エミリー: ヒロシ、この前日本のテレビを見てたんだけど、ある男性が後輩に「水臭いやつだな」って言ってるのを聞いたの。ちょっと気になったんだけど、「水くさい」って水の臭いがするってことなの?
ヒロシ: ああ、それは面白い質問だね。「水臭い」っていうのは、実際に水の臭いがするって意味じゃないんだ。これは、誰かがよそよそしいとか、遠慮してる感じがするときに使うんだよ。例えば、もっと親しくしてもいいのに、なんでそんなに遠慮するの?っていう時とかね。
エミリー: へえ、なるほど。じゃあ、なんで「水」なんだろう?水って普通は無臭だから、そういう意味なのかな?
ヒロシ: たぶんそうだね。水は透明で無味無臭だから、何か物足りないとか、距離を感じるっていう感じなのかも。でもこれは、冷たいとかじゃなくて、親しいのに遠慮してるってニュアンスがあるんだ。
エミリー: そうなんだね。面白い!じゃあ、英語だと…うーん…"distant" とか "reserved" が近いのかな。でも、それだと「水臭い」ほどの微妙なニュアンスはない気がするな。
- "You're being so secretive."
- 日本語訳: なんでそんなに秘密にしてるの?
- これは誰かが何かを隠しているように見えるときに使う表現だよ。「水臭い」ほど軽い感じではないけど、何かを打ち明けてくれないっていうニュアンスがあるの。
- "Don't be so distant."
- 日本語訳: そんなによそよそしくしないで。
- 相手が自分に対して距離を置いていると感じるときに使うんだ。「水臭い」と似てるけど、もう少し直接的かな。
- "Why are you being so standoffish?"
- 日本語訳: なんでそんなに他人行儀なの?
- この表現は、相手が控えめにしているときや、少し距離を置いているように感じるときに使うの。「水臭い」に一番近いかもしれないね。
- "He is quite reserved and doesn't talk much in large groups.": 彼はとても控えめで、大勢の集まりではあまり話さない。
ヒロシ: へえ、そんな表現があるんだね。それぞれ微妙にニュアンスが違うんだね。英語って本当に難しいなあ。reserved なんて「予約された」なんて思っちゃうよ。
エミリー: そうだね、言語って本当に奥深いよね。どの表現も「水臭い」と全く同じではないけど、少し似てるところがあるかなって思うの。でも、「水臭い」ほど親しみがある表現はあまりないかも。
ヒロシ: 確かに。日本語でも一言で言い表すのが難しい言葉があるけど、それを他の言語にするのはもっと難しいんだね。でも、いろんな表現を知ることで、もっと深く理解できる気がするよ。
エミリー: そうだね。その違いを学ぶのは楽しいし、言語を通して文化の違いもわかるよね。「水臭い」って表現一つとっても、日本の文化や感じ方が見えてくるし。
ヒロシ: うん、そうだね。おかげで英語でも少し「水臭い」に近い表現がわかった気がするよ。ありがとう、エミリー。
エミリー: どういたしまして!これからも一緒にいろんな表現を学んでいこうね。
参考:「水」にまつわる英語表現:日本的表現を英語にすると 運営者コラム