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「没頭」を英語で言うと?エミリーの熱中する本とは?

大学の図書館での午後、エミリーは一冊の本に夢中になっていた。彼女は周りの音も気にせず、完全にその本の世界に入り込んでいる。ヒロシが何度か声をかけても気づかないほどだったので、仕方なく彼女の肩をポンポンと軽く叩いた。


ヒロシ: エミリー、何読んでるの? まさに「没頭」って感じだね。

エミリー: あっ、ヒロシ!ごめん、全然気づかなかった。これ、新渡戸稲造の『武士道』を英語で読んでるの。

ヒロシ: そんなに「没頭」するほど面白いんだ?

エミリー: うん、すごく面白いというか、勉強になるわ。日本のことを理解するには良い本。ところで、今、「没頭」っていってたけど、どういう意味?

ヒロシ:没頭」は、ほかのことを忘れるくらい何かに集中することだよ。例えば、ゲームに夢中になってご飯を食べるのを忘れるとかね。

エミリー: なるほどね。英語では “to be absorbed in” とか “to be immersed in” って言うよ。例えば、 “She was absorbed in the book and didn’t hear her name.”(彼女は本に没頭していて、自分の名前を呼ばれても気づかなかった)みたいに使うの。

ヒロシ: へえ、 “absorbed” って言うんだね。確かに、さっきのエミリーがそんな感じだったよ。

エミリー: でしょ? ところでヒロシ、『武士道』読んだことある?

ヒロシ: いや、実は読んだことないんだよね……。

エミリー: ええっ!? これは新渡戸稲造が英語で書いた本なんだよ? しかも100年以上前に! これ、翻訳じゃなくて、日本文化を知るための最高の本だと思うよ! ヒロシも読んだほうがいいよ!

ヒロシ: そうだね……。じゃあ、まずは日本語で書いてある本から読んでみるか。

解説

今回の会話では、「没頭」という言葉がテーマになっています。「没頭」は、何かに夢中になり、周りのことが見えなくなるほど集中することを意味します。例えば、「彼は研究に没頭している」(He is completely absorbed in his research.)のように使います。

エミリーが紹介した英語表現には、“to be absorbed in”(〜に没頭する)や “to be immersed in”(〜に深く入り込む)がありました。たとえば、“He was immersed in his work and didn’t notice the time.”(彼は仕事に没頭していて、時間に気づかなかった)というように使えます。

また、『武士道』は新渡戸稲造によって英語で書かれた本で、日本文化を世界に紹介する重要な書籍です。

「没頭」を英語で説明する

Bottō(没頭): This Japanese word means to be so deeply absorbed in something that you forget everything else around you. It describes a state of complete focus or immersion. For example, “He was completely absorbed in his studies and didn’t notice the time.”

日本語訳:

「没頭」は、何かに夢中になり、周りのことを忘れるほど集中する状態を指します。例えば、「彼は勉強に没頭していて、時間に気づかなかった」などのように使います。

「没頭」は日本語能力試験(JLPT)N2に該当します。

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