大学のカフェテリアで昼食をとりながら、ヒロシが講義中の出来事でエミリーに話しています。エミリーは知らない言葉だと興味を示しました。今日は「あからさま」についての話題です。
ヒロシ: 今日の授業でさ、先生が質問したときに、隣のやつが「あからさまに知らないって顔」をしててさ、笑っちゃったんだよ。
エミリー: 「あからさまに知らないって顔」?その「あからさま」ってどういう意味?
ヒロシ: ああ、「あからさま」っていうのはね、「隠さずに全部見える」みたいな意味なんだよ。だから、「知らない」って気持ちを全然隠そうとしてなかったって感じ。
エミリー: なるほどね!英語だと「obvious」とか「blatant」に近いかも。でもその人、堂々と「知らない」って顔してたんだね。
ヒロシ: そうそう。それがまさに「あからさま」なんだよ。ネガティブなことによく使うけど、ポジティブに使うこともあるよ。
エミリー: 例えば?
ヒロシ: たとえば、「彼女はプレゼントをもらってあからさまに喜んだ」とかかな。すごく嬉しい気持ちが顔に全部出てるってこと。
エミリー: あー、それ面白いね!英語で「She was obviously happy.」って言うのに似てるかも。でも、「blatant」だとちょっと違うニュアンスになるんだよね。
ヒロシ: どう違うの?
エミリー: 「blatant」はね、否定的な意味があることが多いの。たとえば、「blatant disrespect」って言ったら、「あからさまな無礼」とか、ちょっと嫌な感じ。
ヒロシ: へえ、そうなんだ。日本語の「あからさま」は、文脈でポジティブにもネガティブにもなるから、ニュアンスが違うんだね。
エミリー: そうだね。日本語って、こういう微妙なニュアンスが面白いよね。次はどこかで「あからさま」を使ってみたいな。
ヒロシ: いいね!僕もエミリーの「obvious」とか「blatant」の使い方、もっと聞きたいよ。
解説
「あからさま」
「あからさま」は、「隠し事がなく明らかであること」を表す日本語の表現です。主にネガティブな状況で使われることが多いですが、文脈によってはポジティブなニュアンスにもなります。態度だけでなく、状況や物事を表現するときにも使えます。
- 例文 1: 彼の嘘はあからさまだった。
(His lie was obvious.) - 例文 2: 彼女はサプライズに気づいて、あからさまに驚いていた。
(She was obviously surprised when she noticed the surprise.)
「obvious」と「blatant」の違い
英語の「obvious」は、中立的またはポジティブに使われることが多いですが、「blatant」は否定的な意味で使うのが一般的です。
- 例文 1 (obvious): It’s obvious that they are excited about the trip.
(彼らが旅行を楽しみにしているのは明らかだ。) - 例文 2 (blatant): His blatant lie offended everyone.
(彼のあからさまな嘘はみんなを怒らせた。)
「あからさま」を使いこなすことで、気持ちや状況をより自然に伝えられるようになります!