
ヒロシとエミリーの通う大学の近くには、学食以外にも学生に人気の定食屋がある。その理由のひとつは、「ご飯のおかわりが無料である」サービスだ。ある日、ヒロシはその定食屋にエミリーを連れて行くことにした。エミリーにとっては、こういった日本の食文化に触れるのも楽しみのひとつだ。
エミリー: このお店、いつも人いっぱいだね。学食あるのに、なんでみんなこっち来るんだろ?
ヒロシ: あー、ここね、ご飯のおかわり自由なんだよ。特に運動部のやつらに大人気。
エミリー: おかわり?それって、refillみたいな意味?
ヒロシ: ん?refillって何?
エミリー: 飲み物をもう一回もらうときに言う英語だよ。ジュースとかコーヒーとか。
ヒロシ: あー、そうなんだ。日本でもドリンクバーとかではあるけど、「おかわり」って言うと、ご飯とか味噌汁ってイメージかな。
エミリー: なるほどね。じゃあ、「おかわりください」って言えばいいの?
ヒロシ: そうそう。言えば、もう一杯くれる。無料だしな。
エミリー: お得だね!ヒロシもおかわりするの?
ヒロシ: 一回したことあるけど、一杯でけっこうお腹いっぱいになるんだよな。サッカー部だけど、そんなに食べる方じゃなくて。
エミリー: ふふ、私も一杯で十分かも。
ヒロシ: 「おかわり」って、他にも使うことあるよ。たとえば飲み会で「おかわり行きまーす!」って言ったり。
エミリー: えっ、飲み物にも使うんだ?
ヒロシ: そうそう。お酒もう一杯ってときとかね。それに、「おかわり希望!」って、楽しかったことをまたやりたいってときにも使う。
エミリー: あー、それ英語だと “another round” って感じかも!
ヒロシ: お、ぴったりな表現あるんだな。
エミリー: 今日のご飯も楽しかったら、「おかわり希望」って言っていい?
ヒロシ: 言っていいけど、それ定食のことか、俺といっしょに行くということか、どっちだろな(笑)
解説
おかわり は、食べ物や飲み物を「もう一度もらうこと」を意味する言葉です。最初にもらったものと同じものをもう一度欲しいときに使われます。特に定食屋や家庭での食事で、ご飯や味噌汁、飲み物などに対してよく使われます。形式ばらず、日常会話で広く使われる便利な表現です。
また、比喩的に「楽しいことをもう一度したい」「同じような経験を繰り返したい」といった意味でも使われることがあります。
英語には「おかわり」にぴったり対応する一語はありませんが、状況に応じていくつかの表現が使えます。
Can I have another helping?
「another helping」は「もう一盛り(もう一皿)」という意味で、食事の文脈でよく使われます。日本語の「ご飯のおかわりください」に一番近い表現です。
例文:Can I have another helping of rice?
ご飯のおかわりをもらえますか?
Can I get a refill?
「refill」は主に飲み物の「おかわり」に使います。アメリカのレストランやカフェなどで「無料でリフィル(おかわり)可能」な場面でよく登場します。
例文:Can I get a refill on this coffee?
このコーヒー、おかわりもらえますか?
I want a second round. / Let's go for another round.
これは比喩的な「おかわり」に対応する英語表現です。飲み会や楽しい経験をもう一度やりたいときに使います。
例文:That party was awesome! I want a second round.
あのパーティー最高だった!またおかわりしたいなあ。
このように、「おかわり」は日本語独特の感覚を持つ言葉ですが、英語でも場面によって適切な表現を選ぶことで、同じような気持ちを伝えることができます。
「おかわり」を英語で説明
"Okawari" is a Japanese word used when asking for a second helping of food or drink—most commonly rice, miso soup, or tea. It's a casual and friendly way to say "I'd like more of the same thing." In Japanese culture, it can also be used metaphorically to express the desire to repeat an enjoyable experience.
「おかわり」は、食べ物や飲み物をもう一度ほしいときに使う日本語の表現です。特に、ご飯や味噌汁、お茶などに使われることが多く、カジュアルで親しみやすい言い方です。また、日本語では比喩的に「楽しかったことをもう一度したい」といった意味でも使われます。
「おかわり(語彙)」は日本語能力試験(JLPT)N4に該当します。
※日本語能力試験(JLPT)では、出題語彙の公式リストは公開されていません。このレベル表示は、実際の試験問題や教材に基づいた目安として記載しています。