ヒロシとエミリーは大学の図書館で課題を終えた後、カフェで一息ついている。外は少し雨が降り始めたが、カフェの中は暖かく、焼きたてのパンの香りが漂っている。エミリーがふと「鼻が効く」という表現について聞いてみたところから会話が始まる。犬が隣のテーブルの人と一緒にいるのを見て、さらに話が広がっていく。
エミリー: ヒロシ、パンの匂いが良いわね。お昼たべたけど、食べたくなっちゃったわ。そう言えば、
「鼻が効く」って言うじゃない、どういう意味?なんか、鼻が良いってこと?
ヒロシ: ああ、それね。「鼻が効く」は…なんて言う?えっと…すごく敏感な嗅覚を持つ、みたいな感じかな。たとえば犬みたいに。
エミリー: 犬!そうだよね、犬は鼻が本当に良いよね。隣のテーブルの犬も可愛いし、すごく興味津々であたりの匂いをかいでるね。
ヒロシ: そうだね!犬の嗅覚は人間より何十倍もすごいらしいよ。でも、「鼻が効く」は犬の話だけじゃなくて、人のことにも使うんだ。
エミリー: 人にも?どうやって?
ヒロシ: たとえば、「彼は鼻が効くから、ビジネスチャンスをすぐ見つける」とか。「鼻が効く」人は、特別な才能とか感覚がある人のことだね。
エミリー: ああ、なるほどね。英語で言うと…"sharp intuition"とか"a good sense for something"みたいな感じ?
ヒロシ: うん、そうだと思う。「good nose」って直訳もできるけど、あまり言わないかもね?
エミリー: そうだね。「good nose」は英語だとあまり使わないけど、意味はわかる気がする。日本語の「鼻が効く」は便利そうだね。ほかに使い方はある?
ヒロシ: たとえば、食べ物とかレストランを見つけるのが得意な人にも使えるよ。「彼女は鼻が効くから、美味しい店をすぐ見つける」みたいに。
エミリー: それ、私のホストマザーにピッタリだ!お母さんは新しいカフェとかレストランを見つけるのがすごく得意で、いつも美味しい場所を教えてくれるの。
ヒロシ: それはすごいね!まさに「鼻が効く」人だね。エミリーも「鼻が効く」ことある?
エミリー: うーん、私?…そうだな。なんか変な話だけど、私は「どこで安く買い物ができるか」を見つけるのが得意かも。スーパーとか、セール情報とか。
ヒロシ: それも「鼻が効く」って言えるね!お得情報を見つけるのが得意なんだね。
エミリー: うん、そうかもね。じゃあ、ヒロシは?何か「鼻が効く」ことある?
ヒロシ: 僕?…たぶんゲームかな。新しいゲームが流行る前に「これ面白そう!」って見つけるのが得意だと思う。
エミリー: わかる気がする!ヒロシが教えてくれたゲーム、いつも楽しいもんね。それにしても、日本語って本当に面白いね。動物に関連する表現が多いよね?
ヒロシ: うん、そうだね。「鼻が効く」ももともとは犬の嗅覚からきてるんじゃないかな?あと、犬が出てくる他の表現だと「犬も歩けば棒に当たる」とか。
エミリー: え、何それ?犬が歩くと棒にぶつかる?どういう意味?
ヒロシ: あ、これはね、「いろいろ試してみれば、いいことが起きるかもしれない」って意味だよ。面白いでしょ?
エミリー: 面白い!英語だと…"Every dog has its day"みたいな感じかな?似てるけど、ちょっと違うかもね。
ヒロシ: うん、ちょっとニュアンス違うかも。でも、こういう動物の表現は覚えやすいからいいよね。
エミリー: 確かに。次は「鼻が効く」を使ってみるね。ありがとう、ヒロシ!
ヒロシ: うん、がんばれ!いつでも聞いてね。
解説
「鼻が効く」は、文字通り「嗅覚が優れている」ことを表しますが、比喩的な意味で「特定の物事に敏感で、適切に対応できる能力がある」というニュアンスでも使われます。また、動物の犬が持つ鋭い嗅覚が語源とも言われており、日本語の日常会話ではよく耳にする表現です。
英語でのニュアンス
- "He has a good nose for business."
(彼はビジネスの才能がある。) - "She has a good nose for finding the best restaurants."
(彼女は美味しいレストランを見つけるのが得意だ。) - "He has sharp intuition when it comes to new trends."
(彼は新しいトレンドに関して直感が鋭い。)
ポイント
- 「鼻が効く」は「嗅覚が優れる」だけでなく、「直感が鋭い」や「特定のことに敏感」といった意味で使うことが多いです。
- 比喩的な意味で使用する際には、英語では「sharp intuition」や「a good sense for ~」が適切な訳語になることがあります。
関連する表現
- 犬も歩けば棒に当たる: 「いろいろ挑戦すれば思わぬ幸運に恵まれるかもしれない」という意味。動物を使ったことわざとして知られています。
"Every dog has its day."(どんな人にも良い日が来る)に近いニュアンスですが、少しニュアンスが異なります。