
エミリーは最近、日本語のクラスで「敷居が高い」という表現を学んだばかり。ある日、ショッピングの話をしていたときに、その言葉を使ってみたくなった。でも、ヒロシはちょっとだけその使い方に違和感を感じた様子である。会話の中でその理由をやさしく説明してくれて、エミリーも納得。そして、英語でこの表現をどう言えばいいか一緒に考えてみることにした。
エミリー: 昨日、銀座に友達とショッピングに行ったんだけど、有名ブランドの店がいっぱいあって、入るのちょっと…「敷居が高かった」な。
ヒロシ: え、「敷居が高い」って言葉知ってるの?すごいじゃん!でもね、その使い方はちょっとだけ違うかも。
エミリー: え、そうなの?先生は「入りにくい」って意味って言ってたけど…
ヒロシ: まあ、確かに「入りにくい」って意味ではあるんだけど、もともとは「何か悪いことをして、その家に行きづらい」っていう感じの意味だったんだよ。
エミリー: へえ、知らなかった!じゃあ今はどう使うの?
ヒロシ: 今は、「気が引ける」とか「場違いに感じる」っていうときに使うことが多いかな。たとえば、めっちゃ高級な料亭に行くのは敷居が高い、みたいな。
エミリー: あ、じゃあ完全に間違いじゃないけど、ちょっと意味が浅かったんだね。ありがとう、ヒロシ!
ヒロシ: いやいや、でもその言葉を知ってて使おうとしてたのがすごいよ。エミリー、ほんと成長してる!
エミリー: うれしい〜!じゃあさ、この「敷居が高い」って英語で言うとしたら… “I feel out of place” かな?
ヒロシ: へぇー、そう言うんだ!なんか新鮮だな、それ!
エミリー: あと、“It looks too fancy for me” とか “That place is kind of intimidating” とかも?
ヒロシ: うんうん、そういう言い方するんだね。勉強になるわ!
エミリー: やった!じゃあ今度、ちゃんと使えるように復習しておく!
ヒロシ: その意欲が一番大事だよ、エミリー!
解説
この記事で取り上げたのは、敷居が高いという表現です。
もともとこの言葉は、「過去に迷惑をかけたことがあって、その家に行きづらい」「謝るのが気まずくてその家に足を運べない」といった、心理的な負い目が原因で「その家の敷居(玄関)をまたげない」という状況を表すものでした。つまり、「申し訳なさ」や「後ろめたさ」が背景にある言葉だったんです。
しかし、時代が進むにつれて、実際に謝罪するような状況でなくても、「なんとなく気が引ける」「自分には場違いに感じる」といった漠然とした心理的ハードルを感じるときにも使われるようになってきました。
そのため、現代では次のような場面でよく使われます:
高級なフレンチレストランはちょっと敷居が高い。
ブランドショップって、敷居が高くて入りづらいよね。
つまり、金銭的な理由、雰囲気、社会的ステータスなど、さまざまな要因で「入りにくい」「行きにくい」と感じる場面全般に広がっているのです。
英語では、I feel out of place, It feels too fancy for me, That place looks intimidating などの表現を使うことで、似たような気持ちを伝えることができます。ただし、「敷居が高い」にぴったり対応する英語表現はないため、状況に応じて言い換えるのがポイントです。
「敷居が高い」を英語で説明する
Shikii ga takai(敷居が高い)
This phrase originally meant that someone felt too ashamed or guilty to visit a house, usually because they had wronged the person living there. Nowadays, it more commonly refers to situations where someone feels reluctant, hesitant, or unworthy to enter a place—often due to social status, cost, or atmosphere.
日本語訳:
この表現はもともと、迷惑をかけた家に行くのが申し訳なくて行きづらいという意味でしたが、現代では、金銭的・社会的・心理的に「入りにくい」と感じる場面でよく使われます。