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「しつけ」厳しさは愛情の表現:英語で学ぶ躾の意味

ヒロシは親戚の家に遊びに行ったが、そこで飼われている犬に激しく吠えられ、少し疲れてしまった。帰ってきたヒロシは、そのことをエミリーに話し、「あの家は犬のしつけが悪い」とぼやく。エミリーは「しつけ」の意味を推測しながら、確認する。ヒロシは「しつけ」が動物だけでなく人間にも使える言葉だと説明する。すると、エミリーは自分の実家の犬のことを思い出し、しつけについて考え始める。


ヒロシ: 親戚の家に遊びに行ったんだけどさ、犬がめっちゃ吠えて大変だったよ。玄関開けた瞬間から「ワンワンワン!」ってうるさくて、落ち着くまで時間かかった。

エミリー: へえ、大変だったね。その犬、人懐っこくないの?

ヒロシ: いや、それがさ、別に噛みついたりはしないんだけど、とにかく吠えまくるんだよ。知らない人が来るたびにずーっと吠えててさ、正直、辟易したよ。あの家、犬の「しつけ」がちゃんとできてないんじゃないかな。

エミリー:しつけ」?それって「何かを教えること」って感じ?

ヒロシ: そうそう。例えば、犬だったら「無駄に吠えないようにする」とか、「決まった場所でトイレをする」とかね。動物だけじゃなくて、人間にも使って、子どものしつけが悪いと、マナーや礼儀がなってないってことになる。

エミリー: なるほどね。じゃあ、「しつけ」って英語だと「training」とか「discipline」かな?犬の話なら「dog training」って言うし、人間に対しては「discipline」のほうが合うかも。でも、「discipline」っていうと、ちょっと厳しいイメージもあるかな。

ヒロシ: へえ、なるほど。「しつけ」は確かに厳しい場合もあるけど、ただのマナー教育のこともあるし、英語にぴったりの言葉を当てるのは難しいのかな。

エミリー: そうだね。英語だと「parenting」も関係ありそう。「Good parenting includes good discipline.」とか言えば、「いい子育てには、ちゃんとしたしつけが含まれる」って感じになるかな。

ヒロシ: なるほど、そういう言い方もできるんだな。

エミリー: うん。でも、意味はよく分かった!そういえば、私の実家にも犬がいるんだけど、しつけって言われると、全然してないかも。

ヒロシ: えっ、どういうこと?ちゃんと「おすわり」とか教えてないの?

エミリー: うーん、なんか自由に育ててるって感じかな。吠えたら「ダメだよ」って言うけど、別に厳しくルールを作ったりはしてないね。でも、うちの犬はそんなに吠えないし、性格が穏やかだから、特にしつけなくても問題ないんだよね。

ヒロシ: そっか、それはそれでエミリーの家の方針ってことか。でも、あんまり吠えたりしないなら、それもいいかもね。

エミリー: そうだね。でも、「しつけ」って日本語の意味がよくわかった!英語だと「training」とか「discipline」とか、状況によっていろいろ変わるね。

解説

今回の会話では、「しつけ」という言葉の意味について話しました。「しつけ」は単に「教えること」ではなく、マナーやルールを身につけさせることを指します。英語では 「discipline」「training」 という単語が使われますが、状況によって適切な表現が変わります。

例えば、犬のしつけについて話すときは、「dog training」 が一般的ですが、人間のしつけを表す場合は、「discipline」「proper manners」 などを使います。

また、「親のしつけが悪い」と言いたい場合、以下のような表現が考えられます。

  • "The parents didn't discipline their child properly."(親が子どもをちゃんとしつけなかった)
  • "That child wasn’t raised with good discipline."(あの子はしっかりしたしつけを受けずに育った)
  • "The parents failed to teach their child proper manners."(親が子どもにきちんとしたマナーを教えなかった)
  • "Their parenting lacks discipline."(彼らの子育てにはしつけが足りない)

「good parenting(良い子育て)」という表現だけでは、「しつけが悪い」という意味が伝わりにくいため、「discipline(規律・しつけ)」「manners(マナー)」 などの言葉を組み合わせるのがポイントです。

エミリーの実家の犬は特に厳しくしつけられていませんが、吠えずにおとなしいため、「しつけなくても問題がない」という状況です。このように、しつけの必要性や方法は、文化や環境、個々の性格によっても異なることが分かりますね。

「躾(しつけ)を英語で説明する

Shitsuke(しつけ)
"Shitsuke" refers to the process of teaching discipline, manners, and proper behavior. It is commonly used for training pets, such as teaching a dog to sit or not to bark at strangers (dog training). However, it can also be used for people, especially in the context of parents teaching their children proper etiquette and behavior (raising a child with discipline).

Example: "That child has not been properly disciplined by their parents." (あの子は親のしつけがなっていない。)
Example: "Proper dog training is important to prevent excessive barking." (犬の無駄吠えを防ぐために、適切なしつけが大切です。)

日本語訳:
しつけとは、マナーや規律、正しい行動を教えることを指します。ペットの訓練(例:「おすわり」や「待て」を教えること)にも使われますが、人間に対しても、親が子どもに礼儀やマナーを教えることを意味します。


「躾(しつけ)」は日本語能力試験(JLPT)N3に該当します。

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