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「うやむや」進行をさまたげる原因:英語で言って見よう

春休みに旅行に行こうという話がゼミの友達の間で持ち上がった。みんな「いいね!」と盛り上がったものの、具体的な計画を立てる人が決まらないまま時間が過ぎ、結局どうなるのかわからない状態に。

エミリーは「このままだと旅行の話が消えちゃうんじゃない?」と気にしていたが、日本人特有の「誰が進めるか決めないまま、なんとなく流れてしまう」ことにヒロシは気づき、「これってまさに『うやむや』じゃない?」と言い出した。そこから、日本人のあいまいなコミュニケーションについて話が広がる。


エミリー: ヒロシ、春休みの旅行の話、どうなったの?この前みんな「行きたい!」って盛り上がってたけど、誰も何も言わなくなっちゃったよね?

ヒロシ: うーん…「うやむや」な感じでなくなりそうっていうことだね。

エミリー: また出た!「うやむや」って、なんとなく流れる感じのことだよね?

ヒロシ: そうそう!今回は、「誰が計画を進めるかはっきり決まらないまま、話がなくなりそうになってる」ってことだから、まさに「うやむや」な状況。

エミリー: なるほど…英語だと「vague(あいまい)」とか「unclear(はっきりしない)」って感じかな。でも、今回みたいに「あるのかないのか決まらないまま」の時は、「left up in the air(決まらないままの状態)」とか「undecided(未決定)」の方が近いかも。

ヒロシ: そうそう、それがピッタリ!日本では、誰がリーダーかはっきり決めずに「なんとなくみんなで」って進めることが多いから、こういうふうに「left up in the air」な状態になることが結構あるんだよ。

エミリー: でも、それってちょっともったいなくない?せっかくみんな行きたいって言ってたのに…。

ヒロシ: うん、でも日本人は「自分が仕切っていいのかな?」って遠慮しがちなんだよね。「誰かが言い出すのを待つ」みたいな。

エミリー: じゃあ、どうしたら旅行の話がうやむやにならないで済むの?

ヒロシ: うーん、誰かが「じゃあ、計画立てよう!」って言えば進むと思うよ。たぶん、みんなやる気はあるけど、「自分がやる!」って言うのが恥ずかしいだけ。

エミリー: なるほど…じゃあ、私が「じゃあ、旅行の計画立てよう!」って言えばいいのかな?

ヒロシ: それめっちゃいいと思う!エミリーが言えば、たぶんみんな「おー、いいね!」って乗ってくるよ。

エミリー: よし、じゃあグループチャットで「そろそろ旅行の計画立てよう!」って送ってみる!

ヒロシ: それで決まれば、「うやむや」を回避できるね(笑)。

解説

今回のテーマは「うやむや」という言葉について。

「うやむや」とは、物事がはっきりしないまま、あいまいな状態が続くことを指す。特に、話し合いや計画が進行しないまま消えてしまう場合に使われる。今回のように「旅行の話があったけど、誰も進めずになくなりそうな状況」も、「うやむや」に分類される。

英語では、"vague"(あいまい)"unclear"(はっきりしない) が近いが、今回のように「決まっていない状態」に焦点を当てるなら、"left up in the air"(決まらないままの状態)"undecided"(未決定) の方が自然。さらに、「最初は盛り上がったのに、誰も進めずに話が消えていく」ニュアンスを表すなら "fizzled out"(自然消滅する) も適している。

また、日本ではリーダーを決めずに「みんなでやろう」とすることが多いため、「うやむや」になりやすい文化がある。こうした状況を避けるためには、「じゃあ、私がやるね!」と誰かがリードを取ることが重要。今回のエミリーのように、「そろそろ計画立てよう!」と声をかけることで、話が進む可能性が高くなる。

「うやむや」を英語で説明する

Uyamuyama(うやむや)
This Japanese word describes a situation where something remains vague or unresolved. It is often used when discussions, plans, or decisions are not clearly settled and are left ambiguous. In English, similar expressions include "left up in the air" (when something is undecided or unresolved), "undecided" (not yet determined), and "fizzled out" (when an idea or plan gradually disappears without a conclusion).

日本語訳

(この日本語の言葉は、物事があいまいなまま終わる状況を指します。特に、話し合いや計画が明確に決まらず、進展しないまま消えてしまうときによく使われます。英語では "left up in the air"(決まらないままの状態)"undecided"(未決定)、また「盛り上がったのに消えていく」場合は "fizzled out"(自然消滅する) という表現が適しています。)


「うやむや」は日本語能力試験(JLPT)N2に該当します。

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