インフルエンザが猛威をふるい、学内でも周りに感染者が増えています。ヒロシは早速エミリーに予防法を伝えます。
ヒロシ: 最近、俺の友達がインフルエンザにかかっちゃってさ。かなりしんどそうだった。エミリーはインフルエンザ対策とか、ちゃんとしてる?手洗いとかうがいとか。
エミリー: うん、手洗いはよくしてるけど、「うがい」?それって…何するの?
ヒロシ: あー、「うがい」はね、水とかで喉をすすぐことだよ。日本では風邪とかインフルエンザの予防にすごく一般的なんだ。外から帰ったらまず手洗いして、次にうがいする感じ。あれ、うがいって、英語で何て言うんだろう?
エミリー: なるほど、分かった!英語では「gargling」って言うよ。たとえば、「I gargle with salt water when I have a sore throat.(喉が痛い時は塩水でうがいをします)」みたいに使うかな。でも、アメリカだと、手洗いはすごく強調されるけど、うがいはあんまり習慣的じゃないんだよね。
ヒロシ: えー、そうなんだ。じゃあ、アメリカ人はうがいしないの?ちょっと意外だな。
エミリー: うん、普段からはしない人が多いかな。でも、病院とかでインフルエンザが流行ってるときは、うがいを勧められることもあるみたい。でも、基本的には手洗いと咳エチケットを守る方が大事って言われるね。それから、ワクチン接種ももちろん重要だし。
ヒロシ: 確かに、手洗いは基本だよね。でもさ、俺たちの周りでは子どもの頃から「手洗いうがいをしましょう」って教えられるし、癖になってる人が多いんだよ。
エミリー: 日本のその習慣、すごくいいと思う!アメリカももう少しそういう文化があったら、感染症が減るかもしれないよね。ヒロシもちゃんと手洗いうがいしてる?
ヒロシ: もちろん!この時期は特に徹底してるよ。あと、俺、さっき友達の家に行ったから、帰ったらすぐうがいしたんだ。それが予防の基本だしね。
エミリー: いいね、その意識!でも「gargling」って言葉、聞いたことなかったでしょ?覚えられそう?
ヒロシ: うん、たぶん覚えられる!「gargle, gargle」ね。ちょっと言いにくいけど、エミリーが教えてくれた例文みたいに使えば大丈夫そう。
エミリー: そうそう、練習すれば自然になるよ!それにしても、日本の「うがい文化」って本当に興味深いね。文化的な違いがあって面白い。
ヒロシ: エミリーが興味を持ってくれるのは嬉しいよ。じゃあ、これから外から帰ったら「I’ll gargle and wash my hands.」って英語で言う練習でもしてみるかな!
エミリー: いいね、それ完璧だよ!お互い予防をしっかりして、風邪やインフルエンザに負けないようにしようね!
解説
日本の「うがい」と英語の「gargling」には共通点もありますが、使われる目的や背景が異なるため、全く同じものとは言えません。それぞれの違いを詳しく解説します。
1. 日本の「うがい」の特徴
- 目的: 喉をきれいにし、ウイルスや細菌の侵入を防ぐことが主な目的。風邪やインフルエンザの予防として非常に一般的。
- タイミング: 外出先から帰った直後や毎日の健康管理の一環として行う。
- 方法:
- 普通の水、緑茶、塩水、または薬用うがい薬を使用。
- 喉の奥で水をしっかり行き渡らせるようにすすぐ動作が重要。
- 文化的背景: 幼い頃から学校や家庭で「手洗いうがい」が基本の健康習慣として教育されている。
2. 英語の「gargling」の特徴
- 目的:
- 症状の緩和: 喉の痛みや炎症を和らげるために行う(例: 塩水やハーブ液でうがい)。
- 口腔ケア: マウスウォッシュを使い、口臭予防や歯の健康を保つために行う。
- タイミング:
- 喉の調子が悪いとき(風邪や喉の痛みの際)。
- 歯磨き後、口腔を清潔に保つため。
- 文化的背景:
- 英語圏では、うがいは予防的な健康習慣というより、治療的または口腔ケアの一環として認識されることが多い。
3. 使い方の違いと注意点
日本では「うがい」が健康維持の基本として認識されるのに対し、英語圏での「gargling」は特定の目的で必要な時に行うものとされる傾向があります。この違いを踏まえた表現が役立ちます。
例:
- 「In Japan, we often gargle with water to clean our throat and prevent colds or the flu.」
(日本では、喉をきれいにして風邪やインフルエンザを予防するために水でうがいをすることがよくあります。)
→ 日本の「うがい」の文化や目的を説明する際に有効。
一方、英語圏では以下のような文脈で「gargling」が使われることが多いです:
- 「I gargle with salt water when I have a sore throat.」
(喉が痛い時は塩水でうがいをします。)
→ 症状の緩和を目的とした「うがい」。 - 「I use mouthwash to gargle and keep my mouth fresh.」
(マウスウォッシュでうがいをして口を爽やかに保ちます。)
→ 口腔ケアとしての「うがい」。
4. なぜ日本と英語圏で違いがあるのか?
- 文化的な健康習慣:
- 日本では「手洗いうがい」が風邪予防の基本として強調されており、特に外出先から帰宅した際に行うことが推奨されます。
- 英語圏では手洗いが感染症予防の主な手段とされており、「gargling」には予防目的よりも症状のケアや口腔ケアの意味が強いです。
- マウスウォッシュ文化:
- 英語圏ではマウスウォッシュが普及しており、うがいを喉ではなく「口全体」を洗浄する行為と捉える傾向があります。
- 医療機関の推奨の違い:
- 日本の医療機関や教育機関では「うがい」が風邪予防として一般的に推奨されますが、英語圏では科学的根拠の強弱もあり、「手洗い」の方が圧倒的に重視されています。
ポイントまとめ
- 「gargling」は「うがい」に近い行為ですが、目的や行うタイミングには違いがあります。
- 日本の「うがい」は主に喉のケア、英語圏の「gargling」は喉の症状緩和や口腔ケアとして使われることが多いです。
- 日本式の「うがい」の文化を英語で説明する際には、「喉をきれいにして風邪を予防する」という背景を加えると誤解を防げます。