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軽くみると痛い目を見る「ナメる」を英語にすると?

ヒロシはいつになくゼミの課題の準備に集中していた。エミリーが「今日はやけに真剣だね」と声をかけると、ヒロシは「いい加減にやるとゼミの後輩になめられるから」と言う。しかし、「なめられる」という言葉を聞いたエミリーは、クリームを舐めることを想像してしまい、混乱する。ヒロシは「ナメる」には別の意味があることを説明し、エミリーはその面白さに大笑いするのだった。


エミリー: ヒロシ、今日めっちゃ真剣じゃん!いつもより集中してるね。

ヒロシ: いや、適当にやるとゼミの後輩に「なめられる」からさ。

エミリー: えっ?なめるって、クリームをなめるの、なめる?後輩から?

ヒロシ: 違う違う!「ナメる」には「舐める」以外の意味があるんだよ。

エミリー: そうなの?どういう意味?

ヒロシ: 「ナメる」は「バカにする」とか「軽く見る」って意味でも使うんだ。「なめられる」って言うと、「下に見られる」ってこと。例えば、「上司をなめた態度を取る」って言うと、「上司に対して失礼な態度を取る」って意味になるんだよ。

エミリー: なるほどね!つまり、「後輩になめられる」っていうのは、後輩にバカにされるってこと?

ヒロシ: そうそう!だから、先輩としてちゃんと準備しないとダメなんだよ。

エミリー: へぇー!でも「ナメる」と「クリームをなめる」が同じ言葉って面白すぎる!

ヒロシ: たしかに、言われてみれば変かもな(笑)。英語だとどうなの?

エミリー: うーん、「to underestimate」かな。でも、自分がナメるって言うと、「to look down on someone」って感じかな?

ヒロシ: へぇ、英語だと別の言い方になるんだな。

エミリー: じゃあ、課題がひと段落したら、ソフトクリームでもなめに行こうか?

ヒロシ: はいはい、もうその「ナメる」はわかったよ(笑)。

解説

今回のキーワードは「ナメる」。本来「舐める」と書くと、食べ物や物の表面を舌で触れる動作を意味するが、口語では「相手を軽く見る」「バカにする」という意味でも使われる。例えば、

  • 「彼は先生をナメてる。」(He doesn’t take the teacher seriously.)
  • 「そんな簡単な試験、ナメてたら落ちるよ。」(If you underestimate that simple test, you’ll fail.)

また、「なめられる」と受け身の形になると「バカにされる」「見下される」という意味になる。

  • 「あの選手は相手チームになめられている。」(That player is being underestimated by the opposing team.)

エミリーが言った「to underestimate」は「軽く見る」「甘く見る」に近く、「to look down on someone」は「見下す」という意味で、「ナメる」の使い方によって英語の表現が変わることがわかる。

「ナメる」を英語で説明する

Nameru(ナメる)(動詞)
This word originally means "to lick," but in informal Japanese, it also means "to underestimate" or "to not take someone seriously." If you say "Namerareru", it means "to be looked down on" or "to be underestimated."

Example sentences:

  • 「先生をナメるな!」"Don't disrespect the teacher!"
  • 「この試験、ナメてたら落ちるよ。」"If you underestimate this exam, you'll fail."
  • 「なめられないように、しっかり準備しよう。」"Let's prepare properly so that we won't be underestimated."

日本語訳
ナメるはもともと「舐める(lick)」という意味だが、カジュアルな日本語では「軽く見る」「バカにする」という意味でも使われる。「なめられる」になると、「バカにされる」「見下される」という意味になる。


「ナメる」は日本語能力試験(JLPT)N2に該当します。

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