
ヒロシとエミリーは大学のランチタイムを終え、ゴミ捨て場へ向かっていた。ヒロシは飲み終わったペットボトルを手に持ち、どこに捨てるべきか迷っている。そんなとき、エミリーが「ペットボトル」という言葉に疑問を持ち、話し始める。
ヒロシ: えーと、ペットボトルはどこに捨てるかな?
エミリー: 前から思ってたんだけど、日本では「ペットボトル」って言うけど、アメリカで同じように言っても通じないと思うわ。
ヒロシ: え、ペットボトルって「ペット」、プラスチックみたいな意味でしょ?
エミリー: うん、「PET」っていうのは「Polyethylene Terephthalate(ポリエチレンテレフタラート)」の略で、確かにプラスチックの種類を指してる。でも、アメリカでは「PET」っていう言葉自体は「リサイクル可能なプラスチック」を指すことが多くて、ボトルだけのことじゃないんだよね。
ヒロシ: えっ、そうなの?でも、日本の「ペットボトル」も同じPETの意味でしょ?
エミリー: そうなんだけど、英語で「PET bottle」って言うと、「ペット(=動物)のボトル?」って思われる可能性があるのよ(笑)。
ヒロシ: えっ、マジで?「ペット専用の水筒」とかに聞こえるってこと?
エミリー: そうそう!だから、英語では「plastic bottle」って言うのが普通。
ヒロシ: なるほど、じゃあアメリカでペットボトルを捨てる場所を聞きたいときは、なんて言えばいい?
エミリー: 「Where can I throw away this plastic bottle?」とか「Where is the recycling bin for plastic bottles?」って聞けばOK!
ヒロシ: なるほど、リサイクルのことも考えて「recycling bin」って言うのがいいんだな。
エミリー: そう!リサイクルが当たり前の場所では、「Where can I recycle this?」でも通じるよ。
ヒロシ: 英語って奥が深いな~。じゃあ、ちゃんと「plastic bottle」って言うようにするわ!
解説
日本では「ペットボトル」という言葉が広く使われていますが、これは和製英語で、英語圏では通じません。英語では 「plastic bottle」(プラスチックボトル)と言います。
「ペットボトル」の「ペット」は、「PET(Polyethylene Terephthalate)」というプラスチック素材の略です。実はこの「PET」はアメリカでも同じ意味で使われていますが、大きな違いは、アメリカでは「PET」が 「リサイクル可能なプラスチック全般」 を指し、ボトルだけに限定されないことです。そのため、「PET bottle」 という表現は一般的ではなく、もし言ってしまうと「ペット(動物)のためのボトル?」と勘違いされる可能性があります。
アメリカで「ペットボトルをどこに捨てればいいか」を聞く場合、次のような表現が便利です。
- Where can I throw away this plastic bottle?(このプラスチックボトルはどこに捨てられますか?)
- Where is the recycling bin for plastic bottles?(プラスチックボトル用のリサイクルボックスはどこですか?)
- Where can I recycle this?(これをリサイクルできる場所はどこですか?)
日本では当たり前の「ペットボトル」という言葉も、海外では通じないことがあるので気をつけましょう!
「ペットボトル」を英語で説明する
Petto botoru(ペットボトル): This is a Japanese term for a plastic bottle, derived from the English abbreviation "PET" (Polyethylene Terephthalate), a type of plastic used for making bottles. However, in English, "PET" refers to recyclable plastic materials in general, not just bottles. Because of this, the phrase "PET bottle" is not commonly used in English, and it may be misunderstood as "a bottle for a pet (animal)." The correct English term is "plastic bottle."
日本語訳
これは日本語で「プラスチックボトル」を指す言葉で、「PET(ポリエチレンテレフタレート)」というプラスチック素材の略語から来ています。しかし、英語では「PET」は「リサイクル可能なプラスチック全般」を指し、ボトルだけに限定されません。そのため、「PET bottle」と言うと、「ペット(動物)のためのボトル」と誤解される可能性があります。正しい英語表現は「plastic bottle」です。)
※ペットボトルは日本語能力試験(JLPT)N3に該当します