エミリー:日本のカップラーメンって美味しいわね。種類もたくさんあるし、アメリカではほとんど食べたこと無かったけど、すっかりファンになったわ。
ヒロシ:へぇ~、エミリーもカップラーメン食べるんだ。僕も大好きで週に何回も食べるよ。そうそう、カップラーメンに「沸騰」したお湯をいれて何分って書いてあるじゃない? あの「沸騰」って英語でなんていうのかな?なんて思って忘れていた。教えて。
エミリー:「沸騰」は茹でると同じ boil を使うわ。例えば、The water is boiling(水が沸騰しています)や、Boil the noodles for three minutes(麺を3分間茹でてください)みたいにね。
ヒロシ:茹でると沸騰が同じ単語なんだね。ついでに、沸騰には比喩的な表現もあって、「話題が沸騰する」とか「人気が沸騰する」なんて言うんだ。たとえば「新しい映画が話題沸騰中だ!」みたいな感じで。盛り上がっているって感じかな。
エミリー:面白いわね。でも、なんとなくイメージがつくわ。英語だったら、It’s the talk of the town(町中の話題だ)とか、The topic is blowing up(その話題が急速に広まっている)みたいに言うわね。
ヒロシ:さらに、沸騰に近いけど、お湯を「沸かす」という表現もあるよ。これは 多分、boil を使うと思うけど、その比喩表現で「会場を沸かせる」とか「観客を沸かせる」なんて言うんだ。こちらも、沸騰すると同じように、盛り上げるっていう意味だね。
エミリー:うーん、こっちも何となくわかるわ。英語だったら、お湯を沸かすはboil water for coffee って感じだし、盛り上げる方は、bring the house down(会場を大いに盛り上げる)とか、get the crowd going(観客を盛り上げる)って言うかな。まさに、ライブやショーの場面で使うわね。お湯が沸騰しているみたいな状態をイメージすると納得できるわ。
ヒロシ:そうなんだ!お湯の話が、盛り上がるになるんだから、日本語は面白いし、難しいね。
エミリー:本当ね。言葉の裏にある文化の違いが見えてくると、もっと興味が湧くわ。
「沸騰」と「茹でる」および比喩表現
表現 | 日本語の意味 | 英語の表現 | 使用例 |
---|---|---|---|
沸騰 (boil) | 水や液体が100度に達して泡が出る状態。 | boil | The water is boiling.(水が沸騰しています。) |
茹でる (boil something) | 沸騰したお湯で食材を調理する。 | boil (something) | Boil the eggs for 10 minutes.(卵を10分茹でてください。) |
話題沸騰 | 特定の話題が非常に注目を集めている状態。 | The topic is blowing up / It's the talk of the town. | その映画が話題沸騰中だ。 (The movie is the talk of the town.) |
観客を沸かせる | パフォーマンスなどで観客を盛り上げ、興奮させる。 | Bring the house down / Get the crowd going | 彼の演奏が観客を沸かせた。 (His performance brought the house down.) |
まとめ
「沸騰」や「茹でる」は、物理的な現象としての使い方だけでなく、日本語では感情の高まりや人気を表現する比喩的な使い方もあります。英語にも近い表現がありますが、日本語の微妙なニュアンスをそのまま伝えるのは難しいことがあります。