
エミリー: ヒロシ、「鼻が高い」ってどういう意味?そのまま英語にすると「high nose」だけど、何か特別な意味があるの?
ヒロシ: ああ、「鼻が高い」はね…えっと、自慢するとか、誇らしいってことだよ。たとえば、何かいいことがあって、「ああ、すごいね!」って言われると、自分が「鼻が高い」気持ちになる。
エミリー: へえ、面白いね。でも、ちょっと待って。「high nose」って英語では変な感じがするよ。英語では鼻の高さを言うのにそんな表現は使わないから、少し違和感があるかも。あと、私が「鼻」と聞くと、ピノキオを思い出すな。
ヒロシ: ピノキオ!?ああ、ウソついたら鼻が伸びるやつだよね。

エミリー: そうそう!英語では鼻が伸びるのは「誇らしい」じゃなくて「嘘をつく」という意味が強いんだよ。だから「鼻が高い」という表現を聞くと、ちょっと不思議な感じがするの。
ヒロシ: ああ、なるほどね。英語では鼻って嘘と関係してるんだ。じゃあ、誇りを感じるときに「鼻」は全然使わないの?
エミリー: うん、全然使わないよ。誇らしい気持ちを言いたいなら「proud」や「feel proud」を使うのが普通。たとえば、「I feel proud of you.」とか「That makes me proud.」って感じかな。
ヒロシ: ああ、感情の言葉なんだね。じゃあ、もし僕が友達に「エミリーの日本語、すごいね!」って言ったら、エミリーは「I feel proud.」って言うの?
エミリー: そうだね。でも、「Thank you! That makes me proud.」のほうが自然かもしれない。あと、英語では逆に「嘘をついたらピノキオみたいに鼻が伸びちゃうよ!」って冗談っぽく言うことがあるよ。
ヒロシ: あ、そうか!英語ではピノキオの鼻をジョークにするんだね。たとえばどんな感じで?
エミリー: たとえば、子供が明らかに嘘をついてるときに「Is your nose growing, Pinocchio?」って聞いたりね。軽く冗談を言う感じで使うよ。
ヒロシ: なるほど、面白いね!でも、日本では鼻が伸びるのはウソじゃなくて誇らしいことに関係するんだよね。全然違うイメージだね。
エミリー: ほんとだね!文化の違いが表れてて面白い。ヒロシ、英語の「proud」も練習してみてよ。
ヒロシ: オッケー!じゃあ僕もエミリーの日本語をもっと褒めるよ。「鼻が高い」気分にさせるからね!
解説
「鼻が高い」 は日本語の慣用表現で、誇らしい気持ちになることを表します。この表現は、他人から褒められたり、何か素晴らしい出来事があったときに使われます。英語の "proud" や "feel proud" が近いニュアンスですが、英語では「鼻」が関係しない点が面白い違いです。
一方で、エミリーが挙げた「ピノキオ」の例では、「鼻が伸びる」ことはウソをつくことを意味し、全く異なる文化的背景が見られます。このように、言葉のイメージや使い方は文化によって大きく異なります。
日本語での使い方
- ポジティブな場面で使われる場合が多い
- 例文: 友達が「君のお兄さん、すごいね!」と言ったら、「兄のことを聞いて、鼻が高いよ。」
- 英語: "Hearing that about my brother makes me proud."
- ネガティブなニュアンスにも使える(少し自慢しすぎる場合に注意)
- 例文: 「彼は昇進してからずっと鼻が高い感じだ。」
- 英語: "He's been acting proud ever since he got promoted."
英語での対応表現
- Proud(誇りを感じる)
- 例文: "I am proud of my friend for winning the competition."
日本語: 「友達が大会で優勝して、私は誇りに思う。」
- 例文: "I am proud of my friend for winning the competition."
- Feel proud(誇らしい気持ちになる)
- 例文: "Hearing the compliments made me feel proud."
日本語: 「その褒め言葉を聞いて、誇らしい気持ちになった。」
- 例文: "Hearing the compliments made me feel proud."
注意点
日本語の「鼻が高い」はポジティブな意味で使われることが多いですが、ヒロシの言うように「自慢しすぎる」とからかわれることもあります。例えば、「そんなに鼻高くしないでよ」というフレーズは、英語で "Don't get a big head" や "Don't be so full of yourself" に相当します。こうした微妙なニュアンスの違いを理解すると、表現の幅が広がります。
まとめ
「鼻が高い」 は誇らしさを感じる日本語独自の表現ですが、英語では「鼻」がイメージされません。逆に、ピノキオの「鼻が伸びる」イメージは英語圏ではよく知られております。たとえば、相手の嘘が明白な場合、ピノキオのイメージでからかうことがあります。
例文:
- "I can see your nose growing from here."
(ここからでも鼻が伸びてるのが見えるよ。) - "Stop lying, Pinocchio!"
(嘘つくのやめなよ、ピノキオ!)
さらに、日本では、身体的な特徴を表す場合にも鼻が高いという言葉も使われます。ただし、エミリーが指摘するように、英語には「high nose」という表現は存在せず、身体的な特徴を表す場合においても異なる言い方が必要です。
英語での身体的な特徴の表現
- Prominent nose(目立つ鼻)
- Well-defined nose(くっきりした鼻)
- High-bridged nose(鼻梁が高い鼻)
これらの表現は「鼻が高い」の身体的特徴を伝えるのに適しています。
