エミリー: 「ヒロシ、ニュースで今年の総裁選に9人も立候補しているって聞いたんだけど、アメリカで言えば大統領選に9人も候補者が出るような感じかな?普通、そんなに多いの?」
ヒロシ: 「それは珍しいよ。今回の理由は、自民党内での『派閥』の力が弱まったからなんだ。普段はもっと少ないけど、派閥のバランスが崩れたことで、いろんな候補が出てきたんだ。」
エミリー: 「『はばつ』って何?どういう意味なの?」
ヒロシ: 「『派閥』っていうのは、政治や会社の中で特定のリーダーや思想を支持するグループのことだよ。日本の自民党には、いろんな派閥があって、それぞれの派閥がリーダーを支える。党内の派閥が強い時は、1つの派閥から1人の候補が出て、派閥全体で支援するんだ。」
エミリー: そういう意味が派閥なのね。英語だったら、factionが合うかな。『彼は安倍派に属している』みたいに言う感じかしら?
'He belongs to the Abe faction.'」
ヒロシ: 英語だとfactionを使うんだ。その派閥同士で影響力を争って、誰をリーダーにするかを決めるんだ。」
政治における派閥の英語例
エミリー: 「アメリカでは同じようなことは少ないけど、時々『派閥』に似たグループがあるわね。たとえば、共和党には保守派、民主党には進歩派がいるけど、それを『wing 』と言うことが多いの。
'He is part of the conservative wing of the Republican Party,'
(彼は共和党の保守派ウィングに属している)、
とか
'She belongs to the progressive wing of the Democratic Party.'
(彼女は民主党の進歩派に属している)って感じで使うわ。」
ヒロシ: 「『wing』っていうのは、思想に基づいているんだね。日本の派閥はリーダーに従うところが多いけど、似てる部分もあるね。」
会社における派閥の英語例
エミリー: 「会社でも似たようなことが起こるけど、派閥の影響はアメリカでは少し緩やかかも。例えば、
'He is part of the manager's clique,'
(彼はマネージャーの派閥に属している)、
とか
'She is in the CEO's inner circle,'
(彼女はCEOの側近に属している)って感じで、特定のリーダーの周りに集まるグループがあるの。」
ヒロシ: 「日本でも会社内の派閥が昇進や決定に大きく影響することがあるよ。たとえば、『営業部は強い派閥を作っている』みたいな感じでね。
'The sales department has formed a powerful bloc within the company.'
(営業部は社内で強い派閥を作っている)。」
学校における派閥の英語例
エミリー: 「学校でも派閥があるけど、それは『クリーク』と呼ばれる小さなグループのことが多いわね。例えば、
'She belongs to the most popular clique in school.'
(彼女は学校で一番人気のあるグループに属している)って感じで、特定の仲間同士でグループを作るの。」
ヒロシ: 「それは日本の学校でもあるね。特定のグループや派閥ができたりするんだ。特にスポーツ系の部活では、キャプテンの周りに派閥ができやすいよ。」
解説
学校における派閥:
学校では「clique」がよく使われ、特定の友人グループや排他的なグループを表すのに適しています。エミリーの例では、学校内の人気グループを表現しています。
政治における派閥:
英語では「faction」や「wing」が適しています。faction はリーダーや権力を巡る派閥を指し、wing は政策や思想に基づいたグループを指します。エミリーの例では、アメリカの政治における「progressive wing(進歩派)」や「conservative wing(保守派)」が使われています。
会社における派閥:
「clique」や「bloc」、「inner circle」などが使われます。clique は日常的な人間関係や組織内の小さなグループを指し、bloc は特にビジネスの文脈で、特定の目的を共有する強いグループを指します。