ヒロシ:毎年、毎年日本の夏は暑くなるな。特に今日は暑いから、シャワーを浴びた後でサッパリしたよ。
エミリー:「サッパリ」?それってどういう意味?
ヒロシ:「サッパリ」っていうのは、オノマトペの一つで、例えばシャワーを浴びた後に感じる、すごく爽快で気持ちのいい気分を表すんだ。体も心もすっきりした感じって言えばいいかな。エミリーがシャワーを浴びた後の感じわかるよね。
エミリー:わかるわ、ミネソタの夏と東京の夏だと、東京は湿度が高いし、温度も高いし。シャワーの後の気持ちよさはよくわかる。英語でいうと、Compared to Tokyo's summer, Minnesota's summer is more comfortable because Tokyo has higher humidity and temperatures.って感じで、気分の良さは「I feel refreshed」とか「I feel clean」って言うかな。まさにシャワーを浴びた後の、すっきりした感じを伝える表現だね。
ヒロシ:そうそう、そんな感じだね。でも、「サッパリ」はオノマトペだけじゃなく、普通の言葉としても使えるんだよ。
エミリー:普通の言葉として?どういうふうに?
ヒロシ:たとえば、「部屋を掃除したら、すごくサッパリした」って言うと、物理的に部屋が整って無駄がなくなったったという意味なんだ。この場合、「サッパリ」は単なるオノマトペじゃなくて、状態を表してるんだよ。
エミリー:ああ、わかった。英語だと「The room feels neat and tidy now」って訳せるね。「きれいに片付いている」っていう意味になるよね。
ヒロシ:そういう風に言うんだ。でも、「サッパリ」にはもう一つ面白い使い方があって、否定文と一緒に使うと「全然〜ない」っていう意味になるんだよ。
エミリー:へえ、どういう感じ?
ヒロシ:例えば、「彼の話がサッパリわからない」って言うと、「全く理解できない」って意味になるんだ。
エミリー:なるほどね!それなら英語だとI don’t understand his story at all」だったり、I have no idea what he’s talking about.または、I can’t follow what he’s saying at all.かな。完全にわからないっていうニュアンスだね。
ヒロシ:そうだね。このように、「サッパリ」にはいくつか意味があって、オノマトペとして感覚や印象を表す場合もあれば、通常の言葉として状態や否定的な意味を持つこともあるんだ。それに、性格を表すときにも使えるんだよ。
エミリー:性格を表すとき?どんな風に使うの?
ヒロシ:「彼女はサッパリした性格だ」っていうと、物事にこだわらない、あっさりした性格って意味になるんだ。執着しないで、切り替えが早い人って感じかな。
エミリー:ああ、それなら英語では「She has a straightforward personality」とか「She’s easygoing」って感じになるかな。未練がなくて、さっぱりした人ね。
ヒロシ:そうそう!「サッパリ」した性格の人は、何事にも深くこだわらず、いつも前向きな感じがするよね。
エミリー:うん、そういう人って付き合いやすいよね!それで、「サッパリ」はオノマトペでもあり、性格や状態を表す言葉としても使えるんだね。
エミリー:日本語ってむずかしいね。1つの言葉がいろんな文脈で使えるんだ。英語の「refreshed」や「neat and tidy」だけじゃ、「サッパリ」の全部のニュアンスを表しきれないけど、文脈次第でうまく訳せそうだね。
解説
この会話を通じて、「サッパリ」という言葉が日本語では多くの意味を持ち、特にオノマトペとして使われる場合と、通常の言葉として使われる場合で意味が異なることがわかります。エミリーが「refreshed」や「neat and tidy」といった英訳を提案することで、「サッパリ」が持つ具体的なニュアンスを英語にうまく訳す方法が紹介されています。また、「サッパリ」は否定文の中で「まったく~ない」という意味を持つ場合もあり、エミリーは「I don’t understand at all」という表現でこれを理解しています。この会話を通して、日常会話の中での言葉の使い方やニュアンスの違いを学ぶことができ、文化的な背景も含めて言葉を理解する手助けになります。