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省く、「省略」を英語にするとどうなる?

ある週末、ヒロシは楽しみにしていた外部のセミナーに参加した。しかし、講師の都合で一部の内容が省略され、期待していたほど充実した内容ではなかった。時間もお金もかけたヒロシはがっかりした様子。月曜日、大学のセミナー室でその話を聞いたエミリーが、ヒロシを気遣いながら「省略」という言葉について質問する。


ヒロシ:いや〜、土曜のセミナー、正直がっかりだったわ。

エミリー:えっ、どうして?楽しみにしてたって言ってたよね。

ヒロシ:うん。でも時間の関係で一部の内容が「省略」されててさ。なんか、全体が良くつかめなかったんだ。

エミリー:セミナーに参加してがっかりって、「省略」とどういう関係?

ヒロシ:「省略」っていうのは、本当はあるはずの部分をカットすること。時間が足りなかったり、必要ないと判断されたときに使うんだよ。

エミリー:そういう意味なんだ。

ヒロシ:省略の省は、「省く(はぶく)」って読むこともある。その「省く」から来てて、「削る」とか「取り除く」って意味なんだよね。

エミリー:じゃあ、「省略」って「省いて略す」ってこと?

ヒロシ:そうそう。たとえば、「自己紹介は省略します」って言うと、「自己紹介はしません」って意味になる。省略しますじゃなくて、省きますも良く使われるね。

エミリー:なるほど…それなら、ヒロシが一番楽しみにしてた部分がカットされたってことか。残念だったね…。

ヒロシ:うん…。それが聞きたくて申し込んだのにな。めっちゃショックだったよ。

エミリー:でも、真剣に学ぼうとしてたヒロシ、すごいわね。

ヒロシ:ありがとう。まあ、全体として勉強にはなったけどね、やっぱり全部ちゃんとやってほしかったな。

エミリー:「省略」を英語で言うと、“skip” や “omit” とかが近いかな。

ヒロシ:あ、聞いたことあるかも!どんなふうに使うの?

エミリー:うん、たとえば "Due to time constraints, we skipped Chapter 2." とか、"The introduction was omitted in the final version." って言ったりするよ。

ヒロシ:“omit”とskippってどんな感じで使い分けるの?

エミリー:そうそう、"omit"は書類とかプレゼンとかに合う感じで、“skip” はもっとカジュアルだね。

ヒロシ:なるほどね。英語も使い分けがあるんだな〜。

エミリー:でもさ、本当にそれだけ大事な内容がカットされてたなら、クレーム入れてもいいと思うよ。

解説

今回のキーワードは「省略(しょうりゃく)」。この言葉は、文章や話、説明などの中である部分を取り除くことを意味します。たとえば、繰り返しになる情報や、文脈から明らかな情報などを意図的に削る・省くことで、必要な情報だけを残すために使われます。

「省略」の「省」は、「省く(はぶく)」という動詞でも使われ、「削る」「取り除く」といった意味を持っています。「略」は「短くする」という意味なので、「省略」は「省いて略す」、つまり一部を削除して簡潔にするという構造になっています。

ここで注意したいのが、「省略」と「要約」は似て非なるものだという点です。

  • 省略:一部を削ること(カットする)
  • 要約:内容全体を短くまとめ直すこと(再構成する)

たとえば:

  • 例文1:時間の都合で、第二章は省略された。
    English: Due to time constraints (時間の制約), Chapter 2 was omitted.
  • 例文2:自己紹介は省略します。
    English: I'll skip the self-introduction.

どちらの例でも、「省略」は内容の一部を飛ばす/削除する行為を表しています。

英語ではこのような「省略」にあたる表現として、omit(フォーマル)や skip(カジュアル)を使い分けます。

omit の例文:

  • The footnotes were omitted to save space.
    (スペースを節約するため脚注が省略された
  • He omitted his middle name on the application form.
    (申込書ではミドルネームが省略されていた

skip の例文:

  • Let’s skip the introductions and get started.
    自己紹介は省略して始めましょう)
  • I skipped lunch today because I was too busy.
    (忙しくて昼ごはんを抜いた

omitは書類・プレゼンなどのフォーマルな場面でよく使われ、skipは日常会話で使われるカジュアルな表現です。

「省略」を英語で説明する

Shōryaku(省略) means omitting or cutting out a part of something, especially in speech or writing, in order to make it simpler or shorter. It is often used when certain parts are considered unnecessary or when there is limited time.

省略(しょうりゃく)は、特に話や文章の中で、一部を省いて簡潔にしたり短くしたりすることを意味します。不要と判断された部分や、時間の制約がある場合などに使われることが多いです。

「省略」は日本語能力試験(JLPT)N2に該当します。

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