pickup
「時計を巻く」を英語でどう言う?動作や日常表現に使えるフレーズ
時計を巻くを英語でなんて言う。

エミリー:ねぇヒロシ、何してるの?

ヒロシ:これ?祖父からもらった古い機械式時計なんだ。毎朝ゼンマイを巻かないと止まっちゃうんだよ。デジタルじゃなくて手間がかかるけど、そこが気に入ってるんだ。

エミリー:そうなんだ!実は私の祖父も同じような時計を使ってたわ。毎日ゼンマイを巻いているのを見て育ったから、ちょっと懐かしい気持ちになるわね。古い時計って味があるわよね。

ヒロシ:うん、時計好きならわかるよね。でも、この「巻く」って日本語の言葉、いろんな場面で使うんだよ。たとえば、包帯を巻いたり、寿司を巻いたり、マフラーを巻いたり、さらには「煙に巻く」なんて表現もあるんだよ。

エミリー:確かに、日本語では「巻く」をいろんなシチュエーションで使うわね。でも英語だと、それぞれ違う動詞を使うことが多いわ。たとえば「時計のゼンマイを巻く」は「wind the clock」と言うの。動作そのものを表すのよ。

ヒロシ:そうか、「wind」って言うんだ。じゃあ、包帯やマフラーはどう表現するの?

エミリー:包帯の場合は「wrap a bandage」って言うの。何かをぐるぐる巻きつける動作は「wrap」を使うの。たとえば『He wrapped a bandage around his arm.』というふうにね。マフラーも同じように「wrap a scarf」で表現するのよ。寒い日にマフラーを巻く動作も「wrap」なの。

ヒロシ:なるほど。「wrap」は包帯もマフラーも巻くってことか。でも、寿司はどうだろう?寿司も巻くけど、同じ「wrap」かな?

エミリー:寿司の場合は「roll sushi」って言うのよ。特に「巻き寿司」みたいな料理では「roll」を使うことが多いわ。たとえば『She rolled the sushi with seaweed.』(彼女は海苔で寿司を巻いた)という感じね。

ヒロシ:面白いね。「巻く」に対応する動詞がシチュエーションごとに違うんだ。ところで、「煙に巻く」はどうやって言うの?日本語では、相手を混乱させるとか、話の焦点をぼかす意味で使うけど。

エミリー:それは英語では「baffle」や「confuse」が近い表現ね。たとえば『He baffled them with his complicated explanation.』(彼は難しい説明で彼らを煙に巻いた)という風に使えるわ。

ヒロシ:なるほど。英語だと、状況に応じて「巻く」って言葉もかなり変わるんだね。ありがとう、勉強になったよ。

エミリー:どういたしまして!日本語の「巻く」がこんなに多用途だなんて、私も驚いたわ。

解説:日本語の「巻く」と英語表現の違い

1. 「巻く」の基本的な意味

日本語の「巻く」という動詞は、非常に多用途で、様々な状況で使われます。「ゼンマイを巻く」「包帯を巻く」「寿司を巻く」「マフラーを巻く」など、どれも同じ動詞「巻く」を使いますが、実際に巻く対象や動作は異なります。そのため、英語に翻訳する際には、状況に応じて異なる動詞を使い分ける必要があります。

2. 英語での「巻く」の動詞の使い分け

時計のゼンマイを巻く – wind

wind the clock」は、ゼンマイ式時計のネジを巻く行動を表す表現です。これは機械式時計特有の動作を指し、デジタル時計にはない表現です。

包帯を巻く – wrap

包帯を巻く

wrap a bandage」は、包帯や布を巻きつける行動に使われる表現です。巻きつける対象が腕や足といった体の部分の場合、動作として「wrap」が適しています。

寿司を巻く – roll

寿司を巻く

寿司、特に巻き寿司を作る際の「巻く」は「roll」が使われます。「roll」は、何かを円筒状に巻く動作全般に適しており、料理や巻き物の文脈でよく使われます。

マフラーを巻く – wrap

寒い日にマフラーを巻く動作も「wrap」を使います。巻く動作を表現する場合は「wrap」を使用し、「wear」は単に身につける状態を表すのに使います。

3. 比喩的表現としての「煙に巻く」 – baffle/confuse

日本語の「煙に巻く」は、相手を混乱させたり、わざと話の焦点をぼかすときに使われる比喩表現です。これに対する英語の対応表現としては、「baffle」や「confuse」が一般的です。たとえば、「彼は難しい言葉で相手を煙に巻いた」という場合は、『He baffled them with his complicated words.』となります。英語では、視覚的な「煙」による比喩ではなく、直接的に混乱を意味する単語が使われます。

4. 「巻く」の多様な使い方と文化的背景

日本語の「巻く」は、動作そのものだけでなく、比喩的な意味を持つことが特徴です。特に「煙に巻く」のような表現は、視覚的なイメージを通じて、相手を困惑させる状況を表しています。一方、英語では、こうした比喩表現よりも具体的な行動や効果を表す言葉が使われることが多いです。

まとめ

日本語の「巻く」は、単純な物理的な動作を指すだけでなく、さまざまな状況に適応できる多機能な言葉です。英語では、それぞれの状況に応じた異なる動詞を使い分ける必要があり、それによって日本語と英語の表現の違いが浮き彫りになります。日本語特有の比喩的表現「煙に巻く」にも、英語では異なる表現が用いられるため、文化的な背景を理解することでより深い言語理解が得られます。

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