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「どんぐり」を英語でどう言う?自然や植物に関する英語:運営者コラム
どんぐりは英語でなんて言う

秋になると、様々な木の実が実ります。

家の近くでよく見かけるのが「どんぐり」です。日本で馴染み深い童謡「どんぐりころころ」に登場する、あのどんぐりです。

他にもシイ、ナラ、クヌギなどと呼ばれる木の実がありますが、それらを正確に区別できる人は少ないのではないでしょうか?

どんぐりは、楊枝をさしてコマにしたり、中身をくり抜いて笛にして遊んだことがあるかもしれません。

さて、そのどんぐりは英語で何と言うのでしょうか

そもそも、英語圏にどんぐりは存在するのでしょうか?

どんぐりはブナ科の様々な種子の総称で、見た目もどんぐりと似ているものが多いです。普段見かけるどんぐりも、ブナ科のある属に所属しているもので、私の知っているどんぐりと皆さんの知っているどんぐりは同じではないかもしれません。

どんぐりは特定の木の実を指すのではなく、ブナ科に所属する木の実の総称です。つまり、「どんぐりの木」というものは存在せず、ブナ科の様々な属に属する木の実をまとめて「どんぐり」と呼んでいるのです。

それらの木の実を総称して、英語では「acorn」と呼びます。科や属を特定すれば、それぞれに名前があるでしょうが、英語圏にもどんぐりのような形状の木の実は存在します。しかし、日本と同じ科や属のものがあるかどうかは定かではありません。

ちなみに、栗もブナ科に属しており、どんぐりとは呼ばれませんが、同じ仲間です。そして驚くことに、栗は「マロン」だと思われがちですが、英語では「マロン」ではなく「chestnut」と言います。

「マロン」はフランス語で、栗を意味します。フランスでは、特に大きな栗を「marron」と呼び、食用に適した栗として知られています。一方で、「châtaigne(シャテーニュ)」という言葉もあり、こちらは野生の栗や食用に使われる小さな栗を指します。したがって、フランス語では「marron」と「châtaigne」の両方が栗を意味しますが、サイズや用途によって使い分けられます。

また、「マロングラッセ」というお菓子には栗が使われているため、マロン=栗というイメージが広く知られています。本来はマロニエ(トチノキ)の実を使っていたものの、栗を代用するようになったことで「マロングラッセ」という名前が定着しました。

解説

どんぐりは特定の木の実を指すのではなく、ブナ科に所属する木の実全体を指す総称である。

栗は英語では「マロン」ではなく「chestnut」と呼ばれるが、フランス語では「marron」や「châtaigne」が栗を指す。

ちょっとした関心が色々なことの発見につながりますね。

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