ヒロシ:段々寒くなってきたね。エミリーはミネソタ出身だから、寒いのは平気なのかな?
エミリー:そうね、夏の日本の暑さに比べれば、冬の方が過しやすいわ。
ヒロシ:そういえば、アメリカでは暖炉なんか使うの?
エミリー:今はほとんど見ないわね。天然ガスが豊富だから、それを利用した暖房がメインで、あとは電気や灯油。それは日本とあまり変わらないと思うわ。
ヒロシ:僕は冬といえば、「炬燵」だな。今では利用する人は減っていると思うけど、好きなんだ。
エミリー:「こたつ」ってどんなやつなの。
ヒロシ:こたつというのは、テーブルの下にヒーターが付いていて、その上から布団をかぶせたものだよ。テーブルと言っても、椅子を使うテーブルではなくて、座って利用する背の低いテーブルなんだ。暖かい空気が布団の中にこもるから、足を入れて座るとポカポカするんだ。昔から日本の冬の家庭では定番だったんだよ。
エミリー:なるほど、足元が暖かいのはいいわね。座っている間ずっとあたためてくれるの?
ヒロシ:そうそう!しかもみんなで囲むから、家族や友達と一緒に使うと、団らんの場にもなるんだ。みかんを食べたり、お茶を飲んだりしてね。
エミリー:なんだか楽しそうね。でも、動きたくなくなりそう…。
ヒロシ:そうなんだ、一旦入ると出るのが億劫になって、そのまま寝てしまうなんてこともあるのさ。
エミリー:また1つ、日本の文化を教えてもらったわね。良かったら「炬燵」の写真送ってくれない?ママに教えてあげたいの。
エミリーはママ宛にメールを送りました。
Kotatsu: A Cozy Japanese Heater Table
A kotatsu (炬燵) is a low table with a built-in heater underneath.
It is covered with a thick quilt or comforter, called a kotatsu futon, to trap the warmth.
People sit around it with their legs tucked underneath the quilt.
Many Japanese homes don’t have central heating, so the kotatsu provides a warm and cozy place during winter.
Families often gather around it to enjoy meals or tea.
However, as family structures have changed and modern heating systems such as electric heaters and floor heating have become more common, fewer households are using kotatsu these days.
Still, for those who do, the kotatsu remains a beloved symbol of warmth and family bonding, offering both comfort and nostalgia during the cold months.
こたつ(炬燵)とは、下にヒーターが内蔵された低いテーブルのことです。
テーブルの上には、こたつ布団と呼ばれる厚手の布団が掛けられ、熱を閉じ込めます。
人々は布団の中に足を入れて、その周りに座ります。
多くの日本の家庭にはセントラルヒーティングがないため、こたつは冬の間、暖かく快適な場所を提供します。家族が集まり、こたつで食事やお茶を楽しむこともよくあります。
しかし、家族構成の変化や、電気ヒーターや床暖房といった最新の暖房システムの普及により、こたつを使う家庭は減少しています。
それでも、こたつを利用する家庭にとっては、寒い季節に快適さと懐かしさを提供する、家族の絆を象徴する存在であり続けています。