ヒロシはエミリーに愚痴をこぼしています。
ヒロシ:また、資料整理を頼まれたんだ、ゼミの先生から。その資料の量が多くて面倒くさいからやりたくないんだけど、なぜか僕ばかりに頼むんだ。
エミリー:それは、ヒロシに期待しているからじゃないの。
ヒロシ:そうかな、喜んではやっていないけどね。
エミリー:もっと日本語ができれば、手伝ってあげられるかもしれないのにね。
ヒロシ:ありがとう。しょうがないからやるしかないね。
エミリー:忙しいところ悪いけど、今ヒロシが言った「面倒くさい」って、なんとなくわかるけどどういう意味? やりたくないって感じだと思うわ。
ヒロシ:ああ、面倒くさいね。そうだね、面倒くさいは「面倒」という言葉から説明しなければならないね。
「面倒(めんどう)」とは、何かをする際に手間がかかり、煩わしさや手のかかることを感じる状態や状況を指します。また、人に対して気を配り、世話をするという意味もあります。状況や行動に対して使われる場合は、「手間がかかってやりたくない」「煩雑で嫌だ」といったニュアンスが含まれます。
例文:
- 面倒な作業:手間がかかる作業。
- 彼の面倒を見る:彼の世話をする。
使われ方の違い:
- 手間や煩わしさに関する意味:何かをするのに手間がかかり、やる気が出ない、やりたくないという状態。
- 例: 「この書類を全部書くのは面倒だ。」
- 世話や管理に関する意味:他人の世話や配慮をしなければならない状態。
- 例: 「子供の面倒を見る。」
今回の「面倒」は、1番の「手間がかかってやりたくない」という意味で使っているんだ。
そして、「面倒」につく「くさい」というのは、においが臭いという意味ではなく、「~らしい」「~っぽい」という意味を持つ接尾語なんだ。ここでは、「くさい」は「そう感じる」「そう思える」というニュアンスを加えてる。
「くさい」の意味: 「くさい」(接尾語)は、「~っぽい」「~らしい」「~のようだ」といった意味を表す言葉で、否定的なニュアンスを伴うことが多いよ。「面倒くさい」の場合、「面倒な感じがする」「面倒だと思える」という意味になるんだ。だから、物理的なにおいではなく、感覚的に「面倒だ」と感じる様子を強調しているんだ。
他の例:
- 安っぽい:安く見える、質が悪そうに見える。
- 嘘くさい:嘘っぽい、本当ではなさそうに感じる。
このように、「くさい」は感覚的にそう思える、そう感じるという意味で使われるんだ。
エミリー:資料整理が面倒だから、やりたくないってことで「面倒くさい」っていうのね。
ヒロシ:その通り。こういう気持ち、アメリカ人でもわかるよね?そういうとき、面倒くさいは英語でなんていう?
エミリー:そうね、面倒くさいというのは「やりたくない」という強い気持ちを表しているから、英語ではいくつかの表現があるわ。
面倒くさいの英語表現
- Hassle
- 例文: "It's a hassle to do my homework."
- 日本語訳: 宿題をするのは面倒くさい。
- Bothersome
- 例文: "It's bothersome to clean my room."
- 日本語訳: 部屋を掃除するのは面倒くさい。
- Annoying
- 例文: "It's annoying to wait in line."
- 日本語訳: 列に並ぶのは面倒くさい。
- A pain(カジュアルな言い方)
- 例文: "It's a pain to wake up early."
- 日本語訳: 早起きするのは面倒くさい。
それぞれ「面倒くさい」を指す表現だけど、文脈や感情的なニュアンスに応じて最適な表現を選ぶことが必要よ。それぞれの言葉には微妙な違いがあるから、すべての状況で完全に言い換えられるわけじゃないの。
ヒロシ:ふむふむ、なるほど。じゃあ「面倒」はどうなるの?
面倒の英語表現
- Trouble
- 例文: "It's a lot of trouble to prepare for the event."
- 日本語訳: イベントの準備をするのは面倒だ。
- Hassle
- 例文: "It's such a hassle to organize all these files."
- 日本語訳: これらのファイルを整理するのは面倒だ。
- Bother
- 例文: "I don't want to bother with this complicated task."
- 日本語訳: この複雑な作業に手を出すのは面倒だ。
- Inconvenience
- 例文: "It's an inconvenience to reschedule the meeting."
- 日本語訳: 会議を再調整するのは面倒だ。
ヒロシ:面倒だからやりたくない、という表現は「面倒」も「面倒くさい」と同じように使われることもあるんだね。
エミリー:そうよ。「くさい」をつけないとその時の気分を表していないわけではないのよ。英語でも同じで、そのニュアンスは実際の状況や感覚で覚えていくことが大切なのは日本語も英語も同じね。