エミリー: ヒロシ、この前、ホームステイ先のママに料理を作ってみたんだけど、上手くできなかったんだ。 けど、食べてみたら見た目とちがって、味はよかったのよ。
そんな時、日本では意外と美味しいって表現をすると思うんだけど、気になったのが「案外」っていう言葉が頭に浮かんだの。「意外」とどう違うのかよくわからなくて、どちらも「unexpected」って訳せるように思えるけど、使い分けはどうするの?
ヒロシ: うん、確かにどちらも「unexpected」って意味だけど、ニュアンスに微妙な違いがあるんだ。「意外」は、本当に全く予想していなかった結果に対して使うんだよ。たとえば、料理がまさかこんなに美味しいとは思わなかった時に "I didn't expect that at all!" って驚いた時に使う。今回のエミリーの料理を作ったときのようにね。
エミリー: なるほど。じゃあ、「案外」はどう使うの?
ヒロシ: 「案外」は少し予想してたけど、その予想を超えて違った結果になった時に使うんだ。たとえば、「簡単そうな料理だったけど、案外おいしくできた」みたいに、思ってたよりも良い結果になった時に "It was surprisingly good!" って感じで使うんだ。
エミリー: ふむふむ。つまり「案外」は、ちょっとは期待してたけど、それを上回る良い結果になった時に使うのね?
ヒロシ: そうだね!例えば、「このレシピ、案外簡単だった」なら "It was easier than I thought." って言えるし、期待より良い結果が出た時に使うんだ。一方で「意外」は、もっと驚きが強くて、例えば「この料理、意外においしかった」って言うと、"The dish was surprisingly good!" って感じかな。
エミリー: じゃあ、「このレシピ案外簡単かも」って言いたいときは "This recipe might be easier than I thought." でいいの?
ヒロシ: そうそう、それで合ってるよ!「意外」だと、たとえば「こんなに美味しいなんて意外だったね」って感じで、"I was totally surprised at how good it was!" って表現できるね。
エミリー: わかった!全然期待してなかったけど、結果が良かった時には「意外」を使って、少しは期待してたけどそれを超えた時には「案外」を使うのね。
ヒロシ: そうだね!英語ではどっちも「unexpected」になることが多いけど、こうしたニュアンスを知っておくと日本語をもっと自然に使えるよ。
エミリー: ありがとう、ヒロシ!料理をしながら日本語の勉強も進むなんて、面白いわね。
説明:
「案外」と「意外」はどちらも予想外の結果に対して使われますが、驚きの強さや期待の度合いに違いがあります。料理の話題では、何かを試した結果が予想を超えた時に「案外」を使い、全く予想していなかった結果に驚いた時には「意外」を使います。
- 案外: 少し予想していたけれど、予想よりも良かった場合に使います。たとえば、簡単そうに見えた料理が実際に簡単だった時。
- 例: 「このレシピ、案外簡単だった」
英訳: "This recipe was easier than I thought."
- 例: 「このレシピ、案外簡単だった」
- 意外: 全く期待していなかった結果に対して驚いた場合に使います。たとえば、難しいと思っていた料理が実際にとても美味しかった時。
- 例: 「この料理、意外に美味しかった」
英訳: "The dish was surprisingly good!"
- 例: 「この料理、意外に美味しかった」
これらのニュアンスを理解すると、より自然な日本語表現ができるようになります。