エミリー:ヒロシ、この前スマホを落としたでしょ?画面が割れてしまったやつ。実は私もスマホを少しぶつけて、ほら、少し割れちゃったの。
ヒロシはエミリーのスマホを確認します。
ヒロシ: 割れたというよりも、これはヒビだね。完全に壊れているわけじゃなくて、表面に小さい線みたいな傷が入っている状態のことだよ。
エミリー: ヒビ? 割れたじゃないんだ。
ヒロシ: うん、確かに割れたの一部かもしれないけど、ここではヒビが入ったって表現するかな。割れるって言うと、もっと壊れているイメージだね。たとえば、前に僕のスマホを見たでしょ。あれは完全に画面がバキバキに割れていて、使い物にならない状態だった。だからあれは割れたって言うんだ。でも、君のスマホはまだ使えるし、細かいヒビが入っている状態だね。
エミリー: なるほど、これはヒビって言うのね。
ヒロシ: そうそう。ヒビは物が完全には壊れていないけど、表面に細かい裂け目ができた状態を指すんだ。ガラスやスマホの画面にヒビが入ったって言うと、それはまだ使えるけど、危ない兆候だよね。例えば、ガラスのコップにヒビが入った場合も、すぐには使えなくはないけど、時間が経つとそのヒビが広がって最終的には割れてしまうこともあるから、注意が必要だね。
エミリー: なるほどね。日本語ってこうやって細かく状態を区別しているんだね。でも、ヒビと割れたの違いを英語で説明する場合は以外と簡単かも。
ヒロシ: どう言うの?
エミリー: うーん、割れるっていうのは、物が完全に壊れて、もう使えなくなる状態を指すわ。英語では broken を使うの。例えば、My phone screen is broken。この表現はスマホが壊れてしまって使えない状況を指すのね。だから、もしスマホの画面が粉々になってしまったら broken が適していると思うの。
ヒロシ: ふむ、それで?
エミリー: それに対して、ヒビが入るは表面に線ができたけど、まだ使える状態のこと。スマホの画面がひび割れているけど、完全には壊れていない。この場合は英語で crack を使うのよ。だから、My phone has a crack in the screen って言えば、スマホの画面に亀裂が入っているけど、完全には壊れていないことを意味するの。
ヒロシ: なるほどね。つまり、broken は完全に壊れてもう使えない状態を指して、crack は亀裂が入ったけどまだ使える状態を指すってことだね。
エミリー: そうよ。broken と crack を使い分けるのは、日本語で割れるとヒビが入るを使い分けるのに似ているわね。英語でもこうやって細かく使い分けるんだってことがわかって面白いわ。
ヒロシ: 確かに、こうやって言葉の違いを理解するのって、ただ単語を覚えるだけじゃなくて、その背景にある概念も一緒に学ぶことなんだな。
エミリー: その通り。同じように、、車の窓ガラスにヒビが入った場合も、英語では The windshield has a crack って言うわね。まだ壊れてはいないけど、その状態だと危険だから修理しなきゃいけない。でも、もしガラスが粉々に砕けたら、The windshield is broken と言うの。どちらもガラスの損傷を表現しているけど、その損傷の度合いで使い分けるのがポイントよ。
ヒロシ: なるほどね。そうやって細かい違いを英語で説明できるのは便利だね。
付け加えると、「ヒビが入る」というのは、ガラスや物だけじゃなくて、比喩的に人との関係にも使うんだ。たとえば、友達との関係がうまくいかなくなったり、信頼が揺らいだときに「彼との関係にヒビが入った」なんて言うんだ。英語ではどう?
エミリー: あ、おもしろいわね。英語でも似たような表現があるのよ。たとえば、"There's a crack in our relationship" とか、"Our relationship started to crack" って使うわね。関係が壊れかけている、または信頼が薄れているという感じで使うの。
ヒロシ: なるほど、英語でも "crack" を使って、同じように人間関係を表現できるんだね。
エミリー: そうなの。やっぱり言語って、物理的な意味から比喩的な意味に派生することが多いのね。日本語も英語もそういう点では似てる部分があるわ。