃましました。」
- (I had a great time today. Sorry for intruding.)
- 英語の類似表現
- 「Excuse me for intruding.」(お邪魔してすみません。)
- 「Thanks for having me.」(招待してくれてありがとう。)
- 日本語ほど定型的ではないが、状況に応じて感謝や丁寧さを伝える。