ヒロシ:今日はゼミで、プレゼンがあったんだけど、時間が足りなくて、途中の説明を端折っちゃったんだよ。
エミリー:ん?「端折る」(はしょる)って何?初めて聞いたわ。
ヒロシ:ああ、「端折る」っていうのは、話や手順の一部を省略することを意味するんだ。時間を節約するために、不要な部分を飛ばすってことだよ。
エミリー:なるほど。説明を短くしたり、割愛するってことね。でも、どうして「端折る」って言うの?
ヒロシ:もともとは、着物の袖や裾をたくし上げて短くすることを「端折る」って言っていたんだ。漢字で書くと、端を折る。言い方は「はしょる」、それが転じて、「何かを短くする」「省略する」っていう意味になったんだよ。
エミリー:へえ、着物から来てるのね。それは面白いわ。日本語って、こういうイメージの変化があるのが魅力的ね。
ヒロシ:今では「資料を端折る」とか「手順を端折る」みたいに、ビジネスや日常生活でもよく使うんだ。
エミリー:英語だと、「skip over」とか「cut out」が似た表現になるかしら?たとえば:
- We had to skip over some parts of the presentation.
(プレゼンの一部を飛ばさなければならなかった。) - Let’s cut out the unnecessary steps.
(不要な手順を省こう。)
ヒロシ:skip over と cut out を使うんだ。それが「端折る」に一番近い英語の表現なんだね。
エミリー:そうね。ただ単に飛ばすだけじゃなく、要点を残して省略するのが「端折る」のニュアンスなのよね。
ヒロシ:だからビジネスでも便利な言葉なんだ。でも、端折りすぎると大事な部分が伝わらなくなるから、使い方には気をつけないといけないな。
エミリー:たしかにね。上手に端折るのもスキルの一つってことかしら。
ヒロシ:そうだね。相手に伝わる形で、要点を残しながら省略するのが理想だね。
解説:端折るの意味と英訳
- 端折る:会話や手順の一部を省略し、要点を残して他の部分を飛ばすこと。
- 語源:もともとは、着物の袖や裾をたくし上げて短くする動作から来ている。
英語の適切な表現
- Skip over – 飛ばす、割愛する
We had to skip over the introduction to stay on time.
(時間内に終わらせるため、導入部分を飛ばさなければならなかった。) - Cut out – 不要な部分を省く
Let’s cut out the unnecessary details and focus on the main points.
(不要な部分を省いて要点に集中しよう。)