エミリー:テレビを見ていると、「MC」エムシーという言葉が良く使われているわね。
ヒロシ:ああ、司会者のことでしょ。バラエティ番組やトークショーなどで進行役を務める人のことだよね。
エミリー:確かに司会者は司会者だけど、アメリカでは「MC」という言葉は音楽のイベントやヒップホップのライブで使われることが多いわ。特にラップの世界では、「マスター・オブ・セレモニー(Master of Ceremonies)」の略として、「MC」はパフォーマーやラッパーを指すこともあるの。だから、テレビの司会者を「MC」って呼ぶのは、ちょっと日本独特の使い方かもしれないわね。
ヒロシ:へぇ、そうなんだ。日本では「MC」って、普通にテレビの司会者も指すけど、アメリカでは音楽の方でよく使われるんだね。
エミリー:ニュース番組やゲストとのトーク番組の司会者は「ホスト(host)」や「アンカー(anchor)」と呼ばれているわ。特にニュース番組では、「アンカー」はニュースを伝えるメインの人物のことを指すの。トークショーやゲストを迎える番組では、「ホスト」という表現が一般的ね。
ヒロシ:なるほど、ニュース番組では「アンカー」、トークショーでは「ホスト」って言うんだね。日本だとどちらも「司会者」って言うけど、英語では違いがあるんだね。
エミリー:こうやって日本独自の意味解釈で変化していくんだと思うわ。他にテレビで言えば、VTRとかタレントという言葉も、アメリカでは使い方がちょっと違うわね。
ヒロシ:そうなんだ、どう違うの?
エミリー:こうやって日本独自の意味解釈で言葉が変化していくんだと思うわ。他にも、テレビ番組でよく使われる言葉で、VTRとかタレントなんかもアメリカと日本では意味が少し違うわね。
ヒロシ:そうなの?具体的にはどう違うんだい?
エミリー:たとえば、「VTR」。日本では「次のVTRをご覧ください」って、ビデオクリップや録画された映像を指すけど、アメリカでは「VTR」って言葉自体はあまり使わないの。英語では、単に「video clip」や「footage」って言う方が一般的よ。「VTR」は技術用語として使われることはあったけど、日常的な会話ではほとんど聞かないわ。
ヒロシ:なるほど、日本語では普通に使われてるけど、英語では使わないんだね。「タレント」も違うの?
エミリー:ええ、そうよ。日本では「タレント」って、テレビに出ている人全般を指すけど、アメリカでは「talent」は「才能がある人」って意味で、特定の分野でスキルが高い人全体を指すの。テレビの芸能人に限定されるわけじゃないのよ。英語でテレビに出る有名人のことを言いたいときは、「celebrity」や「TV personality」って言葉を使うわね。
ヒロシ:へぇ、日本語の「タレント」って、もっと狭い意味で使われてるんだな。じゃあ、他にも違うカタカナ語ってあるの?
エミリー:そうね、例えば「コンセント」もそうよ。日本では電源プラグを「コンセント」と言うけど、アメリカでは「outlet」か「socket」って言うの。「コンセント」って言うと、英語では「同意」という意味の「consent」と間違われるかもしれないわ。
ヒロシ:なるほど、「コンセント」は日本独特の使い方なんだね。他には?
エミリー:「サラリーマン」も面白いわよ。日本では仕事をしている男性全般を指す言葉だけど、アメリカでは「サラリー(salary)」って言ったら、ただの給料の意味なの。だから、英語で「サラリーマン」って言っても通じないわね。アメリカでは「会社員」は「employee」や「office worker」って言うわ。
ヒロシ:そうなんだ、日本では普通に使われているカタカナ語が、英語では全然違う意味になることが結構あるんだな。
エミリー:そうよ。だから英語学習では、こういうカタカナ英語の違いに気をつけることが重要なの。日本では自然に使っている言葉でも、英語圏では全く違うニュアンスだったり、そもそも使われていなかったりするからね。
ヒロシ:うん、気をつけないと誤解されるかもしれないね。英語の表現って、やっぱり文脈や文化も大事なんだな。
エミリー:そうそう。英語を勉強するなら、ただ単語を覚えるだけじゃなくて、その言葉がどういう場面で使われるかや、文化的な背景も一緒に学ぶことが大切よ。
ヒロシ:なるほど。これからもっと深く勉強してみようかな。